カントウタンポポの咲く庭で

カントウタンポポの咲く草だらけの庭で
 猫のそらちゃんと竹さんとの3人暮らし!

雨の日の猫 8

2009-12-10 22:02:52 | 雨の日の猫(エッセイ)

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  子猫が一匹しか居ない。 朝買い物に出掛けようと、玄関のドアを開ける。車の下で黒い物が、サッと動く。クタより小さい感じである。もし子猫で、礫いてしまったら可愛そうと覗き込む。子猫が物置の方に駆けていくのが見える。クタの姿は見えない。子猫もここまで一人で遊びに来れるようになったのかと、楽しい気分になって車を出す。

  クタは昨日は、書斎の西側の窓の下の薪置場の前で、授乳をしていた。二匹の子猫はじゃれ合って遊んでいた。そこが7回目の引っ越し先ということになる。4回目の住居の隣の薪置場だが、ここなら少し高くなっているで、少し位の雨でも大丈夫だろうと思っていたのだが、また移動したのだろか。

  牛乳を飲み終わったクタは、決まってまずトイレに行き(最近は、東の部屋の窓の下の乾いた地面がクタの専用の場所)、それから子猫の授乳となるが、クタのオッパイをみると、一匹にしか授乳をしていない摸様。

どうしたのだろうか!


雨の日の猫 7

2009-12-09 20:56:41 | 雨の日の猫(エッセイ)

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  諏訪から、17時過ぎに帰宅する。雨戸を開けると、左手の方からクタが飛んでくる。気のせいか、少しやつれたような気がする。さっそく牛乳をあげる。子猫の気配は、べランダの周辺には全く無い。

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  7:00ころ、べランダで、猫の鳴き声がする。クタが子猫を連れて来たのではないかと、二人で起き出して、ぞっと覗いてみる。残念、クタだげでした。牛乳を与えて、またおふとんにもぐり込む。今までは、カーテンを開けるまで、鳴かずに待っていたのに、毎朝こんな調子で起こされたらたまらないなと思いながら・・・・・・

  クタの引っ越し先がどこなのか、とても気になるところだ。


雨の日の猫 6

2009-09-29 23:07:14 | 雨の日の猫(エッセイ)

627

  今日は、諏訪へ行く日なのに。あいにくの雨。34日留守にするので、クタと子猫達のことが心配になる。朝の内に、牛乳や煮千しをたくさんあげておかなくてはと思うのだが。今朝のクタはわりとあっさりしている。何よりも、子猫の気配がないのだ。彼が傘をさして、庭から床下を覗き込む。どうも6回目の引っ越しをしたらしい。クタは引っ越しが趣味なのだろうか、昨夜熱心に、子猫の観察をしたのがいけなかったのだろうか。どちらにせよ、引っ越し先はわが家の庭のどこかだろう。


雨の日の猫 5

2009-09-28 22:52:39 | 雨の日の猫(エッセイ)

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  朝、べランダでクタとチャタが仲良く待っている。彼が新聞を取りなら、庭にまわって縁側の下を覗きこむ。 「子猫もいるよ」。さっそく牛乳を深皿に注ぐ。夜のうちにクタ親子が、帰ってしまったのではないかと心配だったが、これでいつでも子猫の観察ができると一安心する。

  洗濯物を干しながら、それとなく縁の下を覗き込むが子猫の姿が見えない。おかしいなとさらに深く覗き込んで見ると、縁側の下の壁の小さな桟によじ登っている。人間には見えない所で、隠れ場所をよく捜し出すものだと感心する。時々何かのひょうしに、ドサッと子猫の落ちる音がする。あわてて覗き込むと私を見てか、あわててよじ登ろうとする姿が目に入る。母親のクタは、知らんふりをしてべランダに寝そべっている。私のべランダからの出入りの時には、ちょっと緊張した視線で動きをおっているが・・・・・・

  猫の昼食時(人間にとっても昼食時)、御馳走の煮千しを与えると、いつもいの一番に飛びつくチャタが、なんと子猫たちに煮干しを譲っているではないか。子猫A(尻尾の短いほうを仮にこう名づける)は、ちょっと遠慮気味のチャタの鼻先でしきりに煮千しに挑戦している。はえたばかりの歯でかじってはいるものの、なめているようにしか見えない。それをチャタはじっと見守っている。子猫のほうはそんなチャタの様子にはまるで無頓着。

  どうやら、チャタが子猫をいじめたり、食べたりする恐れはないことがわかって安心。これで猫たちは仲良く暮らしていけますね。まずは、めでたしめでたし。


雨の日の猫 4

2009-09-24 11:01:33 | 雨の日の猫(エッセイ)

 その臆病な方が、床下に隠れているようだ。こんなに激しく雨が降っているのにどうやってここまできたのだろうか。新しい家が、水浸しになってしまったのだろうか。いつかきっとクタが、二匹の子猫を連れてくるだろうとは思っていたが、こんな雨の夜なんて・・・・・雨の降る日にいろいろあるものだ。

 さっそく牛乳を専用の深皿に注いであげる。クタはさっそくいつものように飲みはじめる。元気なシッポの短い方が、まねをして口を近づけていく。どうするのか良く分かっていないらしい。前足が牛乳の皿の中に入ってしまう。

   しばらくすると、クタの兄弟で雄猫のチャタが、雨のなかをずぶ濡れになって現れた。いつもとはちょっとちがう気配を察したのか、あたりをうかがい、縁の下をうかがうような素振りをみせる。これにこたえてか、クタのうなり声のようなものが聞こえ、ちょっと緊張した雰囲気。

  夜もふけ、ねむくなったので、今日の猫観察はこれまでと、やすむことにした。これがクタと二匹の子猫の、5回目のお引っ越しです。縁側の下が6回目のお家になるといいのですが・・・・・・