kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

生誕150年記念 アルフォンス・ミュシャ展

2010年08月05日 | 展覧会
■生誕150年記念 アルフォンソ・ミュシャ展
会場:北九州市立美術館
会期:2010年7月17日(土)~8月29日(日)

先日の「ロートレック・コネクション 19世紀パリ、ロートレックと仲間達」展で気に入ったアルフォンソ・ミュシャの個展を北九州で開催中だと言う。う~ん、気になる、ぜひ観たい。ということで、夏休みの遠足がてら在来線で片道4時間かけて、北九州へ遠征。

結論:半日がかりで足を延ばす価値があった。

アールヌーヴォなんて守備範囲外なのだが、元々、ポスターアートとか好きだからなじみやすいし、作品によってはフレンチ・コミックやアメコミの萌芽も感じ取ることができる。

だが、そんなこと以上に、この展覧会には何か今の心情にぴったり来るというか、はたまた描かれている女性がエロいというか、もう1点1点胸が締めつけられて息苦しくなってしまった。

特に初期の象徴主義の雰囲気を持つ「ポエジー」とか「来たる年:カレンダーのデザイン」などは絵の前から離れたくないほど、惹きよせられる。ところが、いつものことで、展覧会でワタシが好きになる作品はマイナーらしく、ミュージアムショップの商品にかすりもしない。結局、珍しく図録まで購入してしまった。

晩年、ミュシャはゲシュタポに逮捕されたのだという。ワタシがゲシュタポなら「民族主義的な作品」を口実に作品は押収して、それから個人的に秘匿して楽しんだことであろう。

ところで、コレクションの多くが堺市所有。「チェッ!ええもん、持っとんなあ・・・」とガラにもなく、他の市のことが羨ましくなりましたとさ。(来年2月には堺市に巡回するそうだから、何とか足を運んでみるかな。)
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