石垣りんさんの随筆「花嫁」のことをかつて書いた。
うろ覚えだったので、ちゃんと読みたいな、と思った。
『朝のあかり』という文庫新刊になっていた。
文庫本の棚をまわっていると、先ごろ亡くなった山田太一さんの随筆を見つけた。
氏の本は割とよく読んでいる。
戦前生まれの矜持とストイックさ、独特のダンディズムも感じる作家。
寺山修司と同級生だった。
青森生まれの才気溢れる少年と、浅草生まれの都会っ子の文学青年の交歓。
そこが気になるのだった。
さらに、マンディアルグの文庫本。
『オートバイ』は若い頃に読んだな。
悦楽の小説。
しかし、ミシェル・フーコーの講義でこう聞いた。
1960年代後半の学生運動の頃、性の改革を進めることが運動の主体となったが、
フランスの若者はセックスに熱心ではなく、
ドイツの若者は真面目にせっせと性に向かったとか。
日本では四畳半の部屋と風呂屋の石鹸箱の音か。
なんだか物悲しいな。
ま、そういうことはね。
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