日時:4月14日
映画館:イオンシネマ広島
ギレルモ・デル・トロ監督のアカデミー賞候補作。
今年は本作に「コーダ/あいのうた」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「ドント・ルック・アップ」「ベルファスト」とほとんどの主要作品を観ている珍しい年。(何か抜けてないかって?知りません。)
ほとんど事前情報なしで鑑賞したのだが、ダークファンタジーっぽい雰囲気がいかにもデル・トロ。
自宅を焼き払ったらしき男、スタン(ブラッドリー・クーパー)は長距離バスの行きついた先でカーニバル一座に巡り合う。そこで日雇いの仕事を得て一座に入った彼はある出し物の技術を伝授されマスターする・・・。
とここまでしか書けないのが悩ましいところのミステリー映画。
画面の作り方がいつものデル・トロらしく観終わってからでないと気付かなかったのだが、この映画、超常現象も謎の生き物も全く出てこない純粋なノワール映画なのだ。ファンタジーではないデル・トロ映画って初めてじゃないだろうか。
原作小説は未読だが、とにかく先が読めない。影のある登場人物たちの思惑が交錯し、タイトルの「悪夢小道」どおりの展開となっていく。上映時間も2時間30分と長尺だが、時間を感じさせない緊張感と展開の切り替えが素晴らしい。たぶんテレビ画面に映っていたらついつい見続けてしまうそんな感じだ。
配役としてはちょっと異色に思えるブラッドリー・クーパーの起用だが、これがなかなか魅せてくれる。つくづく芸達者な人だと思う。
他にも常連ロン・パールマンとかデビッド・ストラザーンとかトニー・コレットとかクセのある顔ぶれが意味深で良いのだが、個人的には「時をかけるおばさん」ことメアリー・ステーンバーゲンの登場がうれしかったな。70歳近くだが、相変わらずキュートだ。
今回、原作アリのノワールものということもあってか、デル・トロの「世の中に馴染めない者への優しい視線」があまり感じられなかったのは残念。こうやって並べて見ると今年は「コーダ/あいのうた」が優しさでとび抜けていた映画だと実感しますね。
映画館:イオンシネマ広島
ギレルモ・デル・トロ監督のアカデミー賞候補作。
今年は本作に「コーダ/あいのうた」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「ドント・ルック・アップ」「ベルファスト」とほとんどの主要作品を観ている珍しい年。(何か抜けてないかって?知りません。)
ほとんど事前情報なしで鑑賞したのだが、ダークファンタジーっぽい雰囲気がいかにもデル・トロ。
自宅を焼き払ったらしき男、スタン(ブラッドリー・クーパー)は長距離バスの行きついた先でカーニバル一座に巡り合う。そこで日雇いの仕事を得て一座に入った彼はある出し物の技術を伝授されマスターする・・・。
とここまでしか書けないのが悩ましいところのミステリー映画。
画面の作り方がいつものデル・トロらしく観終わってからでないと気付かなかったのだが、この映画、超常現象も謎の生き物も全く出てこない純粋なノワール映画なのだ。ファンタジーではないデル・トロ映画って初めてじゃないだろうか。
原作小説は未読だが、とにかく先が読めない。影のある登場人物たちの思惑が交錯し、タイトルの「悪夢小道」どおりの展開となっていく。上映時間も2時間30分と長尺だが、時間を感じさせない緊張感と展開の切り替えが素晴らしい。たぶんテレビ画面に映っていたらついつい見続けてしまうそんな感じだ。
配役としてはちょっと異色に思えるブラッドリー・クーパーの起用だが、これがなかなか魅せてくれる。つくづく芸達者な人だと思う。
他にも常連ロン・パールマンとかデビッド・ストラザーンとかトニー・コレットとかクセのある顔ぶれが意味深で良いのだが、個人的には「時をかけるおばさん」ことメアリー・ステーンバーゲンの登場がうれしかったな。70歳近くだが、相変わらずキュートだ。
今回、原作アリのノワールものということもあってか、デル・トロの「世の中に馴染めない者への優しい視線」があまり感じられなかったのは残念。こうやって並べて見ると今年は「コーダ/あいのうた」が優しさでとび抜けていた映画だと実感しますね。
題名:ナイトメア・アリー 原題:Nightmare Alley 監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、トニー・コレット、デビッド・ストラザーン |
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