日時:11月5日
映画館:バルト11
パンフレット:A4版600円。インタビューほか戦史解説など盛りだくさんの内容
イーストウッドは神である。
とばかりに、さっそく映画館へ。
硫黄島の星条旗が2回掲げられたというのは有名な話だけど、英雄となった兵士にさらに過酷な運命が待ち受けていたというのは知らなかった。
ここ最近のイーストウッドの作品は弱者に優しいんだか、冷たいんだか。登場人物は誰しも、抗しがたい運命に翻弄されて、あがいているようだ。そこで登場人物を突き放しそうなんだけど、突き放さない。
「許されざる者」も「ミリオンダラーベイビー」も「ミスティック・リバー」も最後のエピローグの部分に全てが詰まっているようだったけど、本作でも同じように感じたね。
広島でも特に音響の良い映画館で観たこともあって、戦闘シーンはさすがに言葉を失う迫力。さらに「プライベート・ライアン」にあった映画的な描写(ヘルメットを外した途端、弾が命中する。望遠スコープ越しに眼に命中弾をくらうなど。)がなく、戦場には生き残った人間と死んだ人間しかいないという冷徹な視線が印象的。
映画にあわせて硫黄島戦のドキュメント「地獄の戦場」を読み返したけど、本当に小さい島で、戦闘期間も短く、作戦としても目立った点はない。にもかかわらず、これだけ有名なのはやはりあの写真の効果だとつくづく感じさせられた。(硫黄島はアメリカでも「IWO ISLAND」じゃなくて「IWO‐JIMA」。言いやすいし、日本語の響きが「敵本土占領」という実感を起こさせたのかも知れない。)
当初、日本軍側に「あんな小さい島、爆撃で沈めてしまえ。」といった発言があったそうだけど、まさに「続・夕陽のガンマン」の橋をめぐる戦闘みたいな話だな。
ところで、トルーマン大統領役がデビッド・パトリック・ケリー!この人といえば、ウォルター・ヒルの映画をはじめ、チンケな悪役が多かったのに、大出世。「第27囚人戦車隊」でドイツ戦車兵をやっていたなんて、今は昔だね。(←記憶容量の無駄遣い)
映画館:バルト11
パンフレット:A4版600円。インタビューほか戦史解説など盛りだくさんの内容
イーストウッドは神である。
とばかりに、さっそく映画館へ。
硫黄島の星条旗が2回掲げられたというのは有名な話だけど、英雄となった兵士にさらに過酷な運命が待ち受けていたというのは知らなかった。
ここ最近のイーストウッドの作品は弱者に優しいんだか、冷たいんだか。登場人物は誰しも、抗しがたい運命に翻弄されて、あがいているようだ。そこで登場人物を突き放しそうなんだけど、突き放さない。
「許されざる者」も「ミリオンダラーベイビー」も「ミスティック・リバー」も最後のエピローグの部分に全てが詰まっているようだったけど、本作でも同じように感じたね。
広島でも特に音響の良い映画館で観たこともあって、戦闘シーンはさすがに言葉を失う迫力。さらに「プライベート・ライアン」にあった映画的な描写(ヘルメットを外した途端、弾が命中する。望遠スコープ越しに眼に命中弾をくらうなど。)がなく、戦場には生き残った人間と死んだ人間しかいないという冷徹な視線が印象的。
映画にあわせて硫黄島戦のドキュメント「地獄の戦場」を読み返したけど、本当に小さい島で、戦闘期間も短く、作戦としても目立った点はない。にもかかわらず、これだけ有名なのはやはりあの写真の効果だとつくづく感じさせられた。(硫黄島はアメリカでも「IWO ISLAND」じゃなくて「IWO‐JIMA」。言いやすいし、日本語の響きが「敵本土占領」という実感を起こさせたのかも知れない。)
当初、日本軍側に「あんな小さい島、爆撃で沈めてしまえ。」といった発言があったそうだけど、まさに「続・夕陽のガンマン」の橋をめぐる戦闘みたいな話だな。
ところで、トルーマン大統領役がデビッド・パトリック・ケリー!この人といえば、ウォルター・ヒルの映画をはじめ、チンケな悪役が多かったのに、大出世。「第27囚人戦車隊」でドイツ戦車兵をやっていたなんて、今は昔だね。(←記憶容量の無駄遣い)
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