2018.12.16 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
TOKYO FM
https://www.tfm.co.jp/manyuki/
この番組、今日は50回目だそうです。そうか・・・、もう1年だもんなあ。
草野「ありがとうございます!! あっという間でした。今日初めてという方もいらっしゃると思いますが、そういう方々にも、よろしくお願いします。スピッツ草野です」
あえて「スピッツ草野」はちょっとほっこり(笑)。
以前の放送でも言っていた「寒くなると甘いものが恋しくなるけれど、たい焼きのあんこやアーモンドチョコのチョコレートは3分の1でいい」派の草野くん、「よくガムをかむんですけど、ガムって甘すぎませんか」。
草野「ガムは味がなくなったらすぐに吐き出す、という人もいるみたいだけど、オレは、ガムは味がなくなってからが本番」
ということで、「甘みレスのガムが出たら購入する」と言う。
昔、別の番組で同じようなことを話したら、そのことをメーカーに問い合わせてくれたリスナーがいて、メーカー側の担当者からは至極まじめに「そういうガムの販売は難しい」という回答。
そして、しつこく(笑)、
草野「昨今ガムが売れなくなってきているということで、『甘みレスガム』、いかがでしょうか。・・・やっぱダメかな」
今日のテーマは「その声に惚れちゃう女性ロックボーカリストで漫遊記」。
今までも、スージー・クワトロ、ケイト・ブッシュなどをオンエアしてきたけれど、あくまで「草野の好み」という視点でセレクト、だそうだ。
オンエア曲
01 ウサギのバイク(スピッツ)
02 This Is The Sound(Juliana Hatfield Three)
03 美しい棘(Glim Spanky)
04 Motorcrash(The Sugarcubes)
05 チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ(マキシマム ザ ホルモン)
06 Beautiful Dream(Suddenly,Tammy!)
07 タマシイレボリューション(Superfly)
08 Water Tracks(トルネード竜巻)
09 醒めない(スピッツ)
漫遊前の1曲は、スピッツで「ウサギのバイク」。
スピッツの曲の中で初めて女性の声が入った曲。「冬っぽい曲でもある」と。
このイントロ、中盤のギターソロ、たまらなく好きである! スピッツにしては、なかなか歌が始まらない曲。で、若い若い苦しそうな声がいい。今のほうが絶対に、声が出ていますよね。
ハーモニーの女性は、広谷順子さん。広谷さんといえば「古都めぐり」が有名だけれど、以下では、アルバム『Enough』(1983年)の全曲がちょこっとずつ聴くことができる。知り合いの女性がアルバムをもっていたっけ・・・。
広谷順子「Enough」宣伝用全曲メドレー
1曲目は、Juliana Hatfield の声で「This Is The Sound」(1993年、『Become What You Are』)。
「このバンド、スピッツっぽくね?な洋楽で漫遊記」(ココ)でもとりあげたレモンヘッズに一時加入してアルバムにも参加していたそうだ。ソロとして、またこのJuliana Hatfield Threeというバンド名義でも音源は多く、「ジュリアナ・ハットフィールドさんは今のところ、いちばん好きな女性ロックシンガーの声」と草野氏。
これまでこの番組を聴いていると、なんとなく納得な声ですね。
草野「この声をたとえれば、『そよ風だと思っていたら意外と強風だった』『美しいけれど攻撃性も秘めている声』とでもいいましょうか」
Juliana Hatfield - Physical (Official Video)
これは、彼女がずっとファンだったというオリビア・ニュートンジョンのカバーアルバムをリリースしたときのMV。
そして次の「惚れてまうやろ」な声は、Glim Spankyの松尾レミさん。曲は「美しい棘」(2017年、3rd『BIZARRE CARNIVAL』)。
レミさんの声は「ヴィンテージのレスポールをいい具合にひずみをきかせた感じ。優しさとワイルドな感じが同居した稀有な声。とってもうらやましい。5月に見せてもらった武道館公演もとってもかっこよかったです!」
実は、このライブ、私は業界の人でもなんでもないのに関係者席で見ることができて、猛烈に感動して、それ以来アルバム聴きこんでいる(何度も言うけれど(笑)業界の人ではないんだけれど)。
すごくふつうの日常でも、切り口や言葉を選べば世界が開くということ、そしてそれを表現するのに彼女の声が強烈なアイテムになっていることを確認しました(自分でとったチケットで参加したわけではないものは、ここでレポしない主義です。こだわり)。
私にとっては、去年の新木場サンセットが初Glim Spankyです(ココ)。
次は、ビョークがボーカルだったアイスランドのロックバンド、The Sugarcubesの「Motorcrash(1988年、1st『Life's Too Good』)。
草野「ビョークさんについて言えば、その声に惚れたというより『マジで惚れちゃった』ということですね」
学生のときに、来日したシュガーキューブスのライブを中野サンプラザのほぼ最前列で見たときに、「オレ、この人と結婚するかも」とピンときたらしい! ただ当時すでにビョークは結婚していて子どももいたわけで、「運命の人に出会ってピンとくるっていうのはあてにならない」と今は痛感しているらしい(笑)。
ま、先のことはわからんし、老後の茶飲み友達くらいは「あるかも」。「ビョークさんとの会話の糸口はあるんだろうかと考えただけで緊張してしまいますが」って、乙女か!
次は、「今年結成20年」のマキシマム ザ ホルモンの「チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ」(2007年、4th『ぶっ生き返す』)。
草野「メインボーカルではないけれど、このバンドにおけるドラムのナヲさんの声は非常に重要だと思います」
例えて言うと、「荒野に咲く白い花のような、地獄で飲むサイダーのような・・・歌声」。曲中にナヲさんの声がきこえると、「胸やけがスーッとなおるような・・・」そんな気分になるそうです。
そしてメッセージコーナー。
新木場サンセットで、最後の「見事な」ピック投げを見たリスナーから、「水切りでじょうずに石を投げるコツは?」ときかれて。
幼い頃からの経験で「わりと得意」だそうで、アドバイスとしては、かつて千葉ロッテマリーンズで活躍していたアンダースローのピッチャー、渡辺俊介さんの動画を見て、「彼になりきって投げてみたら?」と。
それがコチラ。
渡辺俊介特集 ~世界一低いアンダースロー~
唸るようなボールのコースがすばらしい。
たしかに草野投手のピック投げ、結構かっこいいですよね。
クージーとのツーショットで草野くんがかぶっていた「ス」のcap。「とってもかわいくてステキだけど、売っているのですか?」
あれはスタイリストさんの作品で、借りてかぶっているとか。
「マ」のcapは、中川翔子さんのブランド「マミタス」(中川翔子とBEAMSが共同プロデュースするファッションブランド)で購入したとか。
今後、「草」とか書いてあるcapなど、いろいろ作っていきたいらしいぞ。
そして次は、Suddenly,Tammy! の「Beautiful Dream」(1995年、2nd『We Get There When We do』)。
知名度はイマイチだそうだけど、彼自身が90年代にはまってよく聴いていたギターレスバンド。
Suddenly, Tammy! - "Lamp"
ホントだ。上は、「Lamp」のMVだけど、ボーカルがピアノを弾いて、あとはベースとドラムスですね。
97年にすでに解散して、ボーカルのベス・サレンティーノはソロ活動をしている。
草野「エッジのきいた、どっちかっていうとかわいい声。ジュリアナ・ハットフィールドに近いところもあり、傾向としては、洋楽の女性シンガーは、このタイプが好きなのかも」
(「Lamp」の声のほうがエッジがきいているような気がしないでもないな)
「ピアノのアレンジがすてき」と草野くん。「Lamp」のバックで音がゆっくり躍っているベースもいいなあ(と、これはワタシです)。
(さっそくAmazon Musicでアルバム3枚、聴いてみよう)
最後は、Superflyの「タマシイレボリューション」(2010年、10thシングル『Wildflower & Cover Songs:Complete Best 'TRACK 3'』)。
Superflyの志帆さん。「歌唱力がある、といわれるシンガーでも、肝心なところでシャープったりフラットしたりする。でも彼女にはそれがない!」と。
一応、「オレは歌唱力あるほうじゃないですけど、結構フラットしたりことが多い」(わかります・・・)
例えて言えば、「アーチェリーの矢がど真ん中に決まる、背中の痒いところに孫の手が一発で届く(笑)みたいな」、そういう気持ちよさがあると。
草野「それでいて、その声には、音域やテクニックだけではない、包み込むような包容力があって、男女を問わず日本を代表するロックシンガーだと思います」(最上級の賛美だ)
2012年8月15日の「ロックのほそ道」(郡山市民文化センター)で、「楓」をコラボしたとき、
「オレの歌の拙いところまで上に引き上げてくれる歌唱で、楽しい思い出」と。
歌い上げても声量がMAXでも、重くならずに軽やかなところ、ヘンに尖らないところ。そこを包容力と表現したのかな。
ああ、気持ちがいい。
(そういえば、Superflyの「楓」というと、秦基博さんとのコラボが有名ですね)
最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
曲は、トルネード竜巻の「Water Tracks」(2003年、インディーズ時の2ndミニアルバム『Analogman fill in the blanks』)。
2004年の「ロックロックこんにちは!」に出演したとき、最初、バンド名にひっかかったと言う。「トルネード」と「竜巻」・・・。
草野「『エキセントリック少年ボウイ』『鳥バード』『頭痛が痛い』みたいなね」
そんな「お茶目なバンド名だけれど、楽曲はちょっと不思議、音は緻密。ボーカルの名嘉真祈子さんの声はフワフワした気分にさせてくれるステキな声で、疲れたときに特におすすめ」。
この解説に十分納得の楽曲です。
(2009年に活動休止、となっている)
そして、このコーナーへの感想メッセージ。
ガロの大ファンだったリスナーさん、11月11日のコーナー(ココ)で、ガロの「地球はメリーゴーランド」が紹介されて、メロディーを聴いた瞬間に、忘れていた歌詞が次々に思い出されて、当時の衣装さえ記憶に蘇ってきたそうだ。
「私にとって、まさに『リアルタイムマシーン』でした」と。
草野「こういう感想をきくと、最高にうれしい。誰かが言っていたけど、『音楽は思い出である』。これからもそういう曲を掘っていきたい」
そういう感覚、本当に貴重だし、そのときに胸の中に広がるものは、風景のような、心の動きのような、うまく言葉にできないことが多く、しばし歩みを止めて浸ってしまいたくなる。
音楽は私たちを過去にも誘ってくれる魔法だ。
今回シュガーキューブのビョークの声を聴いて、あのときのビョークの衣装や中野の街の感じがいろいろ思い出されて、「楽しい1時間だった」そうです。それはよかった・・・。
そして来週は、「草野が2018年に気になった曲で漫遊記」。今年リリースされた楽曲で、彼がよく聴いていた曲を教えてくれるそうです。
番組が1年続いたからこそのテーマだな。楽しみ!
ビョークが主演した、ラース・フォン・トリアー監督の映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』。
この映画のサントラで、ビョークがトム・ヨークとデュエットした「I've Seen it All」という曲が、私はとても好きでした。
映画のストーリーそのままに、絶望の淵で結び合う声と声があまりにも哀しくて美しくて・・・。
この曲の印象が強すぎるせいか、縁側でお茶を飲むビョークとマサムネ君の絵が、私にはどうしても浮かんでこないのです。
もう一曲、忘れられないデュエットソングが、ピーター・ガブリエルの「Don't Give Up」。
この曲のMVで、彼はお相手のケイト・ブッシュと約6分半、最初から最後までぎゅーっと抱き合いながら歌っていました。
6分半、最初から最後までずっと、ですよ。
ピーガブは「友人」と言ってたけど、私は「これは絶対デキてるね」と下世話なことを考えながら観たものです。
もし草野さんが、デュエットソングを作るとしたら・・・。
茶飲み友達なんて物足りない。
彼ならまだまだ、上のどちらかのパターンで攻められると思うのですが、いかがでしょうか?
寒くなりましたね。
今年も、上白石萌歌さんの歌声にあっためてもらっています。
ちょっと早いですが、よい年をお迎えください。
トム・ヨークとデュエットした「I've Seen it All」、私も好きです。映画よりも先に聴いていたんです。
このブログにも以前に書いたのですが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は10年くらい前にようやく見ることができて。
ピーター・ガブリエルとケイト・ブッシュの「Don't Give Up」は、今YouTubeで見てきました。
衝撃!! 歌に集中できませんでした(笑)。限りなく美しい声のコラボなのに。
昔、谷村新司と小川知子のデュエットソングがありましたが、その比ではありませんね。「できてるね」って、思っちゃいそう。
茶飲み友達、という設定はマサムネくんはともかくビョークに似つかわしくない?
彼は、映像ではないけれど音源だけでも林檎さんに圧倒されていたしな(-_-;)。女性ボーカリストとのドラマティックな演出に入っていけるようになるには、一皮も二皮もむけなくちゃダメかもしれませんね。
これからの「成長」に期待しましょう。ハハハ。
夕暮れになると寒いですね。
いい年なのに、意味もなく心細くなったり。でもそんなもんですよね。
ハチの針さんも、よいお年を。
刺激をたくさんありがとうございました。
よかったら、来年もここに遊びにきてね。