2021.05.30
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
最近アイスを食べていて疑問に思ったこと・・・。「ラムネ味とかソーダ味って、具体的になんの味?」
調べ始めたら、深みにはまっていったとか。
本来、ラムネは「レモネード」が語源。
「でも、ラムネ味はレモンの味ではない。ソーダ味も実際はラムネに近い?」と。
ソーダって炭酸水のことだから、「本来は無味なはず」。(な~るほど)
草野「・・・ってことは、ラムネ味・ソーダ味に確固たる定義はなくて、各メーカー判断? それぞれにイメージによるってこと?」
日本のラムネに添加されていた香料がそのまま「ラムネ風味」になっていった??
日本独特の食文化で、ネットで調べてもなかなか回答にたどり着けないそうです!
(こういう姿勢が、彼の生き方の根幹を形作っているんでしょうね~)
そして今回は、【アーミングで漫遊記】。
エレキギターのトレモロアームで、音を揺らしたり、滑らかに音を変化させたり(番組初、ZO-3のトレモロアームを使用!)。
「アーミング」は和製英語らしいけれど、今回はこのトレモロアームを効果的に使っている曲の特集です。
オンエア曲
01 待ち合わせ(スピッツ)
02 Lullaby Of The Leaves(The Ventures)
03 I Don't Live Today(the Jimi Hendrix Experience)
04 Speedy's Coming(Scorpions)
05 ERUPTION(Van Halen)
06 Mansion on the Hill(Neil Young)
07 Nadia(Jeff Beck)
08 失恋はつかれる(川崎真理子)
09 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、スピッツで「待ち合わせ」(1991年、2ndアルバム『名前をつけてやる』)。
草野「スピッツにもトレモロアームを使った曲は結構あるけれど、わかりやすいのはこれかな? イントロからグネグネいってるのがそれです」
(好きな曲! 初期の中でも演奏がかっこいい。で、すごい世界の中で「待ち合わせ」という狭い関係性を滑り込ませるところがスピッツらしい! ホント、グネグネいってる)
最初の曲は、「60年から活動するインストバンド」、The Venturesの「Lullaby Of The Leaves 木の葉の子守歌」(1961年、7thシングル)。
(うーん、わかりやすいアーミング)
トレモロアームの「トレモロ」は、イタリア語で「震え、揺らぎ」という意味なので、本来は「ゆるいビブラートとか軽く変化を与える、という仕組みだったのだろう」。
初期のアーミングでわかりやすいのは、The Ventures以外では、加山雄三さん、寺内タケシさんらの楽曲。
ZO-3で「君といつまでも」。
寺内タケシとブルージーンズ、こんな感じ? なんか楽しそう。
寺内タケシとブルージーンズ 若大将メドレー
そんな中、アーミングを「大胆に使っちゃうギタリスト」が現れる!
代表的なのが、ジミ・ヘンドリクス。
彼のトレモロアームの使い方に対しては、開発者が「本来の使い方じゃない!」と怒っていたといううわさも。
草野「これは、レコードプレーヤーとヒップホップの関係につながりますけどね」
(わかりやすいたとえだ)
ディスコでのターンテーブルの使い方に対しては、ターンテーブルのメーカーは複雑な心境だったとか。
ジミヘンは「エレキギターの演奏法に革命を起こした」と言われている。
派手なアーミングもフィードバックも、すでにジェフ・ベックらが行っていたという説もあるが。
次の曲は、そんなthe Jimi Hendrix Experienceの「I Don't Live Today 今日を生きられない」(1967年、デビューアルバム『Are You Experienced?』)。
アーミングとフィードバックの合わせ技で、「動物の鳴き声、人の叫び声」のようなサウンドが再現されている。「残念ながら、ZO-3では再現できない・・・」
そして次は、「この番組ではよくかけている、ドイツのハードロックバンド」、Scorpionsの「Speedy's Coming」(1974年、2ndアルバム『Fly To The Rainbow 電撃の蠍団』)。
(Scorpionsはココとかココなどでかけているけれど、マイケル・シェンカーも含めて、話題にあげることも多く、それほど彼にとっては重要な存在なんだろうな。)
中二のときに福岡でライブを見て、それが彼にとって「海外のバンドのライブ」初体験。
ウルリッヒ・ロート(現在は、ウリ・ジョン・ロート)は70年代に、「ジミヘンの後継者」といわれたギタリスト。
この曲は、「イントロから激しく、アーミング聴かせてくれます」と。
(元気なときに聴くと、もっと元気になれる曲)
メッセージコーナー。
長年探していた軽めの「憧れのレスポール」を手に入れたリスナーさん、「緊張して、弾こうとすると手汗がびっしょり」。
「これ、わかるわ~」と草野くん。
憧れのギターを前にそうなるであろう自分を想像して、「ビンテージのギターには、基本、手を出さないようにしている。ネットで画像保存して、眺めて楽しむ・・・みたいな」。
新品だとそれほど遠慮せずに演奏できるので、「新品を弾き倒すタイプ。自分で育てていく感覚」。
同じような感覚で、「お気に入りのTシャツとか、汚したくないので着なくなっちゃう」。
(あ、これはちょっとわかる)
Tシャツの形にだって流行りがあるから、「今のうちに着ておかないと、とわかってはいるんだけど」。
(フムフム)
そのTシャツを着ていると一日、「汚しちゃだめだよな」などと気になってしまうらしい(私はそこまでではないなあ)。
草野「(こういう性格は)なおらないかもね。だから、すごくお気に入りじゃなく、“ちょっとお気に入り”くらいにしています」
リスナーさんには、「生きているうちにしか弾けないんだから、緊張しないで思いきり弾いたほうがいいと思いますよ」。
「初めての冷凍餃子! 油も水もふたも無しで簡単に羽根つき餃子ができる」ことに感動したリスナーさん。
草野くんも「冷凍餃子、おいしいよね~」と。
今まで冷食で手を出さなかった「冷凍おにぎり」も、「これ、おいしいです」と。
次は、Van Halenの「ERUPTION 暗闇の爆撃」(1978年、デビューアルバム『Van Halen 炎の導火線』)。
アーミングは、ハードロック、ヘビーメタルでよく使われているが、Van Halenの場合は、「メタルのアーミングの元祖」。
ギリギリまでのアームダウン、ハーモニックスなアーミングなどなど(ZO-3で実演)。
Van Halenといえば、速弾き、ライトハンド奏法(タッピング)などがクローズアップされがちだが、「巧みなアーミングもその後のギタリストたちに多くの影響を与えている」。
この曲は、ココでも紹介している。
そして次は、Neil Youngの「Mansion on the Hill」(1990年、18thアルバム『Ragged Glory 傷だらけの栄光』)。
Van Halenやジミヘンのような派手なアーミングとは、ちょっと違うタイプ。
彼のギターについているトレモロアームはビグズビーというメーカーのもの。ヘンダー社のものは「トレモロアーム」というが、ビグズビー社のものは「ビブラート・ハンドル」と呼ばれているそうだ。
「ウォシュレットとシャワートイレと同じで、メーカーによって名前が異なる」ケース。
あとからギターにトレモロアームを取り付けるときは、ギターを大きく削らなければならない。ところが、ビグズビー社のものは、「ギターをほとんど傷つけずに最低限の加工で取り付けられる」。
で、レスポールやセミアコのギターについていることが多いそうだ。
草野くんが最近よく使っているグレッチのギターにもついていて、「あまり大きな音の変化はつけられない」と。
で、ビグズビー社のアームを使うNeil Youngも「音も細かく揺らすことで不安定にさせて味わいを出す奏法」。
草野くんが以前に話した「スヌーピーの絵の線がよれよれしていて味わいがある」ことに通じるかも、と。
いろいろなギタリストに影響を与えているが、「Neil Youngさんのようなヨレヨレした感じは、なかなか出せない」。
(こういう説明のあとで聴くと、わかることもあって、おもしろいですね~)
Neil Young - Mansion on the Hill - Way Down in the Rust Bucket (Official Music Video)
最後は、Jeff Beckで「Nadia」(2001年、ソロ8thアルバム『You Had It Coming』)。
草野「この曲は・・・すごいです。とくにエレキギターを弾いたことのある人は、どうやったらこんなん弾けんのかな、と」
100回プレイして2、3回うまくいくかもしれないけれど、「ジェフ・ベックさんは毎回ちゃんとプレイされているんだろうな」。
リズムは打ち込みだが、究極のアームプレイの楽曲で、「アームプレイのportamento効果(ある音から別の音に移る際に、滑らかに徐々に音程を変えながら移る演奏技法。wikiより)で歌のコブシ的な味わいを出している」。
もともとはインド系イギリス人の音楽家の曲だけれど、ジェフ・ベックが料理することで、「ジャンルがよくわからない音世界」を堪能できる、と。
Jeff Beck - Nadia
(心地よく体の中をすり抜けていく感じ。気持ちいい。夏の野外ライブで聴けたら最高だろうな)
特集の最後に。
草野「最近は、アームを使う人、使わない人がはっきり分かれている印象かなあ。ヘビメタのテクニカルなギターを弾きたい人はガンガン使うけど、チューニングが狂いやすいんですよね」
パンクやオルタナ、ポップ寄りの人はあまり使わないかな、と。
スピッツは、「メタルバンドではないけれど、ルーツの1つがメタルなんで、今後、テツヤもオレもたまに使うかも」と。
草野「あ、これ、アーミングだ!とツッコミながら聴くのもいいかも」
(ここに焦点をあてるということが、すでに興味深い特集でした。)
(うちの相方も、ブラッド・ギルスは?と言っておりましたよ。)
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
(イントロは、アーミングで「海とピンク」。)
曲は、川崎真理子さんの「失恋はつかれる」(1993年、1stアルバム『GIRL’S TALK』)。
「今日はハードな曲が多かったので、ちょっとゆるめの曲で」と。
アレンジの「木下鉄丸」は槇原敬之氏。「へ~、そうなんだ。ハーモニーのアレンジとか、メチャメチャ槇原敬之さんっぽい」と。
草野「メロディーの展開が独特で、歌い方にもヘロヘロ感があってステキです。サウンド的には90年代!という感じ」
ただし、90年代のポップスはサブスクにも配信にもないことが多く、「埋もれさせるのはもったいない」ということで、このコーナーで取り上げる、と。
草野「90年代以前のJ-POP、サブスクや配信にとりあげてくださいよ。最近は街の中古CD屋さんも姿を消しているし」
(たしかに、大ヒットした楽曲のあいまあいまに、懐かしい楽曲がありそうです)
そして来週は、「日本語に聴こえる洋楽フレーズで漫遊記」。
古くは笑福亭鶴光さんの「オールナイトニッポン」、また『タモリ倶楽部』の「空耳アワー」などがある。
次回取り上げるのは、「オレがよく鼻歌で日本語に変換して歌っている洋楽フレーズ」で、「無責任にお送りします」。
一瞬そう聴こえた、というより何度も聴いてそう聴こえる、というフレーズを選んだそうです。
そして今回は・・・、「草野さ~ん、メチャメチャ美味しい野菜ジュース見つけました!」
少し遅れてしまったけれど、
スピッツ愛をいつも感じさせてくれる
スピッツのベーシスト、田村くん。
誕生日、おめでとうございます。
賢いあなたは、
私たちファンが知りたいと思っていることを
的確にくみ取ってくれる。
そのことに、いつも救われます。
あなたにとってよい一年でありますように、
世界の片隅で祈っています!
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