隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「友達の隣を歩きたい」~『病院ラジオ』より

2024年02月23日 20時02分36秒 | テレビにプチコメント

2024.02.23(金)



 何となく最近、病気に敏感。なぜなんだろう?
 とりあえず便秘以外は、とくに自分の体に気になることはないんだけれど、そういうときだからよけいに・・・なのか、いろいろ考える。
 大事だと思っていた人たちの最期を思い出したりすることもある。
 自分の最期を想像して、マジな問題だと思ったりもする。


 そんなときに、今朝仕事前に見た、サンドウィッチマンの『病院ラジオ』
  https://www.nhk.jp/p/hospital-radio/ts/4LP7MJWPN9/
 これはいつもそうだけど、今朝も胸に響いたなあ。

 株式市場の終値がバブル超えで史上最高値更新のニュースのバックに、安易にあの頃のマハラジャの熱狂のシーンを流す愚かしいテレビ局(いくら象徴する光景とは言っても、あの頃を知らない世代に誤った情報、印象を植え付けちゃうんじゃないの?)や、ニセコバブルのかげで暮らしづらさを語る地元の人のインタビューを無視できたのか、「日本経済の将来を思えば、今後の日本の観光地のモデルとなるエリアだし、地元の人との住み分けができていればいいんじゃないの?」と無責任に言い放ち、MCもフォローしないままに「ハイ、では・・・」と次のコーナーに進んでいくくだらないテレビ局(ふ~、もやもやを抱えたまま2、3日過ごしたので、一気に吐き出してしまった!)。

 そりゃ、このままでいいわけない我が国の経済を思えば、将来のある若者に夢を与えなくてどうするの?ということで、そのあたりは十分わかっているつもりだけど、でも踊らされてはいけないよ、というのは長い経験で培ってきた処世術だしね。

 基本的に優れていて尊いのは、地道に生きて命と向き合えている人たちなんだと、つくづく近頃は思うわけで。
 『病院ラジオ』で、白血病の治療中の15歳の少女(女性?)は、「元気になったら友達と何をしたい?」という質問に、少し考えて、「(友達の)隣を歩きたい」と言ってたな。カラオケ行きたい、とか、買い物に行きたい、だってもちろんいいんだけど。でも上っ面じゃなく、自分の心と一瞬向き合って、そして出てきた言葉なんだなと思ったら、涙が出た。「隣を歩く」・・・いい言葉だな。
 白血病の治療を終えた30代の男性は、治療前に採取しておいた精子で子どもを・・・と妻と考えながらも、「たとえそれで子どもができなくても、それはそれで。二人でも楽しいから・・・」とすごく静かに語っていた。「感謝しています。これからも・・・」という言葉を待合室できいていた妻がバッグからハンカチを出す様子に、またまた涙。


 修羅場(という言葉で安易に進めてしまうけど)を潜り抜けてきたばかりの人たちが、不安はまだまだあるけど、前を向き始めた、そういう瞬間の幸せな時であったらいいなと思う。あの番組に登場したすべての人に。

 昨日は健康診断の日で、あれって、何度受けても必ず緊張するわけで、血圧や脈拍がいつもより高くなる(特に脈拍は、「軽くジョギングしたあとの数値」と言われた)。
 骨密度はOK、血管年齢は脅威の30歳下でA判定・・・というお墨付きをもらいながらも、やっぱりドキドキはおさまらない。
 帰宅後に電話で話した友人には、何度かの入院経験からか、「そういうドキドキの話はむしろ新鮮」と先輩面(とは言わないか)をされてしまった。

 こんなくだらないことで戸惑いつつ、昨日も今日も私の一日は終わりそう。

 いただいたフキノトウで天ぷら。
  
 写真は撮らなかったので、これはフリー素材を拝借。
 恥ずかしながら、いつも食べていたあの葉柄の部分はフキで、これがフキノトウなのね。
 ずっと茎のような葉柄の部分をフキノトウと言っていた。母がそうだったからかなあ。
 適度な苦みが美味しい、フキノトウの天ぷらでした。



 「隣を歩きたい」で、スピッツの「若葉」の歌詞、「涼しい風 鳥の鳴き声 並んで感じていた♪」を思い出した。
 見つめ合っているんじゃなくて、並んで同じ方を見ている光景が浮かんで、すごく好きな歌詞。

 私は、大切な人とは、お互いをじっと見るのではなく、並んで同じ方向を見ていたいなあ。友人にもそれを望んで、で、ダメだったことも多いかな。


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