今日 3月1日は、県立高校の卒業式です
「卒業生の皆さん、おめでとうございます!」
島の高校の卒業生は
友人や先生方との別れ、家族との別れ、そして島との別れ・・・
他の地域の子に比べて、別れるものが多いのです
都会では自宅から通学する大学生もいて
高校卒業後も家族と過ごせるかもしれませんが
宮古島では、進学するとなると島から出て行かなければなりません。
(就職の場合もほとんど・・・)
本人達は夢と希望に満ち溢れ
多少不安はあっても期待で胸が一杯なんだろうけど
親にとっては・・・・・寂しいものです
巣立っていったら・・・
後は、お仏壇に「タチョー」をして、「旅の人」の健康を祈り
* 注 1 * 注 2
「今日も1日元気でね~~~」と
毎朝宮古島から真夏の太陽よりも熱い想いを届ける母たち
私もいつの間にか、幼い頃から見てきたそういう母の日課を
しっかりと受け継いでいます
(そのうち、「カンニガイ」もできるかも・・・?)
注 1 タチョー : 茶湯(ちゃとう)からきている雅語的表現
古語と方言の合体語?
注 2 旅の人 : 可笑しな表現なのですが、宮古では島を離れて
暮らす人たちのことを 「旅の人」
帰省してきたら 「旅からの人」 といいます。
例えば、次男で、内地で仕事に成功し、豪邸を
建て、全く島に帰る意思がなくても 「旅の人」。
島で生を受けた者を懐にしっかりと抱きかかえ
どこにいても、暖かく見守ってくださる宮古島の
神様がそう呼ばせるのかもしれません。
帰るところがあるって・・・・・幸せです
~ 島を離れる子たちへ ~
新しい暮らしに慣れてきた頃
ふと宮古島を思い出す時、見てくださいね