泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

東京マラソン2025

2025-03-02 20:43:12 | マラソン
 6年ぶり2回目の東京マラソン、無事に完走できました!
 スタート時は曇り、気温12度、湿度は62%。防寒着がなくとも寒くなく、日差しもないので暑くもなく、ちょうどいい感じでした。
 おそらく20キロくらいまでは曇っていて、時に吹き抜ける風がとても気持ちよく、なんて走りやすいんだろうと思っていました。
 が、富岡八幡宮あたりからでしょうか、日差しが出始めて気温はぐんぐん上昇。ゴール時点では20度近く。ビルの影に入っていれば涼しいのですが、コースによって直射を受けるとこもあり、終盤になるにつれて暑さがこたえてきます。
 30キロ以降も粘ることができました。足に余裕があることも感じていました。今までで一番の練習量で挑みましたから。でも、東京タワーの前を通って品川方面に行く道は、前回もそうでしたが長く感じました。しかもちょうど向かい風。そんなに強く吹いたわけではありませんが、なんか進まないなと感じるくらいの向かい風。
 なので前を走っているランナーを利用させていただきました。風除けに。これが意外と効果があります。ちょうどペースも近いと、引っ張られている感覚があり休みながら走ることもできます。少しずつ遅くなっていったので次々と替えて3人くらいでしょうか、お世話になりました。それがあったからきついところもリズムに乗れて乗り越えられました。
 折り返してラストまでの直線も長い。ここはもうサングラスを外して応援を浴びます。でも、今回はかなり自分の走りに集中していたので、あまり周りは気になりませんでした。
 というのも、ちょっとしたアクシデントがあって。常に追わないといけなかったから。
 このラップタイムを見てください。特に3キロのところ。
 最初の1キロは仕方ありません。スタートしても全然進みませんから。小池知事に手を振ったり、写真を撮ったりして。
 ただ3キロの7分48秒は、トイレに行かざるを得なかったのです。3分のトイレロスタイム。
 これは、入場ゲートに入る荷物チェックで、500ミリのペットボトルが持ち込み不可だったのです。これは案内にも書いてあったのに、ついいつもの用意で入ろうとしたから。係の人に、ここで飲むか捨ててくださいと言われました。
 で、私は「じゃあ、飲みます」と言ってしまったのです。
 ほとんど500ミリまるまる残っていました。もったいないし、暑くなりそうだから飲んでおくがいいだろうと判断して。
 だけど、判断ミスでした。
 スタートまでの待ち時間が30分くらいありましたが、徐々にスポーツドリンクはあまり活躍することもなく膀胱へ集合。スタート時にはトイレを探す有様。で、3キロ手前で3分使ったわけです。
 あーあと思う。失われた3分を挽回しなければと、どこかで思ってしまう。だからと言って無理に加速したわけではありません。あくまでの自分の感覚でオーバーペースにならないようにコントロールしながら。
 ラストのラップタイム。42キロ以上走っているのも仕方ありません。スタート地点よりもかなり後ろに並ばされますから。
 号砲がドンと鳴った時点でスタートです。そこから測ったタイムが公式記録となり、グロスタイムと言われます。日本ではグロスが公式ですが、他国ではネットタイム(スタート地点から測ったタイム)が優先されることもあります。
 3時間36分22秒。
 自己ベストは3時間38分30秒でしたから、2分8秒更新できました。
 でもあの失われた3分がなかったらと思ってもしまいます。5分近く更新できたのに。
 だけどもう終わったこと。反省は次回に生かすためにあります。
 とにかく、目標を達成できてよかった。
 無事に完走できてよかった。
 ラスト1キロは本当に危なかった。おそらく軽い熱中症だったのではないでしょうか。両手に痺れを覚えていました。顎が上がってしまって、足も進まない。30秒近くラップも落としています。
 ゴールするともうふらふらでした。
 感極まる余裕もなかったというか。
 出し切ることはできました。
 完走メダルの裏には点字がありました。何が書いているのかわからないのですが、関心を持つようになるのでいいデザインだと思います。
 目標を達成すると、自分に自信がつきます。自信の容量が少ない自分でしたので、コツコツと自信集めが必要でした。その方法として、マラソンは私にぴったりでした。
 だけど、大震災があってやっと目覚めた私のマラソン。でも今日は結構無心で走れたかもしれません。ただ自分の走りをしたくて。自分のリズムで前に行きたくて。心地よい時間が長かった。
 目的から解放されることもマラソンの大きな魅力です。
 次は5月の仙台ハーフ。
 やっぱり記録更新を狙ってしまうのでしょうが、仙台には行きたい場所もあり、会いたい人もいます。去年は仙台に行ってませんので、体調を整え、十分に仙台の空気を吸えたらいいなと思っています。
 まずは休んで。
 そして小説の提出も悔いなく終わらせて。
 次へ。
 マラソンと執筆は両輪で、私を次へ次へと運んでくれます。

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