神奈川絵美の「えみごのみ」

日本橋 レトロ散策 その2

(前回の続き)

さて、今回ご一緒したL姐さんは……

フォトジェニック!
ここはブリヂストン美術館の入り口なのですが、
絶好の撮影スポットかと……。


紺の結城に、江戸前な縞の羽織、
テナガザルの墨絵風帯に、懐中時計の帯留め。
結城の八掛は偶然、私の琉球がすりについているものによく似た金茶。
帯留めは、アメリカの雑貨店で見つけたブローチを改造したそう。


私も撮っていただきました。


たいめいけんでは……

故・伊丹十三監督の「たんぽぽ」に出てきたオムライスを。
ナイフで真ん中に切り込みを入れ、半熟の中身を広げていただきます。
ふわふわ、とろとろの卵に、ぱらっと火の通ったチキンライスがよく絡んで
美味しかった~。


ランチの後、すぐ近くの「丸善」へ行き……

夢枕獏氏の『大江戸恐龍伝』の挿絵を担当している
木版画家・立原位貫(たちはらいぬき)さんの作品展へ(入場無料)。
浮世絵のデフォルメや戯画調なタッチは伝統を受け継ぎつつ、
輪郭や文様などの彫りがとても繊細で、ファンタジック。
夢幻と俗世の間を自由に行き来するような画風が、印象に残りました。

L姐さんと二人
「浮世絵の和の色遣いって、見ていて気持ちいいね」などと
話しながら鑑賞。


そして、今回のメインイベント

ブリヂストン美術館へ。

「モローの『化粧』を観たいの」

20年ほど前に一度観て、すっかり虜になったものの、
作品保護のため展示機会がとても少なく、その後ずっと観られずにいたそう。
今回展示されると知り、どうしても観たくて……とL姐さん。

ギュスターヴ・モローは
いわゆる「世紀末芸術」(1800年代終わり~1900年代はじめ)の画家で、
「宗教をモチーフにした、ちょっと“ゴス”っぽいスタイル」
私は、世紀末と聞くとクリムトが真っ先に思い浮かぶけれど、
(デカダン、耽美という意味で)
モローはもう少し前の、さきがけに位置するようだ。

衣裳の裾には青海波のような文様など、東洋の影響も見てとれる、
オリエンタルな妖しさが魅惑的な作品でした。
モローのことはあまり知らなかったので、私も観られて良かった!


この後東京駅へ行き、
すっかりキレイになった八重洲の地下街をぐるっと歩いたり、
喫茶店でお茶しながら、着物の話をたーくさんして、
とても楽しかったです。
また会えるといいな……ありがとうございました。

コメント一覧

神奈川絵美
りらさんへ
こちらこそ、その節はありがとうございました
あれ、「化粧」はもしかしたら今回初対面でしたか?
失礼しました。

羽織から着物、帯、小物に至るまで
まとまりがよく、それでいて面白さのある
魅力的な着こなし、さすがです。
またブログで楽しい装い&イベントのご様子、
紹介してくださいね
りら
その節は、お忙しい中お時間をいただき本当にありがとうございました。
私の見たいものを優先してくださったおかげで、あれこれ念願叶いました。
「化粧」は二年前に行って非公開でダメだったんですよ~。
あの場ですっかり舞い上がって、妙な説明しちゃっていたかも・・・

あ・・・前帯の画像、羽織を開いていて羽織紐が妙に連れてしまって見えますね。
たはははは

またしばらくはネット上だけのお付き合いとなりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは~おお、チャット状態
いやー美味しかったですよ、写真からも伝わる
このふわふわ感がたまりませんでした。
でも、実は隣の方が、デミグラスソースがけの
オムライスを召しあがっていて…そちらもとーっても
美味しそうで、ついつい目が
次はデミグラスものをいただこうと思います。
今の丸善カフェってオシャレな感じですよね。
よく打ち合わせで利用します。

そうそう、羽織丈、こうしてみると、
膝の近辺がちょうどいいかも。
ふくらはぎの真ん中まであるのは(私の他の羽織が
そう)、ちょっと長いような・・・。
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは
この日はとても寒かったので、
L姐さんは、屋外ではこの上にコートを着ていました。
私も大判のファーショールを…。
羽織も色柄がいろいろあって、
楽しいものですよね。

モローって、ぱっと見、ミュシャに通じるものを
感じますよね。
私はクリムトやシーレ以前の、このスタイルの
世紀末って、よく知らなかったので、
これを機会にモローをもっと意識して
観ようと思いました。
L姐さんは、2、3日のうちにお帰りになるようです。
Tomoko
こんにちは。
思わずたいめいけんのオムライスに釘付け。
もう何年も食べていませんが、こうして見てしまうと
またムズムズしてきますネ(笑)。
古い丸善時代の上のカフェでも、
一人で寄ってはよく洋食食べていました。
羽織丈、私も膝上か膝下くらいまでが結局一番着やすいなって思うようになりました。
やっぱり室内での動きが基準なのかなあ?
コートは長くても平気なんですけどもねえ。
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
おおー、何とも充実した一日でしたね。
L姐さん、お元気そうでなによりです。
L姐さんの縞の羽織も素敵だし、絵美さんの
ちょっとレトロ感のある羽織も華やか。
冬はコートを着てしまう私ですが、羽織も良い
ものですね(脱がなくていいし・・・)

モローは好きな画家で、分厚い本も持ってます。
どこへ見に行ったんだったかな・・・?

L姐さんはいつお帰りになるのかしら?
神奈川絵美
Medalogさんへ
こんにちは
丈は実寸も、身長に対する割合でも
私の方が少し長めと思います。
私が持っているほかの羽織よりは
短めですが…このくらいの方が、バランス
いいのかな。
Lさんの羽織は、Medalogさん好みのシックなコーデに
合いそうな色柄ですよね

オムレツ…こんな風にふわふわと、
自分で作れたらいいでしょうね…私はぜんぜん
Medalog
いま羽織が欲しくてあれこれ物色中なので
お二人の羽織姿に見とれてしまいます。
丈はご友人のL様のほうがやや短めなのでしょうか?

たいめいけんのオムライス、機会があったら食べてみたい!
真似をして自宅で何度も作ってみますが
なかなかうまく作れません…
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