ひろしま美術館特別展「岡倉天心の心を伝承 木彫の巨匠 平櫛田中展」
会期:4月23日(土)~6月5日(日)
以前から岡山県井原市にある「タナカ美術館」・・・ではなくて「田中(でんちゅう)美術館」に行きたい行きたいと思っていたのだが、我が家から帯に短し襷に長しの微妙な距離感。結局、数年間も行きそびれていた。
そこで、ひろしま美術館の「平櫛田中展」の開催だ。これは何がなんでも行かなくてはならない。
平櫛田中の作品を初めてみたのは、おそらく広島銀行本店の応接室。「鏡獅子」の試作の1つがあるのだが、その時は平櫛田中の名前も知らず、ただインパクトの強い木彫としか認識していなかった。(今回、詳しい方に確認したが、その通りだった。)
その後、「三沢厚彦「アニマルズ+PLUS」」で、平櫛田中の名前を意識するようになり(三沢厚彦は「平櫛田中賞」を受賞している。)、それからずっと見たかったワケです。
どの作品も繊細さと力強さが兼ね備わっており、一点一点一彫一彫、真面目に見ると精魂ともに尽き果ててしまうといった感じ。会場の関係で出品されているのは小品が主なのだが、もし、大作が一堂に会したら威圧されてしまうだろう。
面白いことに作品のモデルのほとんどが男性。和服の女性をモデルにして彩色した作品が、どうしてなかったのか気になるところ。
平櫛田中自身が長命だったこともあり、製作年代を意識して見ていると、体や着物のラインがより洗練されていく過程が良く分かって面白い。芸術家は誰しもそうなのだろうけど、作品を極めんがために、試行錯誤を繰り返し、作品づくりに全精力を注ぎ込む生き方がヒシヒシと伝わってくる。
その一方で「彩色」をはじめとして、旧来の手法にとらわれない柔軟性も併せ持っていて、そこがまた魅力の1つになっているのだと思う。
ところで、仕事関係先の人に「平櫛田中展に行く予定なんです。」と話したら、「ぜひ、井原市の田中美術館に行ってください。もう、作品が訴えてくる力に圧倒されますよ。きっとその迫力が分かると思います。」と焚きつけ(?)られてしまった。これは何がなんでも行かなくてはならない。
会期:4月23日(土)~6月5日(日)
以前から岡山県井原市にある「タナカ美術館」・・・ではなくて「田中(でんちゅう)美術館」に行きたい行きたいと思っていたのだが、我が家から帯に短し襷に長しの微妙な距離感。結局、数年間も行きそびれていた。
そこで、ひろしま美術館の「平櫛田中展」の開催だ。これは何がなんでも行かなくてはならない。
平櫛田中の作品を初めてみたのは、おそらく広島銀行本店の応接室。「鏡獅子」の試作の1つがあるのだが、その時は平櫛田中の名前も知らず、ただインパクトの強い木彫としか認識していなかった。(今回、詳しい方に確認したが、その通りだった。)
その後、「三沢厚彦「アニマルズ+PLUS」」で、平櫛田中の名前を意識するようになり(三沢厚彦は「平櫛田中賞」を受賞している。)、それからずっと見たかったワケです。
どの作品も繊細さと力強さが兼ね備わっており、一点一点一彫一彫、真面目に見ると精魂ともに尽き果ててしまうといった感じ。会場の関係で出品されているのは小品が主なのだが、もし、大作が一堂に会したら威圧されてしまうだろう。
面白いことに作品のモデルのほとんどが男性。和服の女性をモデルにして彩色した作品が、どうしてなかったのか気になるところ。
平櫛田中自身が長命だったこともあり、製作年代を意識して見ていると、体や着物のラインがより洗練されていく過程が良く分かって面白い。芸術家は誰しもそうなのだろうけど、作品を極めんがために、試行錯誤を繰り返し、作品づくりに全精力を注ぎ込む生き方がヒシヒシと伝わってくる。
その一方で「彩色」をはじめとして、旧来の手法にとらわれない柔軟性も併せ持っていて、そこがまた魅力の1つになっているのだと思う。
ところで、仕事関係先の人に「平櫛田中展に行く予定なんです。」と話したら、「ぜひ、井原市の田中美術館に行ってください。もう、作品が訴えてくる力に圧倒されますよ。きっとその迫力が分かると思います。」と焚きつけ(?)られてしまった。これは何がなんでも行かなくてはならない。
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