隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

ハクション大魔王の壺みたいな形~シタールで漫遊記

2024年02月21日 20時50分55秒 | スピッツ

2024.02.18
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM



 2月第3週!
 さてさて、ちょっと前の話からスタート。
 昨夏にツアーで米子市に行ったときのこと。
 田村くんが食事をした店で、「全米ソフトボール大会」の案内のチラシを発見。「なんで、鳥取県で『全米』の大会のチラシ?」
 ところが、「全米」は「全アメリカ」ではなく、「全米子市」だったというわけ。
 「これ、ウケ狙ってんですかね?」
 これって、「『全米で泣きました!』が、実は米子市でヒットした映画ってことだよね」。
 で、スピッツも米子を重点的にプロモーションすれば、「全米で人気!っていうのを目指すこともできる? だって、これはウソじゃないからね」
 (たしかに)

 そして、この前髭ダンの藤原くんにきいたら(彼は米子出身だそうです)、「米子に行くことを『渡米』って言うらしいですよ」。
 で、「オレらからすれば、『訪米』だね、という話をしてたんですけどね」。
 「ゆかいな話ですけどね。またぜひ、米子に『訪米したい』」(笑)
 (髭ダンと何かお仕事の予定でもあるのでしょうか? 違うか~)



 そして今日の特集は、【シタールで漫遊記】
 リスナーさんからのご提案もあり。
 シタールはインドの民族楽器で、「実はロックやポップスではすごく広く使われている。意外にインドっぽくない使われ方だったりもする」。
 そんなシタールという楽器が使われている曲で漫遊!


 セットリスト
 01 君が思い出になる前に(スピッツ)

 02 Love You To(The Beatles)
 03 Paint It Black(The Rolling Stones)
 04 Games People Play(Joe South)
 05 You Are Everything(The Stylistics)
 06 Every Time You Go Away(Paul Young)
 07 Nice to meet you(L⇔R)
 08 私鉄沿線(野口五郎)


 漫遊前の1曲は、スピッツで「君が思い出になる前に」(1993年、7thシングル/4thアルバム『Clispy!』)。
 この曲のイントロ・アウトロも、「実はエレキシタールが使われています」。
スピッツ / 君が思い出になる前に
 (腰かけてエレキシタールを演奏する、サングラス以前のテツヤくんが・・・。最初に聴いたときは、スピッツらしくない歌詞のベタさにちょっと拒否反応示してしまったけど、素直に聴くと、やっぱり切ない・・・)

 最初の曲は、「シタールをロックミュージックに持ち込んだ先駆者」、The Beatlesの「Love You To」(1966年、7thオリジナルアルバム『Revolver』/作詞作曲は、ジョージ・ハリソン)。
 (この曲のシタールが、いかにも!という感じで民族音楽みたいに使われていて、ロックじゃない!とそっぽを向いた若いころのワタシ)
 最初にシタールが使われたのは、1作前のアルバム『Rubber Soul ラバー・ソウル』の中の「Norwegian Wood (This Bird Has Flown) ノルウェーの森」。
 だけど、「シタールってこういう楽器ですよ、とわかる曲をセレクトしてみました」。

 シタールについて。
 700年ほどの歴史がある、インドの伝統的な楽器。
 60年代のヒッピー世代の東洋文化のブームもあったし、ジョージ・ハリソンもこれをきっかけにインドにのめりこんだ、という。映画『Help!』の撮影中にシタールと出会った、とか。
 「ギター」と「シタール」・・・、響きが似ているが、語源が同じというわけではないらしい。
 サウンドも、ギターにはない共鳴弦があって、弦同士が共鳴し合うことで複雑な倍音が生み出され、「これによって神秘的な響きになるんですね」。ヒーリング効果もあるらしい。
 「わかりやすく言うと、ビヨヨヨヨ~ンっていう感じの独特の音」
 (ビヨヨヨヨ~ンって(笑))
 形は「ハクション大魔王の壺みたいな感じ? 大きなひょうたんが使われているらしい」。
 そして、あぐらをかくような姿勢で演奏する。
  
  

 次は、The Rolling Stonesの「Paint It Black 黒く塗れ」(1966年、19thシングル/1966年、アルバム『Aftermath』のアメリカ盤に収録)。
 ギターのブライアン・ジョーンズがジョージに手ほどきを受け、それによってストーンズにもシタールが導入された。
 草野くん自身は、「シタールが使われたロックナンバーというと、この曲が浮かびます」と。

 (個人的には・・・懐かしい。いろんなアーティストがカバーしているけど、このミックの声がいちばんだなあ)

 次は、Joe Southの「Games People Play 孤独の影」(1968年、4thシングル)。
 ビートルズやストーンズよりポップなシタールサウンドで、「当時発明?されたエレキシタールが使われている」。
 「マジのシタール」は演奏がなかなかに難しいそうで、エレキシタールは「エレキギターをシタールのように弦をビビらせるように開発したもの」。

 ダン・エレクトロ社から発売されて、ヒットした。これは今でも人気がある。
 「君が思い出になる前に」でも使われたが、「こうなるとインドっぽさは皆無」。
 「インドのカリーが国境を越えてカレーうどんになったかのような」変化や変遷を感じる、と。
 エレキシタールは、もともとのシタールとは別物の楽器では?というご指摘もあるかもしれないが、「今日はゆるい括りで、このエレキシタールも交えての漫遊」だそうです。
 (Joe Southの「Games People Play 孤独の影」、いいですね。かなり昔に、「ず~っと昔の曲だよ」と教えてもらった記憶があるので、60年代よりもっと以前の曲かと思っていました、って、60年代もかなり昔だけど)

 そして次は、The Stylisticsの「You Are Everything」(1971年、3rdシングル/1971年、1stアルバム『The Stylistics スタイリスティクス登場』)。
 60年代末のアメリカのポップス界隈では、ソウルミュージックでもシタールを導入するグループが現れた。

 その中でも、70年代になって大ヒット曲を出したのが、このThe Stylistics。
 「ポップスにおけるシタールの使い方のお手本」のような楽曲。「この曲なら知ってるわ~、というリスナーの方も多いかも」と。
 スピッツの「君が思い出になる前に」をプロヂュースした笹路さんも、「この辺をイメージしたのでは? 笹路さん、ソウルミュージックに詳しそうだったしね」。
 (このメロディーは耳に残る。多くのミュージシャンがカバーしていますよね)


 メッセージコーナー。
 大阪城ホールでライブ参戦した若い男性ファンからの「ライブの際の飯問題」についての質問。彼はライブの2時間前に食事をすませて臨むけれど、終わってから「あの界隈は時間的に飲食するところもないし・・・」と。
 草野くんもライブ2時間前には食事をすませるけど、「胃の調子のいいときはステージ上で急におなかがすくこともあるので、ステージに用意したゼリー飲料で空腹をごまかしたりしている」と。
 「人のライブに行くときは、あんまりそういの、考えないかもなあ。気持ち悪くなったりはないから」
 でも、トイレ問題・・・。「トイレに行きたくなったり、おなかこわしたりしたくないから、冷たいものは飲まないようにしてる」
 人のライブでも、「気持ち悪くなる、というより、おなかがすくことがよくある。そういうときのために、アメとかを常に持ち歩いてますね」と。
 (用意万端な人だなあ。だから荷物が多くなるんだろうな)
 「これ、参考になるのかなあ」
 そして、メッセージをくれたゴンベエさん(うちのゴンちゃんとおんなじ名前(笑))に「ぜひまた、ライブにいらしてください」と。

 アンコール前の拍手。
 バラバラから妙にそろったりする・・・「これって合図が出てたりするんですか? 不思議だなあと思って」というリスナーさん。
 始めバラバラで、途中揃って、またバラバラになって・・・みたいな。
 「あれ、合図、出てないよね」
 そして、信号待ちで、前の車のウィンカーと自分の車のウィンカーが途中でそろったり、またずれたり、という話をする草野くん。
 (それは私もついつい見たりしちゃう)
 拍手については、「人間の心理としてはみんなに合わせたい、というのがあるけど、でもそれぞれにテンポがあるから、合ったりバラバラになったりするのかな」と、あくまで草野くん自身の見解(笑)でした。
 (実は、バラバラが好き派。一緒はちょっとノレない。なんだか、早く出てきて~って催促してるみたいで?)


 次は、Paul Youngの「Every Time You Go Away」(1985年、8thシングル/1985年、2ndアルバム『The Secret of Association』/オリジナルは、1980年、Daryl Hall & John Oateの楽曲)。
 草野くんにとって、「リアルタイムでシタール、というと、この曲かな」。
 当時はエレキシタールを知らなかったので、「エレキギターに何かエフェクトして出している音なのかなと思っていました」。
 「君が思い出になる前に」のレコーディングで初めてエレキシタールを見て、「あ、ポール・ヤングのあのイントロの音はこれだったのか~と目からうろこだった」と。
 この曲は、「当時ラジオでメチャメチャかかってましたとね~」。
 オリジナルは、ホール&オーツの曲だが、「そちらはシタールは使われていません」。
 (そっちのほうを聴いてました)
 Paul Youngさんは当時、「アラサーで大ブレークの遅咲きスターみたいなことを言われていた」が、「今から考えると、アラサーってまだ若いよね」と。
 (ああ、いつ聴いても、いい声)
Everytime You Go Away (1988) - Hall & Oates
 (これは、本家Daryl Hall & John Oatesの「Every Time You Go Away」。こちらはシングルではなくアルバム曲。このお二人、大好きで、このころのアルバム、全部もってる。ああ、こういうの、好きだったんだなあ・・・なんて。また聴こうっと)

 最後は、L⇔Rの「Nice to meet you」(1996年、11thシングル/1997年、7thアルバム『Doubt』)。
 邦楽では、The Collectorsにもシタールを使った曲が数曲ある、しかし「ロック大陸では、コレクターズの曲、結構かけているんで」ということで・・・。
 「L⇔Rは好きな曲がたくさんあるので、ワンアーティスト特集で取り上げたいのですが」(ぜひぜひ!)
 この曲は、「イントロから効果的にシタールが鳴っています。いきなり魔法使いがボヨヨ~ンと現れそうな雰囲気が感じられると思います」。
 (ビヨヨヨヨ~ンのあとはボヨヨ~ン、ですか)
 (L⇔R、このサウンド、この魅力的な声・・・)


 700年の歴史のあるシタール。この楽器の可能性は、ポップス、ロックだけではなく、フュージョン、インストルメンタルの世界にも浸透している。
 バックには、パット・メセニーの1987年のグラミー賞に輝いたアルバム『Still Life(Talking)』からの「Last Train Home」が流れる。
 先日の来日公演も大盛況で、「彼が愛する楽器の一つがエレクトリックシタール」。
 「こんな感じで、ジャンルに関係なく、音楽家を魅了するシタール」は、「もはや目新しさはなく、定番のサウンドということになっているが、今後も活躍しそうです」と。
 この番組がきっかけで、「この音、エレクトリックシタールの音だよね」と気づかれる方も多くなるのでは?と。


 特集の終わりに。
 いろいろ聴いていたら、「またスピッツでも、エレキシタールを使った曲を作りたくなってしまいました」。
 「どっちかっていうと、ポップスよりサイケ寄りがいいかなあ。テツヤが持ってたと思うんだけど、あれ、借りてたのかなあ」
 今はエフェクターでもシタールっぽい音を作れるそうだけど、「でもやっぱり、エレキシタールを使って、なんかやってみたいと思っちゃいました」。
 (全部、なんだか優しい曲だったなあ)



 今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、野口五郎さんの「私鉄沿線」(1975年、15thシングル/イントロのエレキシタールは、当時すでにスタジオミュージシャンとしても活躍していた野口五郎さん。作曲は兄の佐藤寛さん)。
 (イントロは、「Clispy!」だ! そういえば最近、ライブで聴いてないなあ。かわいいんですけどね~)

 歌謡曲でもシタールを取り込んだ曲って結構あるそうです。
 当時、子どもだった草野少年、使われている楽器には関心がなかった?けれど、「今聴くと、イントロでバリバリ使われてます。もう笑っちゃうくらい、シタール!!って感じで」。
 「野口五郎さんはロックやポップスにも造詣が深いので」と、資料を見てみたら、「やはり、五郎さんご本人がシタールをプレイされてます」。
 ほかに歌謡曲では、庄野真代さんの「モンテカルロで乾杯」でもシタールが使われているそうです。
 (やっぱり懐かしい。今回は全部懐かしい(笑))
 (そういえば、今回のツアーのどこかで、ステージ上で「私鉄沿線」をちょっとだけ口ずさんだ、ときいたけど、そのころ選曲してたのかしらね)

 そして来週は、「韻で漫遊記」。
 洋楽を聴いていると、「ほぼすべての歌詞で韻が踏まれているのに気づく」。
 ロック大陸に上陸したころは、「それを歌詞カードで見ながら聴くのがすごい好きだった」。

 (今でも大好きです)
 日本でもヒップホップ以降、「しっかり韻を踏む人が多くなった」。
 「そんな韻のお話にお付き合いしていただきつつ」の漫遊だそうです。
 (スピッツの微妙な韻も、クセになります。楽しみだ)

 「草野さん、彼氏の部下が、なんと元カレでした」
 (おおっ!)


                              

▼「肉の万世」秋葉原本店閉店のニュース
  https://www.oricon.co.jp/news/2315141/full/
 本店は若いころに何度か行ったことがあるくらいで、とくに思い出はないんだけれど。
 仕事に日々の暮らしにバタバタしていたある時期、郊外にある国立矢川店に日曜の夕方に家族で通っていたことがある。
 車で30分以上かかるのだが、当時近くにファミレスとかあまりなくて、なぜかこんなところまで。
 当時、日曜の夕方は基本的に「サザエさん症候群」(-_-;)だった私(大人のくせに、なんだけど)は、思い出すとちょっと悲しくなったりするんだけど。
 でもこのニュースを知った息子たちが、それぞれにLINEを送ってきた。表現はかなり異なるけれど、あの頃のことが彼らの胸の中にあると知って、母はちょっとうれしかったのだ。


▼『作りたい女と食べたい女』
  https://www.nhk.jp/p/tsukutabe/ts/5NX1QRN3VM/
 録画したのを、早朝に見ている。
 一日の始めに、心穏やかにさせてくれる。
 日常は、人間関係は、こんなもんじゃないよ~とか言われたり、またそういう声が自分の中にないわけじゃないけど、でも心穏やかになる。
 やり方はそれぞれだし、合う人ばかりじゃないし(むしろ周波数が合う人のほうが断然少ないって、長く生きていると宣言できちゃうけど)。
 だけど、基本的には、相手がどう感じる?とか、これでいいの?とか、心の中で試行錯誤できる人でいたいよなあ、とは思う。それで強く前に出られなくなったとしても。
 それを人に望むわけじゃないけど。だって、それも人それぞれだしね。
 生まれ変わったら、こういうところでちょっと暮らしてみたい。それで挫折しても、ああ、いい時間だったよなあ、とか思いたい。
 登場人物のそれぞれに、一度くらい巡り合ってみたい。そんなことを思わせてくれるドラマ。
 きれいごとだって言うなよ・・・。

 西野恵未さんって、すごい経歴のミュージシャンなんですね。

 『不適切にもほどがある!』
 次回の小ネタが楽しみ~。
  https://www.tbs.co.jp/futekisetsunimohodogaaru/


 能登の地元で、多くの人がそれぞれに復興への第一歩を踏み出しているニュースを見て、人間はすごいなあと畏敬の念を抱きつつ、そこまで気持ちをもっていけずに留まっている人も多くいらっしゃるんだろうな、と、こんなところで呑気に暮らしながら想像している。
 私も早起きして、少しでも時間を大切にがんばる。


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