神はサイコロを振らない－１０年前の仕事を今でもしていますか

■３月１日

　
　落ち込んだアッチに対するヤッチの言葉がよかった。女同士って、「そうよそうよね。ひどいよね。アンタが正しい。気持ちわかるよ」的な慰め方をしがち。気持ちに流されちゃうし、「わかるわかる」と言っていると、なんとなく安心したりする。
　でもヤッチは、「しかたないよ。だってアンタは自分の仕事をしただけなんだもん。そうでしょ、人から見たら、当たり前なんだよ」そうきっぱり言える。
　クールだけど優しい。冷静だけどあったかい感じだよ。

　好きで始めた仕事だけど、時々過去の自分を思い出したり、未来の自分を想像したりしないと、惰性になって流されちゃうとこ、あるかもね。
　仕事があることで、時々勘違いしてるな、と思うこともある。なんとなく強くなってると思ってしまったり。仕事をしてるだけで強くなれるんだったら、こんな簡単なことはない。でも、そうじゃないね。なんだろう。
　食っていくためだけではないし、「好き」という気持ちだけで続けられるものでもないし。
きれいごとでは片づけられないけど、でも計算だけではここまでやってこれなかっただろうし。
でも突き詰めて言えば、やっぱり「生活」なんだろう。生きるための手段なのかな、生きてきた結果なのかな。
　こんなことをウダウダを考えられることが、まだまだ甘いって証拠なんだろう。
　さて、１０年後の私は？　続けているでしょうか。
　できたら、もう少しマシな感じでこの仕事をしている私でいたいけど…。
　でもその反面、全然違う道を歩いてる私がいてもいいな。この次はどんなことしたいんだろう、私。