宮古島から ~ 琉球モノ語り

沖縄の伝統工芸品をはじめとする、「琉球モノ」の魅力をお伝えいたします。

工房の空気・・・ <稲嶺盛吉作・泡ガラス>

2007-03-18 | Weblog


               気泡の中に閉じ込められているのは

                      工房の空気。。。


         稲嶺氏と息子の盛一郎さん、それに10人近いスタッフの

                   作品に懸ける熱い想いと

   汗と熱気でむせ返るような工房の濃い空気がその中に入っているのです。。。


   炎の側で体中の水分を捧げながら作品を生み出しているかのような稲嶺氏

         塩の小皿を側に置いて、それを舐めながら水分補給をし   

        かなり重量のあるガラスの塊をまるで子どもを育てるように

                芸術的な形へと導いていく様は

    「闘っている」というより「育んでいる」という表現が合うような気がします。


             そういう暖かい気泡を抱いて、クールな表情で立っているから    

                    魅力的なのかな・・・?

                 

    .................................................................................................................................................................



           映画「ジュラシックパーク」の琥珀の中の蚊のように   

       未来において、この気泡がもの凄く貴重なものになったりして!!

     なんて、科学オンチの私は勝手な想像を膨らませて・・・・・います     

                                                                           
 


コロナ・・・? <土紋ランプ・稲嶺盛吉作>

2007-03-16 | Weblog


             太陽のコロナのよう・・・   (実は土紋ランプ)

         「灯りを点けたところを写真に撮って送って欲しい・・・」

       というお客さまのご要望に応えるべく、写真撮影をしていて、発見!


         実際はもっと美しくて、ホントに放電しているような感じ。。。


          今回のMさんのお電話で気が付きました (今頃? 


            「ネットショップ」のランプの紹介のページに

               灯りを点けた写真がないっっっ!

           すみません、これから徐々にアップしていきます     

  

              


デミタス <大嶺實清作>

2007-03-04 | Weblog


          以前、大嶺さんのブルーのデミタスを紹介しましたが  

                 こちらは同じシリーズの白 

                     羽を広げた鳥のようにも見えるソーサー

    翼に夢と希望を乗せて羽ばたこうとしているフレッシュマンたちにも似て

                     何とも爽やか!


           濃いエスプレッソの味を沈み込ませない形です


      あしらった布は最近入荷した 「木花(ボッカ)」 のかりゆしウエアー

           

  


琉球雛 <豊永盛人作> 

2007-03-03 | Weblog


             お内裏様とお雛様、着物の柄がお揃いです

              殿の赤い着物に違和感を感じないのは

               琉球王府が踊り手を全て士族の男性エリートとし

            芸能を外交政策の重要な柱として位置づけた   

                歴史的背景のせいでしょうか。
        

               
         鮮やかな紅型風の着物とジーファー(簪)が、いかにも琉球

             膝に置かれた手がちょっと離れた感じも

                 沖縄のおばあ っぽい??

 


 


琉球花札 <アートユニット・カニメガ>

2007-03-02 | Weblog


            <アートユニット・カニメガ>の 琉球花札

                    出会いはこう・・・ 

         ある日ネットで偶然に見つけた 「琉球花札」 という言葉

                琉球花札??? 何それ?  

       ということでリサーチ →  写真を発見! 「おもしろ~い!!」

         またまたリサーチ →  <アートユニット・カニメガ> 作?

              何なの?この宮古チックな名前は・・・? 

     即、カニメガ リサーチ → 何と宮古島出身のカニさんメガさん と判明  

       (仲間さん&池間さん、北小・北中・宮古高校 1977年生まれだそうですよ )

         知人に頼んで、仲間さんの携帯の番号を教えてもらい・・・           

                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                  めでたく「叶」へ   

         おかげで毎日、味わい深い札を眺めて愉しんでいます

                (全て沖縄風にアレンジ)
                                                                         

            日本の伝統的カードゲーム、別名「花かるた」 

   リリー・フランキーの「東京タワー」には、花札大学のさなえさんとオカンが

           立て膝で花札を打つ場面が何度か出てきますが

             わたしも子どもの頃、花札で遊んだ記憶が・・・


                      台風の日

                停電でテレビも観れないとなると

             トランプ・花札・座布団の3点セットが登場し

                   当時教師だった父は

        「ホントはこんな事しちゃいけないんだ!・・・」 と言いつつ

          私たち姉妹に10円玉を5.6枚ずつ配ったものでした (


 

             無邪気なギャンブラーは、再び花札の虜に。

                    賭けてませんよ  


                                                                     

         


卒業式

2007-03-01 | Weblog

 
            今日 3月1日は、県立高校の卒業式です

            「卒業生の皆さん、おめでとうございます!」

                  島の高校の卒業生は

        友人や先生方との別れ、家族との別れ、そして島との別れ・・・


          他の地域の子に比べて、別れるものが多いのです 

 

             都会では自宅から通学する大学生もいて

           高校卒業後も家族と過ごせるかもしれませんが

      宮古島では、進学するとなると島から出て行かなければなりません。 
       
                (就職の場合もほとんど・・・)             

                本人達は夢と希望に満ち溢れ

          多少不安はあっても期待で胸が一杯なんだろうけど

             親にとっては・・・・・寂しいものです 


                   巣立っていったら・・・

        後は、お仏壇に「タチョー」をして、「旅の人」の健康を祈り
                   * 注 1      * 注 2

               「今日も1日元気でね~~~」と

       毎朝宮古島から真夏の太陽よりも熱い想いを届ける母たち

        私もいつの間にか、幼い頃から見てきたそういう母の日課を

               しっかりと受け継いでいます 

                  
            (そのうち、「カンニガイ」もできるかも・・・?) 

           

        注 1 タチョー : 茶湯(ちゃとう)からきている雅語的表現
                    古語と方言の合体語?

        注 2 旅の人 : 可笑しな表現なのですが、宮古では島を離れて
                    暮らす人たちのことを 「旅の人」
                    帰省してきたら 「旅からの人」 といいます。

                    例えば、次男で、内地で仕事に成功し、豪邸を
                    建て、全く島に帰る意思がなくても 「旅の人」。

                    島で生を受けた者を懐にしっかりと抱きかかえ
                    どこにいても、暖かく見守ってくださる宮古島の
                    神様がそう呼ばせるのかもしれません。
                    
                    帰るところがあるって・・・・・幸せです 

     
    ~ 島を離れる子たちへ ~

                新しい暮らしに慣れてきた頃

            ふと宮古島を思い出す時、見てくださいね


                     島の時間