――時間・空間的に、どこまでも〝曖昧さ〟を残した around ……。それに対して、一切の〝曖昧さ〟を拒否する just……。
何て素晴らしいんでしょう! それに続く、about な感覚が抜けない around に対し、justice ……つまりは正義 に通じる公平公正だなんて。こういうのを〝秀逸〟な表現って言うのね。
……そうなると、アラ・フォー(around 40) では問題ありってことね? ……今だから言うわ。あたくし、ず~っとこの アラ・フォーって言い回しに抵抗があったの。だって、そうでしょ? around って要するに、そんじょそこら って意味だし、下手をすれば〝どうでもいい〟上に〝いい加減〟ってことでしょ?
第一 〝アラ〟って言い回しは〝粗〟に〝荒〟……何て〝雑〟なの。それになんたって〝あらっ? 〟って感じでしょ。真実味も落ち着きも、そして節度も感じられなくて。あたくしの〝感覚感性〟に、これっぽっちも馴染まないの。 ああ! やだ、やだ!
それに比べて ジャスト・フォーティ ……just 40。キリがいいことが 正義 そのものなのね。何でもないようだけど、これって、きっと凄いことを言ってるんだわ。
それに、ここはやっぱり「ジャス・フォー」じゃなく、力強く「ジャスト・フォーティ 」って潔く言い切らなくちゃ! just ……まさしく でしょ? それに きっかり だし、正しい・公正 なのよ。絶対にこれ! あなたも、そう思うでしょ?
だから決めたの。あたくし、今日たった今から「アラ・フォー」を辞めて「ジャスト・フォーティ」に替えるわ。
え? 何? 『今の今も、まだ アラ・フォー のままなの?』……ってお尋ね? それこそ、あらって? 感じだわ。それって確認なさるってこと? それとも何か疑惑をお持ちになったとか? …… まあ、お忘れなのね。ほんのちょっと前に申し上げたばかりでしょ?
あたくしの アラ・フォー は、forever だって! 何だかあたくし、自分のことより、あなたの ageing が心配だわ!
だから、しっかり憶えてくださらないと……。あたくしは、この瞬間から、forever around 40 から forever just 40 ってことに。フォーエバ・ジャストフォーティ……。これこれ、! これよ! これしかないんだわ!
ね~え。 念のために、口に出しておっしゃってみて! ことに forever と forty に、美しく心地よい stress をかけながら、clear に……。
見て! 見て! forever と forty を!
forty って、forever を始めから〝運命的に含み持って〟いたんだわ!
それに、たった今調べてわかったことがあるの。 forever の fore と forty の four の2通りの発音は、まったく同じなのよ! これって、とっても凄~いことだわ!
念のために、pronunciation に注意しながら、もう1回 口に出しておっしゃって!
……ああ! 何て心地よく……forever just forty! って言葉が流れて行くんでしょうか!
ほら、よく言うでしょ? 〝作為のない自然なものって、誰がどんなことをしても、無理なく流れて行くものだって……。あれと同じなのね。 素敵だわ! 今度は、あたくしもあなたと一緒に声を出して pronunciation してみようかしら?
あれっ? ねえ? ちゃんと聞いてる? えっ? 何? 寝ちゃったの?
やだ! やだ! やだ~あ! こんないいところで……!