2020.07.19 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
at TOKYO FM
今回もスタジオではなく普通のお部屋から。
「そろそろ蝉の声も聞こえてくるころ?」と。(わが家の近くでも声が聞こえ始める。夏が来る・・・)
「本格的な夏の盛り」ということで、ヒンヤリしたロックナンバーを届けてくれる。
今日のテーマは、「ヒンヤリしたロックナンバーで漫遊記」。
今までも、スミス(The Smith)(ココとココで)、エコバミ(Echo & The Bunnymen)(ココで、ヒンヤリ感を語っている)、サンデイズ(The Sundays)(ココで)、ハウス・オブ・ラヴ(The House of Love)(「エコバミ」と同じ特集のときに、「こういう寒い感じの曲が多い」と)など、「ヒンヤリしたロックナンバー」をかけてきたけれど、「今回は、なるべく今までかけてこなかったナンバーをセレクトして」と。
オンエア曲
01 雪風(スピッツ)
02 Clocks(Coldplay)
03 New Year's Day / Single Edit(U2)
04 Thoughtforms /2nd version(Lush)
05 Perfume Garden(The Chameleons)
06 (Don't Fear)The Reaper(Blue Oyster Cult)
07 DREAMS TONITE(Alvvays)
08 SHINE ON(The House Of Love)
09 サークルゲーム(Galileo Galilei)
漫遊前の一曲は、スピッツで「雪風」(2015年、40thシングル、配信限定/2016年、15thアルバム『醒めない』)。
「ヒンヤリした曲とはちょっと違うと思うけど、夏に雪の歌、ということでヒンヤリしてください」と。
(「新月」とか、ちょっとヒンヤリします、私)
草野「テレビドラマ『不便な便利屋』のエンディングのために書き下ろした、スピッツ唯一の雪ソングであります」
(「雪風」リリースのときにそういう解説があって、そういえば・・・と思いました。ソングライターが夏好きだから?)
最初の曲は、「名前からしてヒンヤリ」と言えば、このバンドでしょ、Coldplayの「Clocks」(2002年、2ndアルバム『A Rush of Blood to the Head 静寂の世界』)。
グラミー7回受賞、この「Clocks」も受賞曲。
草野くんのヒンヤリエピソード。
20年以上の前の夏の猛暑の日。熱気の車に乗り込んだらラジオから聴こえてきた「Clocks」。まだエアコンがまったく効いていないのにヒンヤリしてきた・・・。「音楽で涼しくなることってあるんだな。風鈴みたいな効果」と。
場所は沖縄。車はレンタカーで、トヨタのVits。
(それにしても、アルバムの邦題がすごい。原題がどうであれ、このアルバムの全体的な雰囲気から命名したんだろうか? 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞)
アルバムジャケットはこれ。
(このアルバムを手に入れたとき、ジャケットを見て、やっぱり原題だよね、と感じた記憶あり)
次は、U2の「New Year's Day(Single Edit)」(1983年、3rdアルバム『WAR』)。
草野「PVでは、雪原を馬で走るメンバー・・・。寒そうです」(コチラ)(みなさん、若い!)
白い旗を振っているのは反戦の主張からだそうだ。
ピアノのフレーズもあって、草野くんのひんやりロックの上位に位置する楽曲。
次は、Lushの「Thoughtforms(2nd version)」(1990年、EP『Mad Love』)。
この番組常連の「カナダのプログレバンドのRush(ココとココで)ではなく、イギリスのバンド」。
草野くんは90年代前半によく聴いていたそうで、「前に特集したコクトー・ツインズ(ココ)に似た耽美的なサウンド」
草野「ボーカルの声がコクトー・ツインズのエリザベスさんに似ているんだけど、さらに涼し気」
この曲はコクトー・ツインズのロビン・ガズリーのプロデュース作品だそうです。
次は、The Chameleonsの「Perfume Garden」(1985年、2ndアルバム『What Does Anything Mean? Basically』)。
The Chameleonsは80年代、学生のころに草野くんがよく聴いていたバンド。
この頃のスミス、エコバミ、キュアーなど(イギリスのバンド)、「ギターがシャリシャリしているバンドが多かった」。
シャリシャリのひんやりの秘訣は、「専門的に言うと、クリーントーンのギターに、(エフェクターの)chorus & delay」の効果だとか。この曲を聴けば、「クリーントーンのギターにchorus & delayの音がどんな音かがわかる」。
草野「あ、それと、この曲、とてもメロディーがきれいなんで、そのあたりも楽しんでください」
(専門的なことは皆目わからない人だけど、この曲のギターの「シャリシャリ感」は伝わるし、それが涼し気なこともわかりますね)
草野「ここまで、イギリスとアイルランドの曲だったので、次はアメリカのひんやりも行ってみようかな」
次は、Blue Oyster Cultの「(Don't Fear) The Reaper」(1976年、4thアルバム『Agents of Fortune タロットの呪い』)。
「死神を怖がるなよ」というタイトル。
草野「70年代に人気だったバンド。この曲はサウンドだけではなくて歌詞もひんやりしている」
「Don't fear the reaper ♪」のリフレインを聴かせてくれて、「この歌詞がひんやり感を醸し出している」と。
なかには「太陽や雨や風は死神を恐れない、だから僕たちも同じようになれるんだよ」という歌詞もあるそうで、「スピッツの『青い車』と同じような歌詞かもしれない」。
「生きるということは木々も水も火も 同じことだと気付いたよ♪」
ちなみに「(Don't Fear) The Reaper」のその部分の歌詞は、
「Seasons don’t fear the reaper
Nor do the wind, the sun or the rain, we can be like they are」
(「青い車」ってそれぞれにいろいろ解釈できる歌詞だけど、作者の説明をきいて、ちょっとドキドキしてしまいました。あんまりこういう解説しないような気がして)
シンプルなサウンドと適度な軽やかさで、心地よい曲だ。
(例の変形十字のシンボルマークが私の記憶のどこかに残っている。下の45周年のライブ盤のジャケットにも使われている)
次は、「最近のバンド」、Alvvaysの「DREAMS TONITE」(2017年、2ndアルバム『Antisocialites』)。
バンド名のスペルが、Alwaysではなく、Alvvaysなんですね~。
草野くんは5年ほど前に「カフェっぽいところでご飯食べてるとき」(笑)に店内に流れてきて、
「店員さんにきこうと思って立ち上がったら、正面にNow on Playと書いてCDが飾ってあって。即行メモってタワレコに買いに行きましたね」
(こういうところ、すごいなあ)
フジロックにも来日していて、「人気あるみたい。夏になると聴きたくなる」と。
(ボーカルの声とサウンドが、たしかに涼し気だ)
最後は、The House Of Loveで「SHINE ON」(1987年、デビューシングル)。
「前にもかけたことがあるが、リバーブ感がさむ~い感じがするバンド。カラオケでもここまでエコーかける人はなかなかいないのでは?」と。
それが「鍾乳洞の中のヒンヤリ感」のような効果があるのでは?と。
3年後の1990年に再録してヒットにつながったけれど、「そちらのバージョンは残響がもう少し控えめだった」と。
特集の最後に。
(気候が)寒くなってきたら「暑苦しいロック」を特集するのはどう?って。
草野「暑苦しいロックナンバーはたくさんあるけど、その中でもとびきり暑苦しいのを選んで」
今回の曲たち、ステキなセレクトでした、個人的に「気持ちよかった!」です。
そして、最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
(「旅人」だ!)
曲は、Galileo Galileiの「サークルゲーム」(2013年、7thシングル)。
Galileo Galileiは北海道出身のバンド特集でも取り上げられたが(ココですごく丁寧に紹介している)、「稚内で結成されたギターロックバンド」。
草野「激しい熱いナンバーもあるんだけど、彼らはひんやりしたナンバーで本領発揮という感じでしょうか。この曲もひんやりした中に強い意志を感じる」
すでに解散してそれぞれに活動。オリジナルメンバー3人が参加しているBBHFのニューアルバムがもうすぐリリースされるそうだ。
(ボーカルの声とサウンドがとても気持ちよく響く。まだ若いのですね)
そして、来週の予告!
リクエストを募っていた「学校にまつわるロックナンバーで漫遊記」。
「マジでたくさんのリクエストが寄せられた」そうで、彼がいつものように独断でセレクトしてくれるらしい。
現在、BBHFの尾崎雄貴さんのツイート。
https://twitter.com/yuuki_ozaki/status/1284854504253345792
「Go To トラベル」・・・、大混乱の中、やっぱり始まるのか? 現場はどこも大変だろう。
国の政策はこんなことの連続で、本当に大丈夫なの?とこちらの不安が募るようなことばかりだ。
そういえば、最近顔を見せない安倍首相は今、何をしているんだろう。熊本の被災地でちょっと姿を見せたけれど。
もうやる気がなくなったの??
出かけるたびにマスクが汗で大変なことになって、予備に2枚は携帯するようにしている汗かきおばさんです(-_-;)。
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