各パーツをサテン処理していきます。まずはベルです。
すこし、ムラがあるなあ~。別な角度から。
そして、主管とその周辺。
で組み立ててみました。
枝管(迂回管)のピストンの根元の部分をサテンにしてバルブケーシング自体はそのまま(磨くけど)というコントラストでいく予定。
ここが、凹んでたんですよね。
各パーツをサテン処理していきます。まずはベルです。
すこし、ムラがあるなあ~。別な角度から。
そして、主管とその周辺。
で組み立ててみました。
枝管(迂回管)のピストンの根元の部分をサテンにしてバルブケーシング自体はそのまま(磨くけど)というコントラストでいく予定。
ここが、凹んでたんですよね。
ベルを綺麗にいたしました。結構大変ですが、達成感半端ないっすね、これ。
ベルのカール部分をきれいに仕上げるのが肝なんですね~。
これを、仮に組み込んでみるとこんな感じになります。
良い雰囲気です。ノン・ラッカーの極致ですな。
それで、マウスパイプのみサテン処理してみました。
バルブ関係をばらします。
で、スピルを見てびっくり!!フィンガリングのタッチがイイ感じなのでひょっとしてとは思ったのですが。なんと樹脂製のスピルが装着されていました。
工夫して取り付けてあり、そのせいで素晴らしいタッチを提供して頂けます!!
「パントマイム」とか楽勝で演奏できそうです(嘘)。
ところで、どうせ「サテン仕上げを」するのですから凹みは極力出したいと思ってたのですが、ここは難しいなあ。
これやると全部ばらさないといけませんのでねぇ。とにかくサテン作業してみてカナ。
で2番管!!
ぼこぼこですね。酷い。これはなおします。プロテクターは外してあります。
2番管からチューニング管へつながる管。デントボール入れてコンコンします。綺麗になったね。
こんな感じです。
まあまあですか。完全には無理な凹みもあります。
組み立ててみたらこんな感じ。
ヤマハではなく「ニッカン」のインペリアル・ユーフォニアムYEP-321であります。
具体的な製造番号は個人情報なので控えますが、下2桁モデルという超・初期モデルのようです。
状態は極めて良いといえます。この歴史的な楽器をなんと「サテン・仕上げ」してくださいとの依頼です。
細かい変更点があるもの発表になってから長きにわたり改良を積み重ね現在も現役で存在する世にも珍しいモデルだ。
細かいウンチクは様々な方がウエブ上などでアップしているのでここでは触れませんが、伝説のモデルとして様々な演奏家を育て上げた楽器だろうと思います。
レタッチで下2桁は消していますが、初期モデルの証明のショット。
ところで・・・・
ここの部分が凹みが酷いので分解します。凹出しです~。
はい!!分解は実に簡単です。あっけないですが組み立てるのに非常に時間がかかるのです。
分解の部品表みたいな写真。
2番管です。↓
1番管。↓
というわけで、本日は、ここまでやりました。
手を抜くとここの仕上げが台無しになるので大変です!!
結構永くかかりましたがようやく旧・チェコのヒンメル社製チューバの修理OHが完成いたしました。
ホントは現状でお送りする予定でしたがさすがにあれでは許せず修理OHしました。
ついでに、修理に来ていたYBB-641とツーショット!
最後はロータリーバルブの軸受けの前側の部分が歪な状態になっており、「偏心」することによる摺動不良が起き、ローターが止まる現象が起きるのだと推察。
センターを「かしめる」工具があるのですが、今回は自作!!(またですか)
自作工具の数々。三味線のバチのような太い管体を修正する工具。繭玉のようなデントボール。ロータリー裏側の抑えのプレートを押す工具(わかる?笑)
そして件のかしめ工具(元はネジきりのタップのブラケット)そのしたはロータリー裏蓋を叩き込む工具(実際はゴムをあてます)
かしめてみました。なんとガタ「ゼロ」ぜろバックラッシュだ!!感動。
結局古いチューバの鬼門がこれでしたので「新たな」展開になった1台でした。依頼主の方ありがとうございました。
日々勉強ですね~~。次回はゆーふぉにうむYAMAHA YEP-321の初期の化粧直しを行います。こうご期待!!