2021.08.15
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
番組冒頭で・・・、「この時期、大変な方もそうでない方もいらっしゃると思いますが、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」と。
そして今日は、ワンアーティスト特集、【リック・デリンジャーで漫遊記】。
アメリカのロックヒストリーを語るうえで、重要なギタリスト、ボーカリスト、そしてプロデューサーでもある!
ルックスの良さから70年代は人気を博したが、「知名度が低いのでは? リスナーの方も初めて名前を聞く、という方も多いのでは?」と。
草野「かっこいい曲も多いので、ロック大陸で取り上げてみようと思いました。
オンエア曲
01 ナンプラー日和(スピッツ)
02 Hang on Sloopy(The McCoys)
03 Rock And Roll, Hoochie Koo(Rick Derringer)
04 River's Risin'(The Edgar Winter Group)
05 Sailor(Live)(Derringer)
06 Desires of the Heart(Rick Derringer)
07 Eat It(Weird Al Yankovic)
08 君が思い出になる前に(ネーネーズ)
09 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、スピッツの「ナンプラー日和」(2005年、11thアルバム『スーベニア』)。
暦の上では「残暑」になるけれど、まだまだ「夏!」ということで、「夏っぽい曲を」。
(ここだな。まさか、こんな涼しい、夏らしくない日の放送になってしまうとは・・・と思ったところ)
(沖縄テイストがサビで転換する感じが好きです」
草野「三線を弾いてくれていたのは、よなは徹さんです」
最初の曲は、「18歳のリック・デリンジャーさんが率いていたバンド」、The McCoysの「Hang on Sloopy」(1965年、最初に組んだバンドのシングル』)。
1965年、ビートルズの「Yesterday」を抑えて全米1位!!
The McCoys - Hang On Sloopy [1965]
(The McCoys・・・、70年代に入って聴いたからリアルタイムではないけれど、なんだか懐かしい。すべてにほっこりするのは、このサウンドのせい?)
弟やクラスメートと組んだバンドで、「いきなりの全米1位の大ヒット!」。
原曲は、Bibrationsというボーカルグループの楽曲。
このときのクレジットは「リッキー・ゼリンジャー」(資料では「出生名」と書いてありますね)。
さてさて、彼のプロフィールを予習。
1947年、アメリカ、オハイオ州セリーナで生まれる。
歌手でギタリストのおじさんの影響で音楽を興味を持ち、9歳のときに最初のエレキギターを手に入れる。
そして、The McCoys結成ののち、65年に「Hang on Sloopy」で全米1位。
両親の反対を押し切ってニューヨーク進出のあと、数々のセッションで活動。70年代には人気ギタリストになっていく。
そして次は、「70年代の大ヒット曲」、Rick Derringerで「Rock And Roll, Hoochie Koo」(1973年、ソロデビューアルバム『All American Boy』)。
ロックファンならば、「リック・デリンジャーと言えば、この曲でしょ!」。
草野くんのような「後追いリスナー」には、「普通のロックンロールかな」という評価だが、「彼をスターダムに押し上げた曲として外すわけにはいかないだろう」という大人の事情?での選曲だそうです。
次は、The Edgar Winter Groupの「River's Risin'」(1974年、2ndアルバム『Shock Treatment 恐怖のショック療法』)。
70年代前半はソロとしての活動とともに、The Edgar Winter Groupというバンドのギタリストとしての活動も顕著だった。
前任のギタリストの後釜として加入。ギタリスト兼プロデューサーとして活動。
このバンドは、「フロントが3人とも優秀なシンガーソングライター」。
この「River's Risin'」は、ベーシストのダン・ハートマン氏の作品。この人は、ディスコブームの際にヒット曲を数多く出した、アメリカポップス界の重鎮だそうだ。
(こういう鬱々としたときに流れて、気分がちょっとだけアップするような軽い楽しい曲)
次の曲は、「70年代後半のバンド、その名も・・・」Derringerで「Sailor」(Live)(1977年、ライブアルバム『Derringer Live』)。
この曲をはじめ、リック・デリンジャーの曲では「ハードなギターリフの曲にカッコいいのが多い」。
力強いリフをZO-3で弾いてみてくれる。
このころ、彼はセッションミュージシャンとしても引っ張りだこだったそうで、「テクニック的にも味わい的にも」優れたギタリストだった。
いっときスティーリー・ダン(腕利きのセッション・ミュージシャンを多用していた)にも参加していたし、バーブラ・ストライサンドやアリス・クーパー、シンディ・ローパーの活動にも加わり、リンゴ・スターのバンドに参加していたこともあったという。
メッセージコーナー。
7月のNEW MIKKE北海道ライブに参加されたリスナーさんから。
帰りのシャトルバスの運転手さん、下車の際に「お忘れ物のないようにご注意ください。とくに大切な思い出を忘れないように家までお持ち帰りください」と言ってくれて、車内は拍手喝采で盛り上がったそうです。「ライブの楽しみはこんなところにも・・・」と。
こういうメッセージ、いくつか寄せられたそうで、「(この運転手さん、)しゃれてんね」と。
草野「運転手さんにも、スピッツのメンバーとしてお礼を言いたい気分です。ありがとうございました」
(いいなあ・・・。私も夏フェスのシャトルバスでも幸せな気分を思い出す・・・)
ズッキーニ話。
幼いころから食卓にズッキーニがあったというリスナーさん。「先日、母が、日本で最初にズッキーニを栽培したのは祖父かもしれない」と言い出した、と。
農協に勤めていたおじいちゃん、同僚に頼まれてズッキーニの種を植えたんだとか、「記録には残ってないから不明」だそうだけど。
でも、ズッキーニは「長野県の木島村で最初に栽培された」とされており、そのおじいちゃんはまさしくその村のご出身だそうです(すご~い!!)
草野くん、最近ズッキーニで肉巻き作ったら美味しかったそうです(まめな人だなあ。ズッキーニ、好きです。やってみる)
次の曲は、「再びソロで」、Rick Derringerの「Desires of the Heart」(1979年、3rdアルバム『Guitar and Women』)。
このころの曲は草野くん自身も最近まで聴いたことがなかったそうです。
草野「このアルバム、隠れた名盤だと思いました。なんで聴かなかったんだろう」
ポップで胸キュンなメロディーが満載。
トッド・ラングレンが共同プロデュースということで「なるほどな~」と。
(トッド・ラングレン、切ないメロディーがお得意とか・・・資料にあり)
草野「ちょっとスピッツっぽいというか・・・。スピッツが影響受けているんだから、スピッツがデリンジャーっぽいってことなんだけど。ギターソロのサウンドもカッコいいです!」
最後は、マイケル・ジャクソンの「Beat It」のパロディーソング、Weird Al Yankovicで「Eat It」(1984年、5thシングル)。
80年代以降のリック・デリンジャーは、この「Eat It」でギターを弾いている人、というイメージを持っている人も多いかもしれない、と。
草野「ヴァン・ヘイレンに負けない、カッコいいギターソロを弾いています。」
そして、プロデュースも手掛けている。
"Weird Al" Yankovic - Eat It Official Music Video
ちなみに、この中でギターを演奏しているのは(最後にギターが爆発する)、リックさんではなく「役者さんでは?」ということです。
そして、90年代以降は、ルーツであるブルースのアルバムもリリースしている。
また「Real American」という楽曲がプロレスラー、ハルク・ホーガンの入場曲に使われたり、また最近では、アメリカの民主党、共和党の両方の政治家に使われたりしているとか。
「これ、(本人が使用を)OKしているとしたら、そういうことには無頓着な人なのかなあ」と。
(そうですよね。2016年の大統領選でトランプが使っているし)。
I Am A Real American by Rick Derringer - Real American Full Version
(歌詞をそのままの意味で捉えれば、アメリカの良心、正義、愛国心が込められていて、高揚感をもたらす曲調。保守・リベラル、どちらでも利用できるってことか??)
また昨年は妻とのデュエット曲をリリース。草野くん曰く、「ラブラブな引き出物」みたいな甘い曲調らしい・・・。
また、現在もいじめ撲滅キャンペーンのバンド活動などをしていて、73歳の現在も元気に活動を続けている。
特集の最後に。
余談だと言いつつ・・・。
草野「リックさんはアメリカ人にしては小柄な方なので、オレ自身がギターを持つとこんな感じかな、と参考にさせてもらってた」
ほかに小柄なギタリストとして、スティックスのトミー・ショウ、デフ・レパードのフィル・コリンを例にあげる草野くん。
(特集の最後がコレ?とツッコむ私・・・)
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
(「僕はジェット」のイントロで)
今日は、ネーネーズがカバーした「君が思い出になる前に」(1997年、4thシングル)。
漫遊前の一曲もそうだったので、ここも「沖縄テイスト」な曲で、と。
「しばらく沖縄には行けていないので、気持ちだけでも・・・」と。
実はこの曲は、「売れようと思って作った歌なので、そんなに思い入れのある曲ではなかった」。
でもネーネーズにカバーしてもらったとき、「すごくうれしくて」、そして「あれ、いい曲じゃん」と思えるようになった、と。
そして来週は、「デュエットのナンバーで漫遊記」。
以前から考えていたテーマだそうで、彼のプレイリストの中から、「できるだけロック寄りな男女のデュエット曲を、邦楽・洋楽混ぜ混ぜ」でセレクトしてくれるそうです。
(いろいろ浮かぶけど、ロック寄りか~。どんなだろう。楽しみ~)
片方がゲスト・・・というのではなく、男女が均等にソロパートもあるくらいにガッツリデュエットしている曲、というから、よけい楽しみ。
「年とって、逆上がりができなくなってショックですー」
この前逆上がりはどうにかできてうれしかったけど、2年前に旅行先に置いてあったフラフープをやってみたら、あんなに遊んだ記憶があるのにすっかりコツ?を忘れていて、足もとに情けなく落ちていくのを何回も繰り返したっけ・・・。結構、ショックだったな。
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