森・・・と言えば、《お蘭》こと森義孝のことですか?(←違います)
ボケるのはここまでにして、気を取り直して。
照柿 (単行本版のみ講談社)
冒頭に引用された、ダンテの『神曲』 から。
人生の道半ばにして
正道を踏み外したわたくしは
目が覚めると暗い森の中にいた
***
これがこの物語の通奏低音になっている。逐一、引用は省くが、物語の締め括りにも、加納さんが合田さんへ宛てた手紙で「暗い森」について、綴られている。
ダンテを導くのはヴェルギリウスだが、君が暗い森で目覚めたときに出会った人は誰だろう。 (p497)
ところで、小生も人生の道半ばでとうの昔に暗い森に迷い込んでいるらしいが、小生のほうはまだ呼び止めるべき人の影も見えないぞ。 (p498)
・・・何だかいろいろと含むところがありすぎですねえ、義兄。
前者に限って言えば、合田さんが「導いてくれる、出会った人」は、加納さんであってほしいと思っているだろうし、後者に限って言えば、「森に迷い込んだ加納さん」を呼び止めてほしいのは、合田さんでお願いしたいでしょうから。
***
イメージが結ぶ100の言葉と100の本 からお借りした質問に回答しています。
ボケるのはここまでにして、気を取り直して。
照柿 (単行本版のみ講談社)
冒頭に引用された、ダンテの『神曲』 から。
人生の道半ばにして
正道を踏み外したわたくしは
目が覚めると暗い森の中にいた
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これがこの物語の通奏低音になっている。逐一、引用は省くが、物語の締め括りにも、加納さんが合田さんへ宛てた手紙で「暗い森」について、綴られている。
ダンテを導くのはヴェルギリウスだが、君が暗い森で目覚めたときに出会った人は誰だろう。 (p497)
ところで、小生も人生の道半ばでとうの昔に暗い森に迷い込んでいるらしいが、小生のほうはまだ呼び止めるべき人の影も見えないぞ。 (p498)
・・・何だかいろいろと含むところがありすぎですねえ、義兄。
前者に限って言えば、合田さんが「導いてくれる、出会った人」は、加納さんであってほしいと思っているだろうし、後者に限って言えば、「森に迷い込んだ加納さん」を呼び止めてほしいのは、合田さんでお願いしたいでしょうから。
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