隠れ家-かけらの世界-

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「リッケンバッカー、形は最高よ!」~スピッツ、ベーシスト登場

2023年01月24日 16時01分38秒 | スピッツ

2023.01.22
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 「年明けて結構たっちゃいましたけど」、今回も【新春恒例・スピッツメンバーと漫遊記】
 最初はテツヤくんが「ウサギにまつわる曲をかけてくれまして」、2回目は﨑ちゃんが「大尊敬する海外のドラマー縛りで曲を選んでくれました」。
 今夜のゲストのご挨拶は、「あけましておめでとうございます。新成人の皆さん、おめでとうございます」のところで、「18歳? 20歳?」と。
 草野くんから、「洩れちゃう人もいるんで」、両方でお祝いするところもあるとか。
 で、「名前、言います。スピッツです。田村です」。
 前回のテーマは、「マーシャルアンプ縛り」。
 (楽器や器材大好きでこだわり多そうな田村くんらしいテーマ)。
 田村「まわりのね、楽器屋さんの友達にだけ大好評だった・・・」
 草野「え、そうなの? 意外と興味のあるミュージシャンとか、いるんじゃない」
 「ミュージシャン」で笑ってしまう。

 そして、田村くんのこれまで軌跡は、
第1回目 2019年(ココ)/第2回目 2020年(ココ
第3回目 2021年(ココ)/第4回目 2022年(ココ
(テーマの選び方が秀逸。今後も期待できますね~)


オンエア曲
01 放浪カモメはどこまでも(スピッツ)
02 Rain(The Beatles)
03 Hold Out Your Hand(Chris Squire)
04 Going Underground(The Jam)
05 Tom Sawyer(Rush)
06 Please Don't Touch(Motörhead Girlschool)
07 She Bangs The Drums(The Stone Roses)
08 Highway Star, Speed Star(Cymbals)


 漫遊前の一曲は、スピッツで、放浪カモメはどこまでも(2000年、22th両A面シングル/2000年、アルバム『ハヤブサ』にはalbum version収録)。
 曲終わりで、「シングルバージョンで」と田村くん。
 「え、わかるの?」ときかれて、「わかるよ、ベースも歌もギターも違うよ」と田村くん。

 そして、今日のテーマは、「リッケンバッカーのベースで漫遊記」
 楽器縛りは、「この前、草野、SGでやってたね」に、「結構やってるよ、グレッチとか」。


 最初の曲は、「去年、リマスター盤が話題になった」、The Beatlesの「Rain」(1966年、12thシングル「Paperback Writer」のB面』)。
 『Revolver』時代のセッションから。
 田村くん曰く、「音色もいいけど、リッケンバッカーでベースの中でいちばん形が好きなの」。
  
 草野くんもそれは認める。
 「やっぱりロックだから」、見た目は大事!
 ポール・マッカートニーは、「オレん中ではバイオリンベースの印象が強いんだけど」と言う草野くんに、「でもWingsではリッケンだったよ」と。
 (そうです、そうです)
 ポールはビートルズ時代にツアーでアメリカに行ったとき、リッケンバッカーのベースをもらって、「気に入ってレコーディングで使い始めた」らしい。
 「ポール・マッカートニー」で検索すると、ベースは「バイオリンベース」「リッケンバッカー」、そして「フェンダーのジャズベース」もあがってくるそうだ。
 田村くん「ビートルズの後期ではジャズベ、弾いてたみたい。1968年くらい」
 そういうことは、ベーシストにとっては常識?ときかれて、「でもオレ、(ビートルズは)30越えてから聴き始めたからね」と。
 草野「(この曲)ベースだけ聴いてるとかっこいいよね」
 田村「すごいよ、今聴くとね」
 (モノラルのレコードしかなかった時代を顧みれば、楽器を聴き分けることの幸せを思う。スピッツの曲も、そうやって聴いて「好きになった曲」、結構ある)


 「リッケンバッカー」について。
 ジャズベなどの人気のベースに比べて、「特徴って?」という問いに、「(リッケンバッカーは)ネックの太さが同じ。だから弾いていると、ハイポジションで、高い音で弾きたくなるの」と。
 「放浪カモメはどこまでも」もリッケンバッカーで弾いていて、「ああいうところ(ハイポジション)でウネウネひくたくなっちゃうの」。
 1930年の創業当時は、リッケンバッカー社はハワイアンのスティールギターを作っていた。そして、ビートルズで使われてハードロッカー、「というか、プログレね」に受け継がれていく、「おもしろい歴史だな」と草野くん。


 次の曲は、「プログレ界のレジェンド、そしてイエスのベーシスト」、Chris Squire「Hold Out Your Hand」(1975年、ソロデビューアルバム『 Fish Out of Water 未知への飛翔 』)。
 草野「初めて聴いたんだけど、音の質感はイエスだね」
 田村「イエスを抽出してる感じ」
 クリス・スクワイアは、ソロアルバムはこれしかリリースしていないそうで、「クリス・スクワイアといえば、リッケンバッカー、という感じだね」と草野くん。
 そして、「オレもね、リッケンバッカーのクリス・スクワイア・モデル、持ってるよ」と田村くん。
 草野くんにとっては、「リッケンバッカーときいて、まず思い浮かぶベーシスト」。
 田村くんが言うには、「体がデカいし、身長もあるから、リッケンバッカーがちっちゃく見える。だから、オレが(クリス・スクワイア・モデルを)持ったときに、違う!、って思った」。
 草野「オレもすごい背が高かったら、ギブソンのファイヤーバードとか弾きたかったもん」
  
 田村くんの「セミアコとか335弾いてても、小さかったらカッコいいじゃん」に、「そうなんだよね~」と同意する草野くん。

 次は、The Jamの「Going Underground」(1980年、10thシングル/1985年、コンピレーションアルバム『Snap!』より)。
 ベースは、ブルース・フォクストン。
 「(彼は)プレベ(フェンダーのプレシジョンベース)のイメージがあったんだけど」と言う草野くんに、田村くん曰く、「ポール・ウェラーもリッケン、ブルース・フォクストンもリッケンで、スーツ着て・・・」、それがThe Jam。
 『ミュージックライフ』で、リンゴを食べながらリッケンバッカーを弾いている写真を見たことがある、って。
 よくある話として、レコーディングではフェンダーを弾いて、ライブではリッケンバッカーとか。
 草野「フェンダーのほうが音を作りやすいのかな」
 田村「オレもリッケン好きだから、MVでのリッケン登場率、高いよ」
 (なるほど)
 田村「レコーディングでは、(リッケンバッカーは)あまり弾いてない」
 草野「ツアーでもあまり弾いてない?」
 でも最近は、「1公演1リッケン」は弾くようにしてて、「3リッケン」のこともあるらしい。
 「気分を上げることもできるよね、オレは今カッコいい楽器を弾いてるって」と草野くん。
 田村くんは、スピッツとしての初給料で、「リッケンバッカーを買ったの」。
 「ヒバリのこころ」のMVでしか使っていないけれど、「あの形がいちばん好きでさ、でも音が難しい」と。楽器の場合、個体差もあるからね、と。
 スピッツ / ヒバリのこころ
 (いつも思う、これがデビュー曲でよかったって)

 次は、「恒例の」「田村回はこの人たち」、Rushの「Tom Sawyer」(1981、8thアルバム『Moving Pictures』)。
 ボーカル・ベースはゲディー・リー。
 このアルバム、全米・全英、どちらも3位。
 「すごいよ」「日本での評価が不当に低いバンド」と。
 田村「毎回かけてるけど、曲が長い!」
 草野「そう、特集組みたいんだけど、好きな曲がみんな長い・・・」
 ゲディー・リーさんは親日家だそうで、「よく来日しているらしい」「楽器屋さんで、出没情報きくよ」と。
 草野「会ったことはないんだ~」
 田村「でも、来ました!っていうLINEとか来るよ。最近も来たらしいよ」
 草野「待ち伏せしてサインとかもらいたいね」
 田村「ね~」
 草野「ちょっとイタイファンの会話ですが」
 (ファンの会話・・・)
 ギターのアレックス・ライフソンと二人で、ダブルネックのギターとダブルネックのリッケンバッカーを弾いていたこともあるとか。
  
 田村「ジェネシスのマイク・ラザフォードもダブルネックのリッケンバッカー、弾いてたよ」
 草野「売ってるの?」
 田村「売ってる、売ってる。特注じゃなくて。でも7キロか8キロあるらしい」
 草野「首やられるね」
 田村「ちょっとヘビーだよね」


 メッセージコーナー。
 ラジオネーム「ほんとはイヌなのに」さんに、「ほ~」と反応する田村くん。
 草野くんの言葉にいちいち合いの手を入れるかわいらしさ(笑)。
 サッカー日本代表の堂安律選手が移動のバスの中でDJ担当していて、ジェネレーションギャップで世代ごとに希望の曲があって、なかなか選曲に苦慮したけど、「スピッツの『チェリー』をかけておけば間違いないかった」って。あの話題ですね。
 ただ最後に、「懐メロの名曲」と言ってたことに若干「モヤモヤが」と。
 田村「懐メロだよ」
 草野「すごい懐メロですよ」
 田村「昔の曲だし」
 試合のあとにケツメイシを歌って盛り上がっていたとか。「ああ、ケツメイシ、盛り上がるよね」
 草野「今回の代表じゃないけど、長谷部選手とかはミスチルの大ファンでね。田村も高校の後輩だけどね」(笑)
 田村「もう全然・・・。でもときどき(スピッツのことも)言ってくれる」
 草野「え、ホントに?(うれしそうに) ありがたいですね。でもこうやってちょっと名前を出してもらえるだけで、すごくありがたいです」
 W杯以前にも堂安選手は自分のプレイリストにスピッツが入っていることを話していたそうで、これにも、「えっ、ホント? すごいね~」と反応する謙虚なフロントマン。

 次は、Motörhead Girlschoolの「Please Don't Touch」(1981年、デビューEP『St Valentines Day Massacre』)。
この曲、もともとは、1950~60年代のバンド、Johnny Kidd & The Piratesのカバーだそうです。

 田村「リッケン、濃いね」
 草野「リッケン持つ人は、やっぱり個性がある人が多いと思う」
 Motörheadのベースは、言わずと知れたレミー・キルミスター。
 ココで特集やってます。
 田村「この曲、かけた?」
 草野「かけてない。だって、これ、Girlschoolとやった曲でしょ」
 ちなみに、Girlschoolのベーシストはリッケンバッカーではないそうです。
MOTORHEAD & GIRLSCHOOL Please Don't Touch
 レミーと言えばリッケンバッカー。「リッケン以外に弾いたことあるのかな」と言うほど。
 「ここで草野と話してるといろんなこと、思い出すんだけど」という前置きで(こういう発言がもういい! そういう相手はホント、大事にしてほしい)、田村くんは中学生のころ、Girlschoolのメンバー、ケリー・ジョンソンの写真を『ミュージックライフ』から切り抜いてファイルに入れて学校に持っていってたそうだ。
 草野くん曰く、「ケリー・ジョンソンはロックアイドルな感じで、レスポールがすごい似合うんだよ」。
 二人でプチ盛り上がりでした。亡くなって、もうずいぶんたつそうです。
 Girlschoolはその後新しいボーカルが入って、今も現役。
 田村くんは「曲は全然覚えていない」と言っていたけれど、草野くんは結構聴いていたらしい。The Gunの「悪魔とドライブ」のカバーの話も。
 草野「特集できるかも、Girlschoolで」
 田村「オレは聴くよ」
 草野「(笑)」

 そして最後の曲は、The Stone Rosesの「She Bangs The Drums」(1989年、デビューアルバム『The Stone Roses』)。
 最近のリッケンバッカー使いと言ったら、この人かな、と田村くんがイメージしているのが、The Stone Rosesのマニさん。
 草野「田村の府中のアパートでよく聴いてた記憶がある」
 田村「今聴いても、ドラムとベース、いいよね。ギターはもちろんいいんだけど」
 草野「一般の人が聴いたら懐メロなのかもしれないけど、オレからしたら、わりと最近の音だよね。あか抜けたイギリスのロックの音」
 このバンドがイギリスのロックシーンを変えた。「それまで暗めだったけど、わりと明るくポップに変えた」
 田村「スミスの流れともちょっと違う」
 草野「(その後の)ダンスシーンにもリンクしている」
 田村「最近聴いて、ドラムがこんなに踊れる感じだとは(以前は)思わなかった」
 マニさんがベースで、レミさんがドラム・・・ちょっとわかんなくなる草野くん。
 マニさんは、ちょっと丸っこい角のないリッケンバッカーを使っているそうだ。
The Stone Roses - I Wanna Be Adored (Official Video)


 特集の最後に。
 6曲聴いて、田村くんは、「独特だよね、それぞれに」「クセが強い」。
 グレッチ使いのギタリストに通じるものも・・・。
 バランスも良くないし弾きやすいというわけでもないリッケンバッカー、「弾いてると痛くなる。でもクセになる」とスピッツのベーシスト。
 最後の「お付き合いいただき、ありがとうございます」にも、「ウィーっす。ありがとう!」と反応するゲストでした。

 草野くんが自宅用のベースを手に入れたとき、リッケン、ジャズベ、プレベが候補にあがったそうで。「無難にジャズベを購入」したけれど(「ああ、買っちゃったね~」と田村くん)、「リッケンを買っていたら、できる曲とか変わっていた可能性もあるね」と。
 「たぶんハイポジ(ション)寄りになってた」と田村くん。
 リッケンバッカーに興味をもった草野くん。
 田村「リッケン、いいよー。形はリッケンだね」
 草野「(笑)形は最高にカッコいい」


 今回の「ちょっぴりタイムマシン」は、「田村くんが選んだ」、Cymbalsの「Highway Star, Speed Star」(2000、2ndアルバム『Mr. Noone Special』)。

 (イントロは、「見っけ」)
 「タイムマシンだけど、2000年代でもいいの?」と田村くん。
 「全然。2010年代でもかけてるし」とOKサイン。
 そこで、「オレが思う、日本でいちばんのリッケンバッカーのベース使い、沖井さん」からの、Cymbalsです。
 草野「今のシティーポップの流行りで再評価されるべき人たち。キリンジ並みに盛り上げてほしい」
 田村「オレ、まだ面識ないんだけど、いつもカッコいいなあと尊敬してますよ」
 曲終わりで、
 草野「リッケンっていうとプログレとかハードロックのイメージがあるけど、こういうおしゃれ系も結構多いね」
 田村「隙間ぬってヘンな音出すとカッコいいんだよね」
 土岐麻子さんは「美しい声で」、スピッツカバーしています。
  https://natalie.mu/music/news/414901

cymbals - 午前8時の脱走計画
 (懐かしい・・・)


 そして来週はワンアーティスト特集、「ロッド・エヴァンスで漫遊記」。
 田村「ウッソー! そこに来たい!!」
 ディープ・パープルの初代ボーカリスト。二代目イアン・ギラン、三代目デヴィッド・カヴァデールに比べて、異様に評価が低いが、「再評価されていいんじゃない?」と。

 「草野さん、昔草野さんが美味いって言ってたカンノーリ、最近人気ですね」

 最後に・・・。
 田村「来週のリクエスト、今からでも間に合うかな」
 草野「もうかける曲、結構決まってんの。・・・すいません(笑)」


(文字オコシが無意味なほど、和やかで楽しそうな回でした。文字にしたら、全然伝わらないもの。でも、ま、自分の記録のために・・・)



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