中国からの漢字無くして、日本語は成り立たず
筆者は本ブログにおいて、「一帯一路」や今回の「コロナ問題」等について、「中国」に批判的な記事を書いています。
と言って筆者は、「中国」が〝嫌い〟ということは決してありません。〝嫌い〟どころか〝好き〟であり、さらに言えば〝深い尊敬〟の念を少年時代よりずっと抱いています。
その最大の理由は、私たち日本人にとって、中国から伝わって来た「漢語」すなわち「漢字」は、今回の表題のように〝日本人のアイデンティティ〟であり、この「漢語・漢字」を抜きにして、〝日本語〟や数多くの〝日本文化〟を語ることができないからです。
以上に加え、筆者自身が曲がりなりにも「漢字」を基本とする〝言葉〟を、ささやかながら〝生業の道具〟としているからでしょうか。つまりは現在の「中国」の「繁体字(はんたいじ)」や」「簡体字(かんたいじ)」という「漢字」をベースに、〝言葉を紡ぎ出して〟いるからにほかなりません。
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「日本語」と言ったところで、その中心は「中国」からの「漢字」であり、それを日本独自の「平仮名(ひらがな)」と「片仮名(カタカナ)」等で補っているにすぎません。あくまでも「日本語」の根幹は、「表意文字」を中心とする「中国漢字」すなわち「漢語」だということです。
もちろん、中国古来の「漢字」を〝日本風にアレンジ〟した「国字」というものもあるようです。「躾(しつけ)」「峠(とうげ) 」「畑」「辻(つじ)」「凩(こがらし)」「雫(しずく)」「鰯(いわし)」といった文字がそれです。
しかし、それらの「国字」を構成する「身」「美」「山」「上」「下」「田」「木」等という「部首」や「作り(造り)」は、「中国漢字」そのものです。
このgooブログ「感性創房」自体、「感」「性」「創」「房」という四つの「中国漢字」から成り立っています。そこでこれから、みなさんとともに面白い「google翻訳の遊び」をやってみましょう。
それでまず、この「ブログ画面」はそのままにして、「別画面」に「google 翻訳」というページを開きましょう。開き方はいろいろあり、すでに多くの方が〝自分なりの開き方〟をされていると思います。
それでもここでは、いま申し上げた「google 翻訳」という文言をそのまま正確に入力してください。
似たようなものがたくさんありますが、ここではあくまでも、「中国語(簡体)」と「中国語(繁体)」という〝2つの翻訳語(漢字)〟が出てこなければなりません。というのは、「中国語」という〝1種類の翻訳語〟しか出てこないサイトもあるからです。
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それでは続けましょう。
「google 翻訳」と入力すると、たくさんの「言語」が並んでいますね。まず左上に「アイスランド語」次に「アイルランド語」…………そして最後の方に「英語」「韓国語」……さらに「中国語(簡体)」「中国語(繁体)」とあり、末尾に「日本語」と出ています。
その「中国語(繁体)」をクリックしましょう。以下のような「2行」が出て来ますね。
日本語 ▼ ⇄ 中国語(繁体) ▼
テキストを入力 翻訳
(※もし「日本語」が「右側」に来ていた場合は、「⇄」(「言語を入れ替え」という表示が出て来ます。)をクリックすると「左側」に移動します。)
そこでさっそく、まず「感」という漢字を、「テキストを入力」というところに入力しましょう。すると、、「翻訳」というところに「感覺」と出て来ます。……同じように、「性」「創」「房」と入れてみましょう。
それぞれ、「中国語(繁体)」の「性➜性別」「創➜傷口」そして「房➜束」が出て来ますね。
ここでは、出て来た「中国語(繁体)」の「漢字」にとらわれることなく、「日本語」と「中国語(繁体)」との〝違い〟を〝何となくぼんやり感じて〟いただくだけで結構です。次回、少しお話しします。
そこでみなさんへの assignment (home work) として、次の「A」「B」2グループの「日本語」を、「中国語(繁体)」 に〝翻訳〟してみましょう。それぞれ12個☓2グループ=24個あります。
A:「草」「花」「鳥」「風」「月」「雪」「雲」「雨」「春」「夏」「秋」「冬」
B:「父」「母」「兄」「弟」「姉」「妹」「祖父」「祖母」「夫婦」「恋」「愛」「恋愛」
それでは、次回お会いしましょう。