映画「おくりびと」
見てきました。
個人的に
今年後半に見た映画の中では、一番ぐっとくる映画でした。
いろんな事を思い出しました。
そして、愛情ある映画だと思いました。
人の死を、納棺師という職業を通して描いた映画なのですが
ポジティブにとらえるわけでも、ネガティブにとらえるわけでもなく
フラットな感じがなんとも安心出来ました。
観ていて、こんな風景を思い出しました。
母方の僕にとってはひいおじいさん、ひいおばあさんにあたる人の
葬式ですが、これが記憶の中で一番古いお葬式の風景です。
いつも二人で同じ部屋でくつろいでいて、遊びに行くと
お菓子が貰えたので、よく行っていたように憶えています。
高齢でしたが、いつ行っても同じ部屋で、テレビを観たり
編み物をしていた、これが繰り返される印象です。
葬式はひいおじいさんのものからはじまり
小さな僕は、たくさんの人
お坊さん、料理などで目が回りそうでした。
まるで何かのイベント会場のように慌ただしく過ぎていくなかで
突然「おかあさん!」という祖母の悲鳴で
縮みはじめていたものが、またふくらんだようになりました。
式が執り行われている最中に
誰も観ていない、いつもの部屋で、ひいおばあさんが亡くなっていました。
老衰です。
ひいおじいさんが亡くなって、それを見届けてから亡くなった
ひいおばあさんの人生。二人の人生。
戦時中も、貧しいときも、乗り越えてきた二人の人生。
そしてそこにしかなかった、ささやかな奇跡のような
不思議な空気の感触が
いまも胸に残っています。
見てきました。
個人的に
今年後半に見た映画の中では、一番ぐっとくる映画でした。
いろんな事を思い出しました。
そして、愛情ある映画だと思いました。
人の死を、納棺師という職業を通して描いた映画なのですが
ポジティブにとらえるわけでも、ネガティブにとらえるわけでもなく
フラットな感じがなんとも安心出来ました。
観ていて、こんな風景を思い出しました。
母方の僕にとってはひいおじいさん、ひいおばあさんにあたる人の
葬式ですが、これが記憶の中で一番古いお葬式の風景です。
いつも二人で同じ部屋でくつろいでいて、遊びに行くと
お菓子が貰えたので、よく行っていたように憶えています。
高齢でしたが、いつ行っても同じ部屋で、テレビを観たり
編み物をしていた、これが繰り返される印象です。
葬式はひいおじいさんのものからはじまり
小さな僕は、たくさんの人
お坊さん、料理などで目が回りそうでした。
まるで何かのイベント会場のように慌ただしく過ぎていくなかで
突然「おかあさん!」という祖母の悲鳴で
縮みはじめていたものが、またふくらんだようになりました。
式が執り行われている最中に
誰も観ていない、いつもの部屋で、ひいおばあさんが亡くなっていました。
老衰です。
ひいおじいさんが亡くなって、それを見届けてから亡くなった
ひいおばあさんの人生。二人の人生。
戦時中も、貧しいときも、乗り越えてきた二人の人生。
そしてそこにしかなかった、ささやかな奇跡のような
不思議な空気の感触が
いまも胸に残っています。