以前「出来事連鎖」と書いた現象には、広義にマーフィーの法則に近い性格があるらしいが、それにしても蛍光灯の不調に始まる今回の数珠繋ぎには参った。二番手は、フォルクスワーゲンのリコールで、「最悪はシフトレバーが動かなくなる危険性もはらんでいる」と穏やかでない。年内には見てもらわないととぐずぐずしていると、三番手は台所のガスレンジ。三口のうちひとつの火が消せなくなっては、こればかりは台所担当者の命にもかかわるので即座に全取っ替え。するとまさかのタイミングでシステム・バスの定期検診士が現れ、お風呂系統に一切問題なかったせいか、外壁の傷みを突いてきやがって、年明け早々の工事契約書に泣く泣くサイン。大雨が続いたら、家が持ちませんよだって。五番手はその翌5日(水)の朝刊に、キャノンのレーザー・プリンターのリコール告知。10年近く使った愛器がまさかと思ったものの、しっかりLBP-470の型番がブラック・リストに入ってた。さて、一種の金属(勤続)疲労3件に、リコール2件の計5件のうち、ガスレンジと同等に怖いのが、やはり自動車。シフトレバーが動かなくなるという局面は、ギアがバックから抜けなくなった時が一般的にはいちばんの悲劇だろうか。でも、学生時代の4年を陸送と車庫入れのバイトに費やした私の快楽とは、前に速くかっ飛ぶことより、後ろ向きに正確に回り込むことなので、そうなったらなったで道交法に違反しなければ、新宿から渋谷くらいまでならバックだけで行く自信は今もある。だから、リア・バンパー埋め込みセンサーなんか絶対いらない。脳細胞の劣化はカーナビ病どころじゃなくなるに決まってるし。車庫入れする時は、ドアをちょい開け半身を乗り出し、距離感を目と鼻で嗅ぐのよね。それでドアをパーにしたバイト仲間もひとりいたが、尻ピタ駐車の方法論にこれを上回るものはない。なんだろ、物を大事にしましょうってことなのかしらん。明日、時間があったら、さらなる2件を写真付きで。