節分の日に合わせた内容の美術講座に参加しました。講師は同館の山内綾子学芸員でした。断片的ですが、頭に残っていることを書き残しておきます。
節分は年に4度あるが、今は冬から春に変わるところの節分が一番行事が多い。古代中国で始まり、日本へは遣唐使により伝えられ、陰陽師により形式が整えられた用である。また、源氏物語にも宮中の行事として書かれている。
ここで主役になるのは鬼で、追い払われる悪役の代表?のようであるが、悪役だけでなく災厄を引き受ける役として良い役となっている場合もあり、いろいろである。
この行事あるいは言い伝えは絵巻になっていろいろ伝えられている。有名なのものには、酒呑童子として書かれている大江山絵詞、北野天神縁起絵巻 などいろいろあり、美術的価値の高いものが多い。
鬼と美術とはどう結びつくか?疑問があったがその果たす役割は結構多いことがわかりました。また、話には出なかったが、彫刻の中にも鬼に分類しても良いものがあるのではないかと思った。鬼は私たちの生活の中にも生きているようである。
現代の節分の行事では恵方巻きなる巻き寿司を食べる行事があるが、あれは関西の1地区の風習を某コンビニチェーンが広めたもののようであるという話があったが、普段コンビニを利用しない我家ではまったく無縁な行事である。