2023.06.25
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
6月最終週から「いよいよ7月!」。
少し前のネットの記事で、「実は福岡の人は、ラーメンよりもうどんをよく食べる」とあり。
よくあがる話題だけれど、草野くんは思わず「え~?」と思わず声をあげそうになるとか。
福岡県民だった頃は「断然ラーメン派だった」と。
「うどんって家で食べるもの。それも風邪をひいたときに無理やり食べさせられる・・・」というイメージが強くて、「あんまり好きじゃなかった」。
その後成人して「仕事で四国に行くようになってから、福岡のうどんより讃岐うどん派になっていました」。
40を過ぎたあたりから、福岡のうどんも美味しいと思うようになったそうで、「こういうの、人それぞれなのかな?」。草野くんは「ラーメン派、うどんは讃岐派」だそうです。
ちなみに福岡と言えばもつ鍋だけれど、これも「大人になって仕事で初めて食べた」そうで。
また近ごろ人気の「むっちゃん万十」も最近初めて食べた。
「こういう福岡人も結構いると思うんですけどね」
(むっちゃんって、有明海のムツゴロウのことなんですね~ http://www.mucchanmanjyuu.com/)
今回のテーマは、【バイオリンが入ったナンバーで漫遊記】。
映画『水は海に向かって流れる』の主題歌「ときめきPart1」で、スピッツは初めて、ソロのバイオリニストと共演。そういう単体のバイオリンが入ったナンバーをセレクトして聴かせてくれるそうだ。
ストリングスの入った曲は世の中にたくさんあるが、あくまで「単体で」バイオリンが使われている楽曲、ということです。
オンエア曲
01 ときめきpart1(スピッツ)
02 All I See Is You!(Pride Of Lions)
03 Paradox(Kansas)
04 SHE SELLS(Roxy Music)
05 Psychomodo(Cockney Rebel)
06 What's Left of the Flag(Flogging Molly)
07 For You,and Your Denial(Yellowcard)
08 カエルのうた(のあのわ)
漫遊前の一曲は、まさしく、その「ときめきpart1」(2023年リリースしたばかりの、17thアルバム『ひみつスタジオ』)。
バイオリン演奏は今野均さん。
最初の曲は、「メロディアスハードロックファンの間ではわりと有名なバンド」、Pride Of Lionsの「All I See Is You!」(2017年、5thアルバム『Fearless』)。
(うーん、気持ちいい展開と疾走感。個人的に、疾走感はすごく大事)
映画『ロッキー3』のテーマソング「Eye of the Tiger」で有名なSurvivorの中心メンバーだったジム・ピートリックが結成したプロジェクト。
「いかにもプログレハードロックなバイオリンの入り方」で、「ときめきpart1」のレコーディングで参考にしたそうです。
バイオリンという楽器について。
弦を弓でこすって音を出す楽器を「擦弦楽器」という。バイオリンも胡弓などもその一種。
ルーツをたどると千年以上に遡り、中国、中東からヨーロッパへ伝わる。「馬のしっぽの毛がふんだんに使える民族の楽器だったのかな?と想像します」と。
今では、「ピアノよりハードルが高い印象。お坊ちゃま、お嬢さまが弾いてるイメージ?」
草野くんの周囲には、「バイオリンを習っている友達はいなかった」。
でもロックやカントリーミュージックで聴くと「すごくカジュアルだし、入門者用のバイオリンを楽器屋さんなどで見ると、「お求めやすいプライスものものもある」。
「もっと気軽にチャレンジしていい楽器なのかもしれないですね」
次の曲は、Kansasの「Paradoxb逆説の真理」(1977、第ヒットシングル「Dust In The Wind すべては風の中に」のB面/1977年、5thアルバム『Point Of Know Return 暗黒への曳航』)。
Kansasは以前にこの番組でも特集をした(ココ)
バイオリン担当のメンバーもいて、「バイオリンが入ったロックバンド!」と言えば、「まずKansasかな」。
先ほどのPride Of Lionsと、「音楽的には近いかな」。
Kansas - Dust in the Wind (Live from Canada Jam)
(大ヒット! バイオリンも利いてる)
次の曲は、Roxy Musicの「SHE SELLS」(1975年、5thアルバム『Siren』)。
バイオリン演奏は、エディ・ジョブソン。この曲は彼の作品だそうです。
ギタリスト、ベーシスト、ドラマーと異なり、ロック界でバイオリニストの名前はなかなか浮かばない中で、「名前が浮かぶのは、オレ、この人だけかも」。
エディ・ジョブソンさんは、このバンド以外でも、UKやジェスロ・タルでも活躍。
この曲は「ちょっとバイオリンの音が聴きにくいけど、ちゃんと入っているので、注意して聴いてください」。
曲終わりで、「バイオリンとは全然関係ないんですけど」の前置きで、「Roxy Musicのブライアン・フェリーさん、キング・クリムゾンのボーカルオーディションで落選されてるんですね」。
エルトン・ジョンも落選しているそうで、「なんかすごいオーディションだったんですね。『モーニング娘。』のオーディションには落ちたけどソロでサクセスをつかんだあの人みたいな感じですかね」。
(え、誰? あやや? 倖田來未さん??)
ストリングスについて一言。
「最近どの曲もストリングス入れすぎだと思うんですよね、個人的に」
そこでスピッツは、「天邪鬼的に、このところ10年くらい、ストリングス避けてます」。アルバム『小さな生き物』くらいからその傾向になっていて、ポップスにおけるストリングスの入り方に、「ここは感動するところですよ」という押しつけがましさを感じて、「ちょっと苦手になってるところがあるかもしれない」。
(こういうところ、大好物です。)
でもバイオリンのソロが入っている曲は、J-POPにはあまりなさそうで、「これならありかも」ということで「ときめきPart1」のアレンジに繋がったそうです。
次の曲は、Cockney Rebelの「Psychomodo」(1974年、2ndアルバム『Psychomodo さかしま』)。
これは以前に番組でもオンエアしたが(ココ。テーマは【70年代UKジャンル分けしにくいバンドで漫遊記】)、「バイオリンの入り方がロックンロールな感じで、聴いてて楽しいです」。
メッセージコーナー。
「草野さんはフルメイクしたことありますか?」
ぱっちりした目、長いまつげ、高い鼻・・・、「女装したら、また違った歌詞が浮かんでくるかも」と、
草野「そんな上等なもんではありませんが」とちょっと照れたか?(笑)。
そして、『clispy!』のアルバムジャケットの撮影で「メイクさんにしっかりやっていただきました」。
でも「女性的なメイクは似合わないなと思ったね、鼻の大きさとかもあるし」。
結論的には(笑)、「女性的なメイクが似合う人は、顎のラインがごつくない人」。
男性のメイクできれいだなと思ったのは、「杉浦太陽さん。テレビで見たんですけど、すごいきれいでした。大河ドラマでそういうメイクが似合うなと思ったのは、板垣李光人さん(ああ、わかる) 。」
そして、若いころの梅沢富美男さん。(ああ、なんだかドキッとするくらいの美しさでした)
顎の線を隠して、「再チャレンジ」の可能性もありそうな発言??
大宮ライブを1階最後列で参戦したリスナーさんから、「ハート、届きました!」というメッセージ。
終演後、同行した娘さんが「スピッツってホントにいたんだ~」。
それに対して、ステージに上がると、「スピッツのファンってホントにいたんだ~」なんて感じちゃう草野くんでした。
「待ってくれた人がこんなにいたんだ」と、その都度、新鮮に、たまに怖くもなる、「責任を感じてね」。そういうことに「慣れない」ことが、ライブの緊張に繋がるのかも、と。
(スピッツの活動がマンネリにならない理由なのかもしれないですね)
大宮は2020MIKKEツアーが注意になってのリベンジなので「感慨深いものがありました」。
(個人的には、MIKKEツアーでは大宮行けたはずなんだけど、ひみスタツアーではあえなく・・・でした)
氷川神社やソニックシティMCもばっちりだった、と。
次は、Flogging Mollyの「What's Left of the Flag」(2002年、2ndアルバム『Drunken Lullabies』)。
Flogging Mollyの曲も、ココでかけていて、「ワタクシ、好きなバンドです」と。
アイリッシュパンクのバンドで、FUJI Rockにも出演している。
このバンドのクレジットには「フィドル」と書いてあるが、フィドルもバイオリンも楽器は同じで、そのプレイスタイルによって使い分けされている。
アイルランドやスコットランドの伝統音楽や、アメリカのカントリーミュージックでは、「フィドロ」とクレジットされることが多いそうだ。
(走るメロディーもどこか哀愁を帯びていて、そこがいつも気持ちいい)
草野くんの手元の資料によると、ボーカルのデイブ・キングさんとフィドロ担当のブリジット・レーガンさんはご夫婦で、東京渋谷の氷川神社で結婚式をあげたそうです。
最後の曲は、Yellowcardの「For You,and Your Denial」(2011年、7thアルバム『When You're Through Thinking, Say Yes』の半年後にリリースされたアコースティックバージョン『When You're Through Thinking, Say Yes Acoustic』より)。
Yellowcardはアメリカのパンクロック寄りのバンドだけれど、「メンバーにバイオリン奏者がいるという変わったバンド」。
ソロのバイオリンが入ると独特の効果があり、格調が高く、「濃厚なチョコレートを食べているような気分になる」。
今日の曲は、アコースティックアルバムから。
歪んだエレキギターはバイオリンの音をマスキングしてしまうが、「アコギの音とはうまく両立する」。
この曲は、「アコギとバイオリンの音のバランスが気持ちいい」。
Yellowcard - Only One (Live On Pepsi Smash)
(ライブの光景)
特集の最後に。
スピッツのニューアルバム『ひみつスタジオ』は、ソロバイオリンだけではなく、民謡とのコラボとか讃美歌風の楽曲とか、新しいことを取り入れたが、「そういう新しいコラボレーションは今後もやっていきたいなと思っています」。
「え、マジ~?」というような、スティールパンとか、ちょっとオラついたラッパーとコラボするとか、「ま、ロックは自由なんで」。
そして、今日聴いていて、「オレ、バイオリン初めて見ようかな」。
「この年齢ならではのチャレンジ!」
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは、のあのわの「カエルのうた」(2009年、1stフルアルバム『SPECTACLE』)。
(イントロは、「holiday」。大好き!)
2010年の「ロックのほそ道」に出演。
(私、別の日に行ってるんですけどね。ココ)
独特のバンドで、「ボーカルのYukkoさんがチェコを担当していて、他に類を見ない編成」。
今日の特集とちょっと近いということで・・・。
のあのわ「ゆめの在りか」Music Video
(曲もいいし、パフォーマンスも魅力的。歌唱がYUKIちゃんに似ているか??)
来週は、【ニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘビー・メタルで漫遊記】です。
「NWOBHM」と書いて、ニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘビー・メタル。
1980年ごろブームとなった、当時の新しいハードロックのムーヴメント。オールドウェーブなハードロックバンドとは一線を画した、あくまでパンクロックのフィルターを通した80年代前半のメタルバンドたちの曲を中心に。
そして、
「草野さん、近所におしゃカフェがオープンしたんだけど、オシャレすぎて怖くて入れません」
(「おしゃカフェ」・・・、ちょっと敷居が高いなあ。それどころか、「おしゃカフェ」という言い方、初めて使った)
ab-Lovelessさん、なんかわかる気がします。
https://twitter.com/Utero15/status/1672540471128911872
(ロケ中の竹野内豊さんに至近距離で遭遇して、思わず「(ドラマを)見てます!」としか言えなかった、あの時を思い出す・・・。「ありがとうございます」ってあの声で言われて、頭が真っ白になって。ああ、時間を戻してもあれと同じことしかできそうにない)(-_-;)
さあ、気を取り直して、仕事しようか。