今日はのんびりまったりと過ごそうと思っていた。
それなのに固定電話と携帯が何度も鳴る。
「店開けとるぅ」→「臨時休業」
「雪はどんくらい積もっとる」→「いっぱい」
「ランチある」→「ぜったい無い」
こんなのばっかりだ。
5時半にまた電話が、ダムの下のおいちゃんからだ。
「鹿をやるけん取りに来い」
「おいちゃん、俺の軽トラは2駆やけんいけんばい」
「しょうがねぇのう、今からもっていく」でガチリ。
15分後おいちゃんが鹿を持ってきてくれた。
65キロくらいの立派なオスだ。
「2匹獲れたけん一匹やる」
「おいちゃんありがとう、明日ケーキ持っていくね」
「そうかぁ、いつも悪いのぅ」
おいちゃん顔は怖いが酒は飲まないのだ(笑)
さて、それから慌てふためき鹿の解体準備だ。
鹿を軽トラックの荷台に引き上げる、荷台でさばくのだ。
助手がいると楽なのだが、一人は大変。
嬉しい悲鳴をあげつつ解体ショーが始まった。
(ショーといってもギャラリーはいない)
鹿が来てから、鹿を冷蔵庫にしまうまで二時間半。
その間に露天風呂もちゃんと沸かしてある。
仕事をした後のお風呂は最高だネェ。
日陰にはたっぷりと雪も残っている。
湯気越しに見る雪もおつなもんだ。
明日は生の鹿刺しが食える。
ありがたい、嬉しい、ツイてる、ラッキー!
雪で店はお休みだが好日だね。
ウフフ。
鹿の肝、肺、心臓