■ on standby
朝の歩道橋で 目をギュッとつぶって
耳をすませたこと 覚えてる?
金色に揺れる まぶたの奥で
夢みたいなメロディーが 踊ってた
誰だって 詩人になれる…
そういう一瞬に めぐりあえる季節のなか
つかの間の安らぎを振り切って
飛んでいったきり 帰ってこない
そういう友人を何人も
見送るだけの毎日だった
今朝は少し気分もいいし
わたしがあそこまで 駆けていこうか
忘れないうちに 言っておこう
わたしは当分 ここにいるよ
駆けだしたい思いを 少し温めて
そっと抱えて 立ち止まる
永遠じゃない でも大事な時間を
もうちょっとで 見つけるつもり