立春とは名ばかりの寒さに、 帯を選ぶ手が思わず止まる。 左は佐藤節子さんの小鳥帯。 右は中来田万里さんの型絵染。 箪笥の中で、出番を待っているけれど…。 左はやはり佐藤さんの蒲公英帯。 ぜんまい紬に手描きされたもの。 右はかなり前、オークションでお安く譲っていただいた 塩瀬に蝶の刺繍帯。 ここ関東では、快晴が続きそうだが、 この寒さでは、まだ野暮かなあ。 それとも、あえて立春のくすぐるような甘い誘いにのり、 季節の扉を少しだけ開けてみようか。