2022.03.27
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
3月も最終週。
草野くんはこの季節、ティーバッグと牛乳でミルクティーを作ってよく飲むのだそうだ。
先日の朝もいつものようにミルクティーを飲もうとしたら、「あれ? (ミルクティーの色が)色っぽくねー?」と。
(私もやったことあるけど)ティーバッグを入れ忘れて、「牛乳のお湯割りを飲もうとしてた」。
お湯で割って飲むものって、焼酎、カルピス、などいろいろあるけど、「牛乳のお湯割りってないですよね」。
ところが調べてみたら、「牛乳のお湯割り」、ネットに結構あったそうで、「リスナーのなかに好きな人がいたら申し訳ないけど、正直あまりおいしくなかった」。
そして、今日の特集は、【カントリーロック(イメージ)で漫遊記】。
おもに70年代、アメリカのカントリーミュージックとロックを融合させた「カントリーロック」が人気だったというか、「それってこういう音楽なのかな?」と草野くんが「勝手にイメージした曲」をセレクト・・・だそうです。
オンエア曲
01 花の写真(スピッツ)
02 Rocky Mountain Breakdown(Poco)
03 One Hundred Years From Now(The Byrds)
04 The Farme」(Unicorn)
05 Country Boy(Heads Hands&Feet)
06 Montezuma(Fleet Foxes)
07 Father Mountain(Calexico and Iron & Wine)
08 ひとりぼっちの部屋」(高木麻早)
09 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、スピッツの「花の写真」(2010年、36thシングル/2010年、13thアルバム『とげまる』)。
草野くんの中で「カントリーミュージック」というと、バンジョーやフィドル、スチールギターが入っているイメージ。
この曲は、「スピッツの中でスチールギターが使われている曲」と。
(単純に、これが今回のスピッツ曲になるかな~と思った人、多いのでは? 泣きたいくらい、歌詞が優しい、といつも思います。こんなふうに誰かに思われている幸せ)
マンドリンとスチールギター演奏は、佐橋佳幸さん。
最初の曲は、「1969年結成のカントリーロックの代表的バンド」、Pocoの「Rocky Mountain Breakdown」(1974年、6thアルバム『Seven』)。
Pocoはおもに70年代のアメリカで人気のあったカントリーロックのバンド。
バンジョー、フィドル、スチールギターがすべて使われていると、「マジでカントリー!という感じになりますよね。とんがりコーンが食べたくなるような」。
さて、カントリーロックとは?
この間特集した「パブロック」(ココ)同様、ジャンル分けの境界線がとてもあいまい。
有名なところでは、イーグルス、ドゥービー・ブラザーズのようなウェストコーストサウンドのバンドも含まれていたりするし。先ほどのPocoも人脈的にはそれに近いバンド。
最近では、テイラー・スウィフトもカントリー出身だったりするので、「サウンドだけでは、カントリーミュージックと判断できないのかも」。
草野くんの中では、「あくまで土台はロックバンドのドラムス、ベース、ギターで、バンジョー、フィドル、スチールギターなどが入っている曲」というイメージ。
それにプラス「~ mountain」とか「~ river」などと自然を歌っていると、「カントリーっぽいなあ」と。
(日本で言えば、五木ひろしさんの「千曲川」とか?? )
次の曲は、「カントリーロックの元祖的バンド」、The Byrdsの「One Hundred Years From Now 100年後の世界」(1968年、6thアルバム『Sweetheart Of The Rodeo ロデオの恋人』)。
この曲は、ペダルギターとハーモニーが「ふるさと色を醸し出している」。(以下が、ペダルギター)
(いつ聴いても心地よいサウンドと浮遊感。The Byrdsといえば、やっぱりこれ?)
The Byrds live 1965 - Mr. Tambourine Man/ Turn Turn Turn
次の曲は、「イギリスの70年代のバンド」、Unicornの「The Farmer」(1974年、2ndアルバム『Blue Pine Trees』)。
検索しようとしても、「奥田民生さんの日本のバンド、ユニコーンが上がってくるので大変なんですが」と。
ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアがプロデュースしていたバンド。
ペダルギターを使っていて、「オレの中ではカントリーロックのイメージのまんま」。
(のどかなあ。時が止まったような光景が目に浮かぶ)
メッセージコーナー。
ガチャガチャの話題。草野くんがガチャガチャをしているところを想像してほっこりしているリスナーさん。
どうしても欲しいものがあって何度もチャレンジして、7500円も使ってしまったとか!
「マサムネさんは、ガチャガチャに最高いくら投資した?」
草野「7500円! 結構な執着だね」
草野くんは、「300円のガチャガチャなら5回まで? それくらいでブレーキかかりますね。今日は縁がないからやめとこう、みたいな」。
(なんか堅実・・・)
まだ執着があれば出直して再チャレンジ!することも。そういうときには、1回目、2回目で目当てのものが出ることがあるらしい。(再チャレンジ・・・は結構な執着だな)
「7500円! がんばったね」のあとで、でも後悔するのであれば、ヤフオクとかで安く手に入れる方法を考えるのもいいかも、と「堅実なアドバイス」。
次は、Heads Hands&Feetの「Country Boy」(1971年、デビューアルバム『Heads Hands&Feet』)。
のんびりした曲が続いたので、次は「馬に乗って投げ縄投げているような、キャッハーな曲」。
西部劇をイタリアで制作したマカロニウエスタンのように、アメリカ以外の場所でカントリーソングを作ったほうが「より本場っぽくなるのかもしれない」。
草野「シンプルなギターサウンドなんだけど、アルペジオの速弾きが気持ちいい。こういうの弾けたらいいなと思いますけどね」
(本当に、カントリーソングの真ん中を突き抜けているような感じ。イギリスの風土は思い浮かばない!)
メッセージコーナー。
「フェイク食材」コメント(ココ)への反応が多く届いているそうで・・・。
草野くんに共感したというリスナーさんのお相手はまったく反対で、「こんなの入れるの?」とレジの人の思われるのが嫌なので、使うものだけを買いたい派。
20年連れ添っていてもわからなかったお互いの発想に笑い合ったとか。
草野くんはスーパーで、例えば総菜の酢豚とビールだけを買うとき「この人、ちょっと寂しそうだな」と思われるのがいやで、「野菜とか、ちょっと材料系のものも入れちゃうことあるなあ・・・。自意識過剰だね」。
地方の大学に勤めるリスナーさんは、市内のスーパーなどで総菜だけを買うときに限ってアルバイトの学生に遭遇することがあるそうだ。あとで言われるのが恥ずかしいから、「そのときに声かけて」と。(これはちょっとわかるなあ)
レジの経験者からは、かごの中身で献立がわかることはあるけれど、それ以上のことを想像したり詮索したりする余裕はない・・・には、 「そういうもんだよね。うん! あれこれ考えるのは無駄なことかもね」。
ここからは、「いかにもなカントリーアレンジではない曲」を選んだので、「より『イメージ』」ということで。
次の曲は、Fleet Foxesの「Montezuma」(2011年、2ndアルバム『Helplessness Blues』)。
草野くんが一時はまっていたバンド。「シンプルなサウンドなんだけど、すごくカントリー風味を感じます」。
アニメ『トム・ソーヤーの冒険』のエンディングテーマ「ぼくのミシシッピー」のさわりを歌って、「ゆったりしたふるさとのイメージかな。草原の先に山脈が見えて、その頂に雪が積もっている、というような。日本で言えば、長野や富山の夕方の風景かな」。
(わさわさした日常を一瞬忘れさせてくれそう)
Fleet Foxes - Mykonos - Live @ Glastonbury '09
(夏の野外フェスで聴いたら最高!かも)
最後は、Calexico and Iron & Wineの「Father Mountain」(2019年、2ndアルバム『Years To Burn』)。
Calexicoというバンドと、Iron & Wineさんというシンガーソングライターとのコラボ曲。
このコラボでアルバムを何枚かリリースしていて、「どれもカントリーロック風味が強い」。
この曲も、「メロディーがメチャメチャいい」、「アコギの音がシャラ~ンとかジャラ~ンではなく、ビギ~ンと鳴る。これがカントリーソングを感じさせる。この音、好きですね」。
(これもいい曲だな。素朴で優しいメロディーと優しい声。アコギの音、草野くんの説明がよくわかりますね~)
特集の最後に。
スチールギターは、スピッツでは「花の写真」以外に、「楓」でも使われている。
有名なところでは、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」でも印象的。
「スチールギターに強めのリヴァーヴをかけると強力に切ない音になるので好き」だが、コード進行によってはハワイアン的なトロピカルな音になる、という「とても不思議なおもしろい楽器です」。
いろいろな曲につかわれているそうで、「注意して聴いてみてください」と。
(こんな世の中で、こういう音楽を聴くことのありがたさを感じる。ざわつく心を、一瞬穏やかにしてくれるような、そういう曲ばかりだったな)
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
(イントロは、「不死身のビーナス」)
曲は、高木麻早さんの「ひとりぼっちの部屋」(1973年、デビューシングル/1973年、デビューアルバム『高木麻早』)。
今回はこのコーナーも、「ロックではないけれど、カントリーっぽい曲で」。
高木麻早さんは1975年のヤマハの「ポピュラーソングコンテスト」(ポプコン)で入賞して、人気シンガーソングライターの仲間入り。
ペダルスチールギター風の音は、「おそらボトルネックのエレキギターを使ったのではないか」。
(曲終わりで、「やっぱりスチールギターっぽいですね」と修正)
そしてピアノのフレーズもカントリーっぽくて、「70年代はこういうカントリー風のアレンジが邦楽でも多かったのかな。とてもなごみます」。
「シティーポップが今流行っているけど、そのあとには案外こんなカントリーテイストな曲がきたりして。どうでしょうか」と。
この曲のアレンジは、「シクラメンのかほり」や「異邦人」の編曲をした萩田光雄さんで、彼のアレンジャーとしてのデビュー作。
来週は、【ラケンローなナンバーで漫遊記】。
ブギーなフレーズを聴かせてくれて、「こういうご機嫌なフレーズを草野ワードでは『ラケンロー』と呼んでいます」。
そんな「ご機嫌な曲」をセレクトしてくれるそうです。
この時期ならではの「放送時間変更」のお知らせが続きます。
「草野さん、天神の平和楼に行ってきちゃったけど、やっぱ寂しか~」
ちょっと忙しくわさわさしていたら、いつの間にか近所の桜が七分咲きくらいになっていた。
昨日今日と外に出ることがあったが、曇り空に桜は少し寂しい。
青空が待たれる。
日曜日、暖かかったので、幼子たちと公園で水鉄砲で追いかけっこして、髪も服もかなりびしょびしょに。
誰もいないので、「マスクはずしていいよね」と。
はしゃいで逃げる姿を目で追いながら、しばし考える。
こういう、どうってことのない普通の営みを奪われて、国を追われる多くの子どもたちのこと。
戦争では、仕掛けるほうも自衛するほうも、人の命を奪う行為を国に強いられる。
たとえ困難なことであっても、政治家は武器を持たない方法を最後まで追求すべきだ。
私の言葉ははかなく弱々しい。でも、とりあえず、そこは譲らずに、力はなくとも言い続けよう。
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