いえねこ修行

野良猫や人が苦手な猫たちは果たして『人間との生活』に慣れるのか?
人馴れ修行の様子を綴る猫お預かりボランティア日記。

【雑記】猫を保護したら③《ダニや真菌のこと》

2018年01月30日 | ■保護や訓練に関する雑記■

保護活動に興味を持ってくれて

始められる方もいると思うので

【雑記】カテゴリーで

少しずつコツや注意点を書いていきたいと思います。 

 


 

猫を保護したら

まずは病院。

 

色々他の猫に移るものを持っていることがあるので

病院で検査してもらうまでは

他の猫と一緒にしない方が無難。

 

ケージ隔離だけでは

不十分な場合もあるので

出来れば部屋を分けるとか

無理な場合はビニールで囲うかした方がいいです。

 

 

 

保護したばかりの時に

よくある症例。

(猫風邪とお腹の虫以外)

 

 

 

 

★耳ダニ

 

よくいます。

外猫生活長い子とか

多頭飼いの家出身の子も多いです。

 

耳の中をのぞいた時に

黒っぽくなっていたら

高確率でいます。

 

耳ダニが活発に動いていると

黒い汚れがどんどん増えて

黒いカスが耳からこぼれる程に。

(カス=ダニの糞)

 

これを放置すると

治療に時間がかかったり

難聴になったり

掻きむしって耳が変形したりします。

 

多頭の場合は

猫同士移る可能性が高いです。

1匹耳ダニだったら

みんなチェックしてください。

 

 

駆虫薬、耳洗浄、綿棒で耳掃除等…で対処。

 

 

 

耳を痒がっている時は

マラセチアの可能性もあります。

 

(→千代丸とマラセチア

 

 

 

★真菌

 

要するにカビです。

人間でいうところの水虫です。

 

 

元気な子には移りにくいですが

少し体が弱っている時は

移りやすいです。

 

ハゲます。

 

そしてハゲた部分の皮膚が

ちょっとカサついた感じになります。

 

目の上

口や喉回り

指先や指の間

等々

毛が薄めの所に菌が出やすいです。

 

猫同士移ります。

 

 

 

 

ちなみに

人間にも同様、

免疫落ちている時は移ります。

 

赤い痣ができて超痒いらしいです。

(私は移った事ないですが)

 

 

飲み薬、塗り薬、シャンプーで対処。

程度が酷い時であれば薬湯もいいです。

 

シャンプーはなんでもいいわけでは無く

真菌対応のシャンプーで。

(コラージュフルフルとかマラセブあたりかな)

 

 

猫の真菌の患部を触ったあと

そのまま他の猫を触ると

手を仲介して移ったりもするので

かならず石鹸で手を洗います。

 

真菌の子が使った布物も仲介するので

布は極力使わせないか

使ったものは洗濯をしっかりします。

 

真菌は舐めてかかると

痛い目に合うので

早めにしっかりケアを~。

 

 

稀なケースだと思いますが

預かり猫の歳三が

恐らく傷口から真菌が体内に侵入し

皮膚が腐っていたということで

患部を切り取って縫ったことがありました。

 

(→歳三の真菌

 

怪我と真菌を共に患ってるときは

そういった事も含めお気をつけください。

 

 

 

★ノミ・ダニ・マダニ・シラミ

 

北海道はノミダニが少ないのか

あまり私は見たことはありません。

 

駆虫薬やノミ取りブラシで対処。

 

あまり数が多い時は

バスタブの中にケージを設置すると

脱走するノミが少なくて

よいそうです。

 

 

気を付けるのはマダニ。

 

これは何度か見たことがあります。

 

毛の中にあるので

触らないと分からないことが多いです。

 

イボかカサブタかな?って感じです。

 

マダニだった場合は

取るのにコツがいるので

下手に取ると失敗して拗らせる可能性も。

素人は手を出さず

すみやかに病院に連れて行きましょう。

 

 

シラミは

ぱっと見フケのようですが

黒っぽい毛の子であれば

よく見ると動いているのがわかるそうです。

 

駆虫薬でやっつけた後

シャンプー…

 

なんですが

 

シャンプーでもしらみの死骸を落とすのみで

卵は毛にへばりついてて落ちません。

 

卵も駆虫薬で死にますが

へばり付いている卵が気になる場合は

ちょこちょこハサミで毛をカットするか

病院で丸刈りです。

 

使った布ものは

潔く捨てましょう。

(捨ててもいい安いものを使いましょう)

 

 

 

マダニは草むらなどで付くことが多いですが

その他は

餌やりさんが外猫の為にと

簡易寝床を作った際に

中に敷く古い布で媒介されるのか

囲っているタイプの

餌やり場の猫に付いていることが多い気がします。

 

あとは

例え家猫でも

『汚部屋』の場合も付いてる時あります(^^;

 

あくまで私の周りは…ですが~。

 

 

 

 

その他も色々ありますが

保護ボラやっていて特によく聞くものを書いてみました。

 

コメント
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