翡翠庵閑話

野鳥が好きな、閑人の独り言と日常の見聞録。少し遅れてUPする場合が多いですが、内容と日付は、合うようにしています。

曽我蕭白作品の修復について (名古屋都市センターホール)

2018年07月22日 | 講演会、公開行事

 今週末から始まる名古屋ボストン美術館最終展の、プレ講演会であるタイトル講演会へ行ってきました。

 このところの同館の展覧会では開会の日に、本家の方から出展作品(目玉作品)にかかわった修復士か、キュレータの人が講演をするのが恒例になっていました。今回はタイトルのように曾我蕭白の作品についてでした。

 講師:ボストン美術館 長倉友子氏、フィリップ・メンデレス氏

 今回講演者、1人は日本人ですが、もう1人のフィリップ氏も京都で10年以上修行したとかで、滑らかな日本語での講演でした。

 元は襖絵だったものがボストンへ渡ってからは、六曲一双の屏風に仕立てられてしまっていたのを、本展では本来の襖絵に仕立て直して展示されますが、その経緯や内容についての講演でした。

 題名の「琴棋書画図」は人生の楽しみ、琴を弾く、将棋を指す、書を書く、絵を画く の4つを併せており、絵の内容もそれぞれ楽しんでいるところを画いてあります。今回テーマのハピネスに相応しい作品です。

 上はパンフから同作品の部分を切り取ってみましたが、これはまだ修復前の姿。これがふすま絵に仕立て直されて展示されます。スライドでチラッと修復後の姿も映してくれましたが、本物は見てのお楽しみです。