2015 Summer No.30
ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト
〒 733-0012 広島市西区草津東3-6-11-2(橋村宅)
TEL/FAX :082-274-1634 E-Mail: mashenka@fancy.ocn.ne.jp
Blog: http://blog.goo.ne.jp/kazakhstan
【カザフスタン留学生と島根大学ダンス部 歌と舞踊】
5月4日14:00~14:25(20分間)
ゴールデンシャワーステージ(三川町ブロック)
ステージ出演 ダリーナ 友情出演 管 里加 、篠原 桃子 島根大学
1.ザマナイ(歌) 2.カラ ジョルガ (歌と踊り)
前日のFF初日が珍しく雨の一日になったので、懸念されていた天候も4日昼前にはすっかり晴れてこの日を迎えました。ダリーナは集合時間の11時ではなく10時前には当家に到着しました。聞けば、歌に不安を抱いており、練習したいとの事、特にザマナイはスローテンポなので音程を捉えるのが難しい。注意して聴くと確かに伴奏を捉えきれていない模様!!思い起こせば、2000年に初めてカザフ留学生がフラワーで歌った時は、事前に山陽女学園の音楽担当の田中先生に歌唱指導まで何度か行ってもらった事もありました。
島根からの応援組二人はクリスタルビルまではバスセンターから辿りついていましたが、人波に飲まれて意外な方向に!!携帯電話で連絡を取りながらやっと再会出来ました。自宅に移動、広島の有名ベーグルで軽いランチ後、ダリーナと一緒に数回リハーサル。最後のポーズを3名で決めていざ出発。ステージ前で星先生と久しぶりの再会。ダリーナも菅さん、篠原さんも緊張が少し解けたようで笑顔が戻りました。
ステージは向かいのエディオンの大音響でほとんどの声はかき消され、ダリーナの歌の出来栄えを心配する必要はなくなりました。ザマナイをフラワーのステージで歌ってもらうのは初めての事なので、歌の背景を説明する必要があり、スタッフ数名が写真パネルで対応しました。スタッフによる当会や「ザマナイ」の説明も話している本人には全然聞こえず、FFで核に関する企画は難しい事を再認識しました。
カザフスタンのカラ・ジョルガ、乗馬を意味するカザフスタンの伝統的なダンス音楽。
馬に乗って疾走する情景を現わしています。自由奔放な強い馬、ステップの息吹、広い広い祖国。この曲は現地でのパーティーなどで、皆が集まった時、気分を盛り上がるために歌われ、同時に皆で踊り始めます。男性と女性とは所作が違っています。徳島の阿波踊りのように男踊りと女踊りははっきりと違っている事を、皆様もカザフスタンで確認してみてください。ダリーナのカザフ語の歌声と日本人二人の踊り手のステージに、知らない人は3人ともカザフ人と勘違いする事、間違いないです。ところが、インタビューが始まると、何だか事情が違ってきました、カザフ語で「うれしい」は何ですか?の質問に答えられない!!管さんたちが一生懸命、訳すも通じず、残念。
終了、皆で記念撮影を行い。狭い我が家に戻ってコーヒータイム。若い3人はアイスティーを飲みながら楽しそうに会話を楽しんでいました。見送りを紙屋町電停まで星先生、川崎夫妻、浅海さんでお願いしました。あまりの人の多さに他のステージを楽しむことも出来ず申し訳なかったです。菅さん篠原さん広島まで遠征して下さり有難うございました。
( 小畠知恵子・文)
【ボラトワ・シャリアットさんスピーチ】 2014年11月16日
「地球の未来は私たちの手の中にある」
みなさんこんにちは。私はボラトワ・シャリアットです。
カザフスタンから来ました。16才です。今年の4月から山陽女学園高等部で勉強しています。どうぞよろしくお願いします。
今日はカザフスタンで65年前に始まった恐ろしいことについてお話ししたいと思います。
私はカザフスタンの東の地域にあるセメイという町で生まれました。カザフスタンでは最も古い町のひとつです。昔はセミパラチンスクと呼ばれていて、春は若葉の緑、秋には黄色に、冬にはわた雪に包まれる・・・外国から人たちは美しい風景を楽しみ、市民は自然と共に暮らしていました。
しかし、核実験場が作られ、1949年から1989年の40年という長い間に450回もの核実験が行われてから人々の暮らしは変わってしまいました。何も知らされないまま百数十万人が被ばくしてしまったのです。
それまで聞いたことがなかったようなさまざまなガンにかかる人や、免疫力が弱くなって病気になりやすい人が増えました。子どもを産むことができない女性が多くなり、障害を持って生まれてくる子どもも増えました。そして放射能の被害は人間にとどまらず、動物にも影響を与えました。五本足の牛が産まれたり、色や形が変な野菜ができたりするようになりました。
私はセメイ医学大学に行ったことがあります。そこには頭が2つある赤ちゃん、足が4本ある赤ちゃん、ひとつ目の赤ちゃん達がガラス瓶の中に入れられホルマリンで保存されていました。放射能を浴びた親から生まれ、元気に育つことができなかった赤ちゃん達でした。私が放射能の恐ろしさをあらためて感じました。
放射能の被害がこんなにひどいものだとだれも考えていなかったのでしょうか? 私達はもう2度とくりかえさないために忘れてはなりません。なぜなら放射能の被害は新しい世代にも影響し続け、いつ終わりになるかわからないからです。
私は医者になって病気の人達の助けになりたいと思います。
私は子どもたちにいつもニコニコ笑って幸せでいてほしいと思います。そのためには平和は欠かせません。のソビエトは被害を無いものとして核実験を続けていましたが、住民が立ち上がり運動を起こして核実験を終わらせることができました。そのネバダ・セミパラチンスク運動は今も世界の反核運動として活動を続けています。
初めて広島に来た時、原爆が落ちた町だとは想像できないほどきれいな町になっていることに驚きました。平和学習会に参加してみると、広島の人達は思い出したくもないような辛い話してをしてくださったりして平和の大切さをを学びました。夏休みには福島の集会に参加して私の町の核実験の被害について話しました。日本国内からだけでなく、核実験が行われたマーシャルなどからも参加者がいましたが、ここでもたくさんの人達が反核に活動していることを知ることができ、うれしく思いました。
私はカザフスタンや日本だけでなく、核の被害にあっていない国々にもこの活動が広がっていくことを望みます。
カザフスタンで起こっていることを今日知った留学生のみなさん、どうぞあなたの国に帰った時、まわりの人たちにこのことを伝えてください。そして戦争も核もない平和な世界を実現するために手をつないでいきましょう。地球の未来は私たちの手の中にあります。
ありがとうございました。
【映画「種まきうさぎ」広島上映第1回実行委員会】
ドキュメンタリー映画種まきうさぎ~フクシマに向き合う青春~
さて、この度、映画「種まきうさぎ」広島上映のための第1回実行委員会を、下記の通り開催いたしますので、ご出席をお願いいたします。
2011年3月11日の東日本大震災とこれをきっかけとした福島第1原発事故による影響は甚大で、今も10万を超える人々が困難な避難生活を余儀なくされています。
映画「種まきうさぎ」は、原発事故と核被災に立ち向かう若者の姿を通して、「フクシマとともに日本の新しい春を迎える青春像」を描きます。ビキニ事件を追跡した「幡多高校生ゼミナール」との交流をきっかけに立ちあがった福島の高校生、大学生、農・漁業青年たちは、その後、東京、静岡、埼玉、広島など全国各地の青年たちとの交流を広げ、成長して来ました。この映画は、フクシマと結び、みずからの生き方を核被害のない平和な世界の実現に結ぶ若者たちの姿に、これからの新しい日本と世界のありかたを見つめる作品となっています。
皆さまとともに、上映運動を成功させたいと思います。ご参加下さい。
http://tanemakiusagi.jimdo.com/
●映画「種まきうさぎ」森康行監督のお話
今回の映画の中で描きたいと思っていることは、福島第一原発事故の中でまったく先が見えない中、がんばっている福島の若い漁師たち、福島の農業をこれからどうするか悩む若い農民たち、ふるさとをなくして しまった大学生たちと、福島の高校生平和ゼミナールから育った人たち と全国各地の高校生・若者たちの交流。その人たちを通して、今どんな
現実に私たちが直面しているのか、どんなふうに未来を生きる若者たちが、いや今を生きている私たちが自分自身の問題として原発の問題を考 壮華えたらよいのか、ということが浮き彫りになればいいなと思っています。
その中でも大切に思っていることは、福島とつながっていくことだと思います。その中から、福島の抱えている困難というのを白分の問題として考えるきっかけになってくれたらと思います。
「ビキニの海は忘れない」「渡り川」で幡多高校生ゼミナールを撮りました。その活動を見て思いました。地域に出て様々な人たちと出会い、膝を突き合わせて話を聞くということは、本で読むより情報量とすれば少ないかもしれないけれど、巷に溢れている情報よりもよっぽど多くのことを伝えあい、様々な感情も含めて理解していくことになるのではないかと。
2011年3月11日の東日本大震災は、私たちに戦後の高度経済成長政策で「発展」してきた日本のありかたに対峙する新たな社会の創造を求めているかのように感じられてなりません。このことは長い時間がかかると思います。なにしろ今までの日本の価値観を転換していくことにも通じるのですから。
でも、誰もが安心して暮らせる社会は誰しもの願いであることはまちがいありません。そのためにも、未来を生きる若者と大人が真剣にその社会に向き合う真華な生き方が求められていると思います。
今回の「種まきうさぎ」は、そのような混沌とした状況の中でも、福島から蒔かれた平和の種が、少しずつ全国各地の高校生・若者のもとに届けられていく様子を描くものとなるでしょう。私たちの若き日に「今日の少数派は、明日の多数派」という言葉がありました。その言葉が現実になった事例をさまざま見てきました。この言葉を胸に刻んで作品に反映させていきたいと思っています。
皆さん、映画「種まきうさぎ」を多くの人たちに支えていただき世に送り出すためにご協力ください。
「2014震災・核被災に向き合う青年・学生の集い」より転載
経過報告
平和公園の慰霊碑に献花/ラヒプベコフ学長他
⇒ 1/22(木) 14:00~14:15 / RCC報道カザフスタン訪問報告会」の開催 / 中国新聞掲載
⇒ 1/22(木)、15:00~17:30、ひろしま国際センターホール(クリスタルビル6F)
⇒ 1/22(木) 18:00~20:00 歓迎会 旬彩『花もみじ』
第1回島根・セメイ国際シンポジウム/島根大学⇒ 1/24(土) 13:00~
⇒ 1/26(月) 9:20~ 広島大学 シンポジウム
「かき船問題を考える会」結成総会の開催
⇒ 1/24(土) 16:00~18:00、 まちづくり市民交流プラザ 北棟5F 研修室C
神吉さん日本に帰国⇒ 2/04(水) 12:00~ 広島駅出口で星、小畠と面会。
広報誌の発行⇒ 印刷日 : 2/15(日)
クルマンセイトの来広
⇒ 3/2(月) 広島県議会の参考人で招聘された。
日本中央アジア・カザフスタン協会/福山
⇒ 3/03(火) 平岡敬名誉会長が講演を行った。矢野公民館で国際交流イベントを開催
⇒ 3/8(日)、10:00~12:00 矢野公民館 シャリアット⇒ カザフの紹介、子供達に国際交流を体験
セメイ医科大学の「日本のへや」に飾る絵や写真のリクエスト⇒ 桜の写真データをDVD-Rにて送った/小林さん
シャリアットの送別会⇒ 3/22(日) 13:30~15:00 ⇒ 広島市留学生会館ホール・調理室⇒ 参加者 : 41名
シャリアットの帰国/ユーラス⇒ 3/24(火) 広島空港9:40発(OZ161便)
九条の会・牛田 5周年記念講演会⇒ 3/29(日) 牛田公民館研修室Ⅱ(東区牛田新町1丁目8-3)
ダリーナの来日⇒ 4/4(土)、広島空港 20:00着(OZ162便)→小畠宅で泊り
⇒ 4/5(日)、午後より原爆資料館、平和公園の碑めぐり等/黒川、小畠、川崎
⇒ 4/6(月)、入寮+制服合わせ、両替、保健手続き
⇒ 4/7(火)、入学式+外国人登録・保健手続等/川崎、黒川、浅海、澤野
⇒ 4/12(日) 、『竹の子まつり』 /真亀一丁目集会所に参加
山陽女学園高等部の国際担当
⇒ 2015年度より神谷先生から須藤先生に変更。
会計監査の実施
⇒ 4/21(火)、会計監査
星先生、セメイ医科大学に⇒ 期間 : 3/31(火)~4/下旬
広島憲法集会⇒ 5/3(日) 13:30~ 広島県民文化センター
5月「フラワーフェスティバル」への参加
⇒ 出演は、5/4(月) ゴールデン・シャワーステージ⇒ 出演者 : ダリーナ、管 、篠原 (島根大学 )
今後の予定
⇒ 5/23(土)山陽女学園中等部 高等部 合同体育大会
⇒ 6/7(日) 13:00~14:30 次期留学生(ダリーナ)の歓迎会、広島市留学生会館2Fホール
⇒ 6/7(日) 15:00~16:00 総会、広島市留学生会館2Fホール
⇒ 6/26(金)広島友の会/就学前児童を対象にしたカザフスタン紹介と留学生との交流
映画「種まきウサギ」 7月25日(土)、26日(日)上映 横川シネマ
7月31日 平和のともしびの集い
【第17期総会案内】皆様ご参加ください。
6月7日[日] 15:00~16:00 場所 留学生会館2F ホール
1. 2014年度事業報告承認の件
2. 2014年度決算及び監査報告承認の件
3. 2015年度事業計画(案)承認の件
4. 2015年度予算(案)承認の件
5. 2015年度世話人選出の件
6. その他
□編集後記
今号で広報誌は30号になりました。前号から、まちづくり交流プラザの高性能プリンターシステムにより、安価でカラー印刷が可能になりました。今年は、被爆70周年、当会発足から17年になります。広島大学、島根大学とセメイ医科大学、広島市等々つながりが一層深まりつつあります。留学生も15期、22人目になりました。
ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト
〒 733-0012 広島市西区草津東3-6-11-2(橋村宅)
TEL/FAX :082-274-1634 E-Mail: mashenka@fancy.ocn.ne.jp
Blog: http://blog.goo.ne.jp/kazakhstan
【カザフスタン留学生と島根大学ダンス部 歌と舞踊】
5月4日14:00~14:25(20分間)
ゴールデンシャワーステージ(三川町ブロック)
ステージ出演 ダリーナ 友情出演 管 里加 、篠原 桃子 島根大学
1.ザマナイ(歌) 2.カラ ジョルガ (歌と踊り)
前日のFF初日が珍しく雨の一日になったので、懸念されていた天候も4日昼前にはすっかり晴れてこの日を迎えました。ダリーナは集合時間の11時ではなく10時前には当家に到着しました。聞けば、歌に不安を抱いており、練習したいとの事、特にザマナイはスローテンポなので音程を捉えるのが難しい。注意して聴くと確かに伴奏を捉えきれていない模様!!思い起こせば、2000年に初めてカザフ留学生がフラワーで歌った時は、事前に山陽女学園の音楽担当の田中先生に歌唱指導まで何度か行ってもらった事もありました。
島根からの応援組二人はクリスタルビルまではバスセンターから辿りついていましたが、人波に飲まれて意外な方向に!!携帯電話で連絡を取りながらやっと再会出来ました。自宅に移動、広島の有名ベーグルで軽いランチ後、ダリーナと一緒に数回リハーサル。最後のポーズを3名で決めていざ出発。ステージ前で星先生と久しぶりの再会。ダリーナも菅さん、篠原さんも緊張が少し解けたようで笑顔が戻りました。
ステージは向かいのエディオンの大音響でほとんどの声はかき消され、ダリーナの歌の出来栄えを心配する必要はなくなりました。ザマナイをフラワーのステージで歌ってもらうのは初めての事なので、歌の背景を説明する必要があり、スタッフ数名が写真パネルで対応しました。スタッフによる当会や「ザマナイ」の説明も話している本人には全然聞こえず、FFで核に関する企画は難しい事を再認識しました。
カザフスタンのカラ・ジョルガ、乗馬を意味するカザフスタンの伝統的なダンス音楽。
馬に乗って疾走する情景を現わしています。自由奔放な強い馬、ステップの息吹、広い広い祖国。この曲は現地でのパーティーなどで、皆が集まった時、気分を盛り上がるために歌われ、同時に皆で踊り始めます。男性と女性とは所作が違っています。徳島の阿波踊りのように男踊りと女踊りははっきりと違っている事を、皆様もカザフスタンで確認してみてください。ダリーナのカザフ語の歌声と日本人二人の踊り手のステージに、知らない人は3人ともカザフ人と勘違いする事、間違いないです。ところが、インタビューが始まると、何だか事情が違ってきました、カザフ語で「うれしい」は何ですか?の質問に答えられない!!管さんたちが一生懸命、訳すも通じず、残念。
終了、皆で記念撮影を行い。狭い我が家に戻ってコーヒータイム。若い3人はアイスティーを飲みながら楽しそうに会話を楽しんでいました。見送りを紙屋町電停まで星先生、川崎夫妻、浅海さんでお願いしました。あまりの人の多さに他のステージを楽しむことも出来ず申し訳なかったです。菅さん篠原さん広島まで遠征して下さり有難うございました。
( 小畠知恵子・文)
【ボラトワ・シャリアットさんスピーチ】 2014年11月16日
「地球の未来は私たちの手の中にある」
みなさんこんにちは。私はボラトワ・シャリアットです。
カザフスタンから来ました。16才です。今年の4月から山陽女学園高等部で勉強しています。どうぞよろしくお願いします。
今日はカザフスタンで65年前に始まった恐ろしいことについてお話ししたいと思います。
私はカザフスタンの東の地域にあるセメイという町で生まれました。カザフスタンでは最も古い町のひとつです。昔はセミパラチンスクと呼ばれていて、春は若葉の緑、秋には黄色に、冬にはわた雪に包まれる・・・外国から人たちは美しい風景を楽しみ、市民は自然と共に暮らしていました。
しかし、核実験場が作られ、1949年から1989年の40年という長い間に450回もの核実験が行われてから人々の暮らしは変わってしまいました。何も知らされないまま百数十万人が被ばくしてしまったのです。
それまで聞いたことがなかったようなさまざまなガンにかかる人や、免疫力が弱くなって病気になりやすい人が増えました。子どもを産むことができない女性が多くなり、障害を持って生まれてくる子どもも増えました。そして放射能の被害は人間にとどまらず、動物にも影響を与えました。五本足の牛が産まれたり、色や形が変な野菜ができたりするようになりました。
私はセメイ医学大学に行ったことがあります。そこには頭が2つある赤ちゃん、足が4本ある赤ちゃん、ひとつ目の赤ちゃん達がガラス瓶の中に入れられホルマリンで保存されていました。放射能を浴びた親から生まれ、元気に育つことができなかった赤ちゃん達でした。私が放射能の恐ろしさをあらためて感じました。
放射能の被害がこんなにひどいものだとだれも考えていなかったのでしょうか? 私達はもう2度とくりかえさないために忘れてはなりません。なぜなら放射能の被害は新しい世代にも影響し続け、いつ終わりになるかわからないからです。
私は医者になって病気の人達の助けになりたいと思います。
私は子どもたちにいつもニコニコ笑って幸せでいてほしいと思います。そのためには平和は欠かせません。のソビエトは被害を無いものとして核実験を続けていましたが、住民が立ち上がり運動を起こして核実験を終わらせることができました。そのネバダ・セミパラチンスク運動は今も世界の反核運動として活動を続けています。
初めて広島に来た時、原爆が落ちた町だとは想像できないほどきれいな町になっていることに驚きました。平和学習会に参加してみると、広島の人達は思い出したくもないような辛い話してをしてくださったりして平和の大切さをを学びました。夏休みには福島の集会に参加して私の町の核実験の被害について話しました。日本国内からだけでなく、核実験が行われたマーシャルなどからも参加者がいましたが、ここでもたくさんの人達が反核に活動していることを知ることができ、うれしく思いました。
私はカザフスタンや日本だけでなく、核の被害にあっていない国々にもこの活動が広がっていくことを望みます。
カザフスタンで起こっていることを今日知った留学生のみなさん、どうぞあなたの国に帰った時、まわりの人たちにこのことを伝えてください。そして戦争も核もない平和な世界を実現するために手をつないでいきましょう。地球の未来は私たちの手の中にあります。
ありがとうございました。
【映画「種まきうさぎ」広島上映第1回実行委員会】
ドキュメンタリー映画種まきうさぎ~フクシマに向き合う青春~
さて、この度、映画「種まきうさぎ」広島上映のための第1回実行委員会を、下記の通り開催いたしますので、ご出席をお願いいたします。
2011年3月11日の東日本大震災とこれをきっかけとした福島第1原発事故による影響は甚大で、今も10万を超える人々が困難な避難生活を余儀なくされています。
映画「種まきうさぎ」は、原発事故と核被災に立ち向かう若者の姿を通して、「フクシマとともに日本の新しい春を迎える青春像」を描きます。ビキニ事件を追跡した「幡多高校生ゼミナール」との交流をきっかけに立ちあがった福島の高校生、大学生、農・漁業青年たちは、その後、東京、静岡、埼玉、広島など全国各地の青年たちとの交流を広げ、成長して来ました。この映画は、フクシマと結び、みずからの生き方を核被害のない平和な世界の実現に結ぶ若者たちの姿に、これからの新しい日本と世界のありかたを見つめる作品となっています。
皆さまとともに、上映運動を成功させたいと思います。ご参加下さい。
http://tanemakiusagi.jimdo.com/
●映画「種まきうさぎ」森康行監督のお話
今回の映画の中で描きたいと思っていることは、福島第一原発事故の中でまったく先が見えない中、がんばっている福島の若い漁師たち、福島の農業をこれからどうするか悩む若い農民たち、ふるさとをなくして しまった大学生たちと、福島の高校生平和ゼミナールから育った人たち と全国各地の高校生・若者たちの交流。その人たちを通して、今どんな
現実に私たちが直面しているのか、どんなふうに未来を生きる若者たちが、いや今を生きている私たちが自分自身の問題として原発の問題を考 壮華えたらよいのか、ということが浮き彫りになればいいなと思っています。
その中でも大切に思っていることは、福島とつながっていくことだと思います。その中から、福島の抱えている困難というのを白分の問題として考えるきっかけになってくれたらと思います。
「ビキニの海は忘れない」「渡り川」で幡多高校生ゼミナールを撮りました。その活動を見て思いました。地域に出て様々な人たちと出会い、膝を突き合わせて話を聞くということは、本で読むより情報量とすれば少ないかもしれないけれど、巷に溢れている情報よりもよっぽど多くのことを伝えあい、様々な感情も含めて理解していくことになるのではないかと。
2011年3月11日の東日本大震災は、私たちに戦後の高度経済成長政策で「発展」してきた日本のありかたに対峙する新たな社会の創造を求めているかのように感じられてなりません。このことは長い時間がかかると思います。なにしろ今までの日本の価値観を転換していくことにも通じるのですから。
でも、誰もが安心して暮らせる社会は誰しもの願いであることはまちがいありません。そのためにも、未来を生きる若者と大人が真剣にその社会に向き合う真華な生き方が求められていると思います。
今回の「種まきうさぎ」は、そのような混沌とした状況の中でも、福島から蒔かれた平和の種が、少しずつ全国各地の高校生・若者のもとに届けられていく様子を描くものとなるでしょう。私たちの若き日に「今日の少数派は、明日の多数派」という言葉がありました。その言葉が現実になった事例をさまざま見てきました。この言葉を胸に刻んで作品に反映させていきたいと思っています。
皆さん、映画「種まきうさぎ」を多くの人たちに支えていただき世に送り出すためにご協力ください。
「2014震災・核被災に向き合う青年・学生の集い」より転載
経過報告
平和公園の慰霊碑に献花/ラヒプベコフ学長他
⇒ 1/22(木) 14:00~14:15 / RCC報道カザフスタン訪問報告会」の開催 / 中国新聞掲載
⇒ 1/22(木)、15:00~17:30、ひろしま国際センターホール(クリスタルビル6F)
⇒ 1/22(木) 18:00~20:00 歓迎会 旬彩『花もみじ』
第1回島根・セメイ国際シンポジウム/島根大学⇒ 1/24(土) 13:00~
⇒ 1/26(月) 9:20~ 広島大学 シンポジウム
「かき船問題を考える会」結成総会の開催
⇒ 1/24(土) 16:00~18:00、 まちづくり市民交流プラザ 北棟5F 研修室C
神吉さん日本に帰国⇒ 2/04(水) 12:00~ 広島駅出口で星、小畠と面会。
広報誌の発行⇒ 印刷日 : 2/15(日)
クルマンセイトの来広
⇒ 3/2(月) 広島県議会の参考人で招聘された。
日本中央アジア・カザフスタン協会/福山
⇒ 3/03(火) 平岡敬名誉会長が講演を行った。矢野公民館で国際交流イベントを開催
⇒ 3/8(日)、10:00~12:00 矢野公民館 シャリアット⇒ カザフの紹介、子供達に国際交流を体験
セメイ医科大学の「日本のへや」に飾る絵や写真のリクエスト⇒ 桜の写真データをDVD-Rにて送った/小林さん
シャリアットの送別会⇒ 3/22(日) 13:30~15:00 ⇒ 広島市留学生会館ホール・調理室⇒ 参加者 : 41名
シャリアットの帰国/ユーラス⇒ 3/24(火) 広島空港9:40発(OZ161便)
九条の会・牛田 5周年記念講演会⇒ 3/29(日) 牛田公民館研修室Ⅱ(東区牛田新町1丁目8-3)
ダリーナの来日⇒ 4/4(土)、広島空港 20:00着(OZ162便)→小畠宅で泊り
⇒ 4/5(日)、午後より原爆資料館、平和公園の碑めぐり等/黒川、小畠、川崎
⇒ 4/6(月)、入寮+制服合わせ、両替、保健手続き
⇒ 4/7(火)、入学式+外国人登録・保健手続等/川崎、黒川、浅海、澤野
⇒ 4/12(日) 、『竹の子まつり』 /真亀一丁目集会所に参加
山陽女学園高等部の国際担当
⇒ 2015年度より神谷先生から須藤先生に変更。
会計監査の実施
⇒ 4/21(火)、会計監査
星先生、セメイ医科大学に⇒ 期間 : 3/31(火)~4/下旬
広島憲法集会⇒ 5/3(日) 13:30~ 広島県民文化センター
5月「フラワーフェスティバル」への参加
⇒ 出演は、5/4(月) ゴールデン・シャワーステージ⇒ 出演者 : ダリーナ、管 、篠原 (島根大学 )
今後の予定
⇒ 5/23(土)山陽女学園中等部 高等部 合同体育大会
⇒ 6/7(日) 13:00~14:30 次期留学生(ダリーナ)の歓迎会、広島市留学生会館2Fホール
⇒ 6/7(日) 15:00~16:00 総会、広島市留学生会館2Fホール
⇒ 6/26(金)広島友の会/就学前児童を対象にしたカザフスタン紹介と留学生との交流
映画「種まきウサギ」 7月25日(土)、26日(日)上映 横川シネマ
7月31日 平和のともしびの集い
【第17期総会案内】皆様ご参加ください。
6月7日[日] 15:00~16:00 場所 留学生会館2F ホール
1. 2014年度事業報告承認の件
2. 2014年度決算及び監査報告承認の件
3. 2015年度事業計画(案)承認の件
4. 2015年度予算(案)承認の件
5. 2015年度世話人選出の件
6. その他
□編集後記
今号で広報誌は30号になりました。前号から、まちづくり交流プラザの高性能プリンターシステムにより、安価でカラー印刷が可能になりました。今年は、被爆70周年、当会発足から17年になります。広島大学、島根大学とセメイ医科大学、広島市等々つながりが一層深まりつつあります。留学生も15期、22人目になりました。