タイトル展覧会のスライドトークは3回ありましたが、最終回の今回のみ聴講させて貰いました。
陶磁器の作家さんのトークは初めてでしたが、絵画の場合と違って少し聴衆が少なかったようでしたが、ゆったりした気分で聞かせてもらうことができました。(台風25号の影響があるかも?というので欠席した人があった?)
各作家さんの、過去の作品や制作過程などをスライドで映してのトークなのでとてもわかり易く勉強になった会でした。今回は4人のトークで、印象に残った点は、それぞれにテーマを持って制作をしている点でした。以下トーク順に印象に残ったことを書いておきます。
① 熊沢文太さん 子供の頃から魚が好きでずっとテーマにしている。今回の出品作は「縄目魚紋大皿」
② 藤井茉弥さん 名古屋出身、高校は美術科。染付けは大学へ行ってからとのこと。現在のテーマ(モチーフ)はラディッシュ、今回の出品作は「ラディッシュ文皿 -舞-」染付けの工程を説明してくれ、エアーガン(スプレイ?)を使った濃淡の出し方の技法など参考になりました。
③ 屋我優人さん 出身地の沖縄の植物をテーマにしている。今回出品作は「彫文壷 -アダン-」上の写真では細かい点は判りにくいと思いますが、上部まわりにアダンの実と葉が彫られています。時にはパーツを作って貼り付けることもあるとか。帰郷したときに写真取材などをしているとのこと。
④ 小林真人さん 鳥をテーマにしており今回一番気になった作家さんです。出品作は、染付花器「翡翠」。スズメ、ミミズク、クジャク など過去の作品を見せてくれました。公募展ではつい目立つように色々画き込んであるものがあるが、実用面ではどうかと思うものもある。段々と無駄を省いてテーマを絞るようになった、という話は好感を持てた。最近は金魚もテーマにしているとのこと。