東京府中市の税理士 金成祐行の日々の気付き

税理士法人の経営、強度行動障害の自閉症の息子との生活、悪戦苦闘の毎日で、日々気づいたことを書いていきたいと思います。

個から集への時代

2009-01-04 11:56:28 | 経営
新年あけましておめでとうございます。
新しい年の始まりを如何お過ごしでしょうか・・・・

かなり会計では、昨年末に次のような経営理念を立てることとしました。

1.企業経営者の「親友」となる
2.人間成長の場を提供する
3.社会的な「絆」としての場を提供する


スタッフの人数も、産休に入ってる職員を含めると、
16名の大所帯となってきており、
明確な「経営理念」を示すことで、
全員の行動規範として欲しいと願ったからです。


世の中は、本当に不景気です。

一般の商業は、昨年比7割~8割の水準。
建設・不動産・そして製造に至っては、5割水準ではないでしょうか。
中には、昨年比、大幅に上昇している会社もありますが、
それは、あくまでその会社の扱っている商品サイクルの上昇期に当たるか、
会社が出来たばかりで、のびしろが多くある場合に限られるようです。

中小企業を取り巻く景気は、昨年11月位から本格化し、
今後、世界経済におけるさらなる調整が起こり、
3月~4月頃に、さらに底があると予測されます。


しかし、皆さん、考えてみてください。

「終わらない不景気」はありません。

歴史上、どのような不景気であろうが、
必ず上昇に転じてきました。




しかし、今回の不景気で学ばなければならないのは、
今まで、我々の生活が、いかに外需に頼ったものであったか、
ということ。
そして、今後の転換点にして行かなければならないということでしょう。

その中において、貯蓄を尊び、勤勉の姿勢をもち、
過度のレバレッジが効いたマネー経済に踊らされることなく、
実直に実体経済を支え続けた日本人。

ゆえに、景気は2009年、特に日本においてV字回復する可能性がある。
そのことに備えておきましょう。


今こそ、二宮尊徳翁の「勤労・分度・推譲」を見直さなければ
なりません。

実体経済を支えることが、勤労。
自分の分限を決め、家庭・会社・国家の財政を管理し、
分限を超えた儲けは、社会のため、子孫のため、将来の自分のため、
推譲をする。


今行うべきことは、パニックに陥らず、今行うべきことを、
淡々とこなしてゆくこと。
節約は大切ですが、パニック節約は禁物です。

何でもかんでもの「節約」は、
これからの時代に必要な、組織の命も奪ってしまいます。



さて・・・これからの「潮流」を読めば・・・・

この20年、日本において、
あまりにも進みすぎた「個」の時代の調整がおきると思っています。

「個」の時代。

「個」であっても生きてゆくための情報が簡単に得られるようになりました。
大企業も政治も「個」の要望に応えなければ生きてゆけないこととなりました。
そして、個人の価値観の「多様性」が保証され、自由に発信できるなど、
良いこともたくさんありました。

しかし、反面、社会保障の増大と、組織の弱体化。
自分さえ儲ければ良いといった強欲資本主義がはびこりました。
行き過ぎた個人主義から、無関心が広がり、マナーが荒廃し、
道を歩いていても一切譲ろうとしない人が増えました。
そして、結果として、孤独で、心が満たされない不安な社会を招きました。

これから必要とされる「リーダーシップ」は、実は・・・
「多様性」を容認し、同時に「多様性」を集約し、連結し、
その中から最大限の力を導き出すことができる「器の大きいマネジメント」

その担い手は、まだまだ少ないのですが・・・・、
我々リーダーは、このようなリーダーを目指さなければなりません。

「多様性」ある組織が100%の力を発揮することができれば、
単一の価値観をもつ弾丸のような組織体に比べ、
厳しい時代でも、粘りと力を発揮できることでしょう。

これからの時代は、「個」から「集」への転換の過程。

ただし、これから生まれる「集」は、
過去にあった家長やワンマン経営者に絶対服従の「集」ではなく、
「多様性」が保証された、一段進化した「集」。

だから、「器の大きいマネジメント」が求められる。


「個」から「集」に向かう途上に、様々なビジネスチャンスが生まれます。
我々中小企業は、この潮流に気づかなければなりません。


かなり会計の経営理念は、
この大きな潮流に向けた旗印です。

私たちは、経営者がたとえどのような状態に陥ろうとも、
最後の最後まで、かなり会計だけは裏切ることの無い、
「親友」になりたい。

そして、最後まで踏みとどまって厳しい戦いを共にすることにより、
その担い手となるスタッフの成長を担いたい。

最後に、せっかくご縁をいただいた、所長、スタッフ、退職したスタッフ、
顧問先の中小企業、その社長や従業員さん。
提携企業、全ての方々の「絆」を支える場となりたい・・・

その「絆」をもって、厳しい時代を助け合い、連携しあって、
未来に向かってゆきたい。

そのような思いのこもった旗印です。

まとまりの無い文章となりましたが、以上です。

今年も、皆さん、笑顔で頑張ってまいりましょう!

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