kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

イングロリアス・バスターズ(2回目)

2010年01月10日 | 洋画(良かった、面白かった、気に入った)
日時:1月7日
映画館:シネツイン

1度目のお約束どおり、もう1回、しかも、今年最初の映画にするつもりだったのだが、お正月映画のあおりで早くも劇場から消え去る中、なんとかギリギリのところ駆け込みセーフとなった。

タンティーノ前作の「デス・プルーフ」と同様、1回目はストーリー(とオタクネタ)を追うことで精一杯、2度めにして会話や演技の映画的妙味を楽しむことが出来たという感じ。

ブラピ率いるバスターズが、ジュネーブ条約を無視したとんでもない連中だと今更ながらに感じたし、それを喰ってしまう(そして、強烈なしっぺ返しをくらう)SSのランダ大佐こそ、この映画の主役ということがよく分かる。

「映画館作戦」の心理戦もオチを知っていると、俳優の表情を見て楽しむ余裕があるし、外国語のセリフ字幕が理解できないつもりで見てみたら、これまた違った緊張感があって面白い。

後付け情報として、「国家の誇り」の狙撃兵、ツォーラーの生い立ちがもっと描かれていたそうだが、そう思ってみると、確かに今の編集では舌足らずで、もったいない。

前回からの宿題だった、肝心の円蔵爺親方も見つけたが、「新・夕陽のガンマン」の「MYSTIC AND SEVERE」が流れる中、1シーン1カットとめまぐるしく動き、「エンツォ・ゴロラーミとアントニオ・マルゲリティ」ネタが続くマカロニ的な興奮の中では、さすがに最初から意識していないと見つけるのは無理だ。

この親方が実に楽しそう。隣の俳優に「ワシが「ケオマ」を撮影した時はのう・・・」などと説明しているのではないかと勝手に想像してしまう。(笑)

自分とマルゲリティの名前が出たときに、視線と表情が変わるあたり、親方の朴訥な人柄が感じられて、すごく良かったね。これだけで、料金1回分の元は取ったぞ。(笑)
題名:イングロリアス・バスターズ
原題:Quentin Tarantino's Inglourious Basterds
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン

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