今日は、西の「榎広場」で筍掘り。淡竹が今最盛期です。庭にブロックを積んで簡単なかまどを作りました。廃材や枯れ枝で茹でました。今夜は、筍のてんぷらです。
この淡竹のことについては、長いお話があります。10年前の梅雨の終わりごろのことです。我が家の畑の中に、竹が何本か出現したのです。西隣が竹やぶになっていました。その隣の竹が越境してきたのでした。これは大変とタケさんと二人で、竹の根を掘り始めました。根はくねくね曲がり、アップダウンして掘りあげるまでには、二人とも汗びっしょり。でもほっておいたら、何年か後には我が家の畑は、竹薮になってしまいます。それでは大変と、竹との悪戦苦闘を毎年繰り返していました。
6年前の今頃のことでした。東隣の休耕田にも竹が侵入してきました。2~3センチの細い竹がところかまわずツンツンと出てきています。ある朝、試しに掘りあげて、味噌汁に入れてみました。取立てだったのでアク抜きしなくても、その美味しいこと。孟宗竹の筍の淡白な味とは違うのが、とても気に入りました。
筍は柔らかなので、スコップで簡単に掘りあげられます。竹になってしまうと硬いので、専用ののこぎりで切らなければなりません。また切った竹をどうするかという問題もあります。休耕田の淡竹を1本も竹にはしないように、筍のうちに掘ってしまおうと、その年は毎朝のように掘りあげて、味噌汁、炊き込みご飯、煮物にして楽しみました。その翌年から東隣の休耕田には淡竹は出ませんでした。
それまでは竹の根を掘りあげなければ、効果がないと思い込んでいたのです。でも柔らかな筍のうちに掘り上げて、根に栄養が行かないようにして、竹林を我が家の敷地からできる限り放すようにすれば、いいのではないかと思いつきました。けれどすでに竹林は、人が入れないほどに荒れ果てていました。手入れをしていないので、密集しすぎて根が浮き上がり支えられなくて、倒れて密林のようになっていました。そこで倒れた竹を集めて燃やすことから、始めることにしました。竹の焚き火は冬の仕事です。
4年目の冬が終わり、竹林は以前よりは楽に人が入れるようになってきました。でも奥の方はまだ荒れています。それでも少し太めの淡竹が採れるところまで、入れるようになりました。
この季節は、毎朝竹林の見回りををしなければなりません。込み合いそうなところは掘り上げて、間引かないといけないのです。
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