あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

すみれのはーなーがー!(宝塚スチャラカ体験記)その2

2018-10-20 13:19:34 | 感想(その他)
 さてさて、忘れないうちに続きを書いておきますよ。

 ということで以下は宝塚歌劇の感想です。きっと舞台のネタバレとかたくさんあるのでご注意を。

 お土産OK!!(お土産が風月堂とかコロンパンとか流石タカラヅカ!とウキウキしながら選びました)パンフOK!双眼鏡OK!!後は開演を待つだけですよ。

 ブザーが鳴って、脇のところから宮本武蔵っぽい武芸者(役名は宮本無三四ってなってました)と山伏っぽい人が登場して『白鷺の城』がスタート。姫路城で玉藻の前と陰陽師の転生ものの物語ということは把握していましたので、なるほどクライマックスから巻き戻し系ですね、わかります。
 そこに真ん中から若武者っぽい自称陰陽師が登場して、周りから一斉に拍手が!おお!つまりこの人がトップスターってヤツですね!!からの登場のご挨拶的ソングがスタート。その後何度も同じ歌を歌ってたからこれが今回の主題歌ということですね。と初めて観る者にもわかりやすい構成で、初心者でも十分楽しめます。
 ヒロインの玉藻の前も登場して、十二単でめっちゃ踊ります。私だったら絶対裾踏む!!間違いない!と思うんですが、そんなことは全くなく流れるようなダンスでいや、これはすごい。優美って言うのはこの事ですね。
 
 次の幕は玉藻ちゃんと主人公が出会った平安時代のシーンでは主人公は烏帽子と直垂れの公達姿での登場です。周囲の人が一斉に双眼鏡を使うので、ふむ、ここは役者さんの顔を見るべきシーンなのだな、と双眼鏡を装着。滅多に使わないので、もたつきながらもなんとか役者さんにピントを合したらすっげー美形!!!!なにこれ!めちゃくちゃシュッとしてますやん!!!超絶イケメンですやん!!!光源氏ってこんなんやったで!言われたら一発で信じるくらい光り輝いてますやん!!!!私は初めて「貴公子」という言葉の意味を知った気がします。

 殺生石やら妲己の話やら、わりと伝説に忠実にストーリーが進んでいきます。踊りと歌がメインなのでサクサク舞台転換していきます。途中舞台はクルクル回るし、花道もバンバン使うし、横の迫り出しや奈落やら舞台装置を惜しみなく使うので、全然退屈しませんし、迫力もあります。「初めてやったら二階席前列から全体を観るのがええよ」とアドバイスしてくれた宝塚友の会マダム、ナイスアシスト!ありがとう!!

 そして舞台は関東へ。「関東某所」といってますが、おそらくこれは戦国時代の茨城県ですね。攻め込まれる領土を守る主従がメインの物語ですが、関東武士団がかっこいい!甲冑武者が壮麗です。主君に籠城を勧める一方、敵陣に特攻しようとする主人公ですが、いよいよという時に「一緒に領土を守るといっただろうが!」と駈けつける殿。殿、赤い甲冑が光ってる!!!めっちゃカッコいいじゃないっすか!!!立ち姿に威厳がありますね。殿、素敵です!
 ここね、武者たちの鬨の声とか上がるんですけど、言われないと全員女だって忘れてるくらい雄々しかったです。声の出し方とか立ち居振る舞いだと思うんですが、「らしく」というより「そのもの」に見せるのは長い歴史のタカラヅカクオリティというものでしょうか。すごいね。

 冒頭の姫路城に場所は移って、いよいよ二人が無事に対面結ばれるかと思ったら、武芸者がいらん事して玉藻ちゃんが殺されます。それに絶望して主人公も自刃して…え?これ悲劇なの?と思っていたら、ここで後ろからラスボスみたいな人がご登場。名乗りをあげたら「刑部姫」ということなので、おおおお!姫路城の城主来ちゃったよ!!!そりゃ、ラスボス感あるはずだよ
 で、この姫路城の主ことおっきー役の人がすごい貫禄あるんですよ。声とか、動きとかなんか重厚で格が違うよ。踊りもすごいよ?優美というか幻想的だよ。という感じなんですが、でもどうみてもおばあちゃんなわけです。え?なんで?タカラヅカにおばあちゃんいるの?ということで、どうやらこれがパンフに乗ってた「専科」ってやつらしいということに気づきました。
 始まる前に宝塚の殿堂っていうのを見てて、「80歳で在団のまま逝去」とかいう記述に不思議に思っていたんですが、なるほどこういう役をしていたんですね。つまり偉大な先輩が一線からは退くけど、ここ一番で登場して締める、みたいな残り方をするわけですね。なるほど!

 ラスボス様の粋な計らいで無事に結ばれた二人ですが、あとはもう怒涛のダンススペシャルでした。最後は江戸時代に転生した二人がついに一緒になる、というあたりはとにかくたくさんの人が一糸乱れぬ踊りで迫力がありました。祭りっぽい舞台セットでたくさんの人の歌と踊りで押し切るスタイルはどこか既視感があって「あ、これ北島三郎ショーだ」と納得。やっぱりたくさんの人を魅了する舞台構成の王道は共通ということなんですね。うん、大変勉強になりました。

 怒涛の押切で盛り上がったところで休憩。休憩時間も結構長くて、このあたりもサブちゃんショーと同じなのは、全ての年齢の観客構成を想定しているところもさすが阪急小林一三の合理主義の精神ですね。

 いや、これだけでも結構見ごたえあったんですけど、まだ半分。後半はがっつり劇だそうで楽しみにしながらもミーハーな私は休憩時間を利用して、特別ドリンク薔薇の水を買いに行ったのでありました。


 後半へつづく!





 
 
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