kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ウォンテッド

2008年09月29日 | 洋画(普通、まあまあ、及第点)
日時:9月28日
映画館:バルト11
パンフレット:A4版、600円。

『「ウォンテッド」といえば、ジェンマの「荒野の一つ星」だよな』などと言っても通じるご時世ではなく、せいぜいルトガー・ハウアーの名前を出しても誰も覚えていない。で、なぜこの映画のタイトルが「WANTED」なの?

さて、冴えないダメダメ青年の主人公が、実は暗殺者として天性の才能の持ち主で、それを知る暗殺機関にスカウトされて、正義の暗殺者として鍛えられていくという、典型的な「みにくいアヒルの子」話。

最近、この手のファンタジー系の話がよくあるのだが、ワタシはこういった話が、 大嫌い。どうして、そんな宝くじの一発狙いみたいな話がもてはやされるのか?

70年代の映画の主人公は、みんな苦労するけど最後には到達できない何かがあることが多かった。しかし、そこに共感できたし、感情移入もできた。人生、苦労がないと得るものも面白くないじゃないか。(こんな事言うあたり、すでにオッサン化。まあ、もうじき四十郎ですがね。)

ここはやっぱり、たとえ75%は天賦の才とかすごい教育のおかげだとかしても、残り25%は自分の努力とか知恵で乗り切るような作劇上のヒネリが欲しい。例えば、投げ出刃包丁とか、防弾鉄板とかだよ。(どんな喩えだ。)

とまあ、そんなことを差し引けば、超ウルトラロングショットを1シーン1カットにするビジュアル(まあ、CGだから感動は薄いけど)やブラックで笑える「ロボコップ」チックな情無用な血しぶきシーン、クラフト魂に火が付きそうな銃器類など、見どころはたくさんあるんだけどね。

ところで、この監督、色んな映画にオマージュを捧げたかのようなシーンを連発。あのシーンで「○サ○ド○・ク○ス」を思い出したのは、ワタシだけではあるまい。(うなずく貴殿も四十郎。)
 題名:ウォンテッド
原題:WANTED
監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:ジェームズ・マカヴォイ、モーガン・フリーマン、アンジェリーナ・ジョリー、トーマス・クレッチマン
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ただいま製作中(その6) | トップ | 四十七人目の男 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

洋画(普通、まあまあ、及第点)」カテゴリの最新記事