あまりの暑さに夕涼みの文化は何処かへ消え去ってしまったが、エアコンなど持たぬ虫たちは、木陰や藪の下で暑さを凌いでいる。
そんな虫たちの姿を帰り道に見て、写真に収めたくてカメラを持って改めて出かけた。
藪で涼むムラサキシジミ。
雑木林の縁では、上から、桜、カシの若木、笹薮、ツル性植物の順に日陰があり、それぞれの生きものが好きな場所で過ごしていた。
ササもツルも諸悪と扱われ刈られてしまっているが、生物たちにとってはとても重要な避難居場所である。
アズマネザサが茂っているだけあって、サトキマダラヒカゲがたくさん見られた。
こちらも笹薮の住人の一人、ヒカゲチョウ。見逃してしまった美麗なクロヒカゲもまたリベンジしたい。
ササに絡まるヤマノイモにはヤマイモハムシの姿が。
笹薮は生きものたちの隠れ家あり、ハンターたちの狩場でもある。
5月に近くで孵ったカマキリの幼虫たちがたくさん潜んでいた。
ムシヒキアブの仲間がアシナガバエを捕らえていた。
ムシヒキアブの仲間は、飛び上がる虫を狙って狩りをするが成功率は低い。「
ロウ物質をまとうベッコウハゴロモ。最近は知り合いが「バレリーナ」と呼んでいるが、中々面白い愛称である。
触覚の手入れをするササキリ幼虫。まだ小さいが立派に生きている。
水辺から少し外れた場所で見るオオシオカラトンボは、どこか特別感がある。
成虫を目指して頑張るナナフシモドキ。4月から9月頃まで、時間を掛けて成長していく。