翡翠庵閑話

野鳥が好きな、閑人の独り言と日常の見聞録。少し遅れてUPする場合が多いですが、内容と日付は、合うようにしています。

長沢芦雪展 (愛知県美術館)

2017年10月12日 | 美術(その他展覧会含む)

 知人が父上の米寿を記念して、家族展をしているというので、市民ギャラリーへ寄りました。父上の退職後に始めたと云うボールペンで画いた風景画は見事なものでした。

 その後、県美術館のタイトルの展覧会を見てきました。芦雪は子犬のかわいい絵に記憶がありますが、南紀のお寺に師匠である応挙の名代として赴き画いた大作を中心に集めたこのような展覧会は、私は初めてです。

 虎と龍の対峙した襖絵はお寺に入って座って見る視点になるように展示されており、左右に首を振って臨場感を味わえました。(下パンフの右上の雰囲気、これは実写ですが、会場では畳の真ん中部分を切り欠き本尊前の赤い座布団辺りまで入り込めるようにしてありました。なお本尊は写真でした。)

 展覧会副題に「京(みやこ)のエンターティナー」とありますが、虎や龍のような人をアッと云わせる大作を描きながら、ちよっと笑わせる格好をした愛嬌のある子犬や、這った跡を残したナメクジがあって、大衆受けする?様なところがエンターティナーと云わせるゆえんではないかと思いました。

 また、鳥を題材にした作品も多く、特にスズメが何度も登場するところも親しみが持てるところです。