窯元日記復活

赤膚焼史料としての「お福人形」

昨年末赤膚焼研究会に寄贈いただいた、古い赤膚焼から・・・。
赤膚焼中興の祖、奥田木白(1800-71)は赤膚焼を全国に広めました。
能人形にも優れていることも伝わっていますが、いただいたコレクションに3点入っていましたがタイプは同じです。この「お福人形」は素焼きに彩色をしているので軽いです。かなり大量に作れそうな作り方です・・・。彩色の色も良くありません。印は「赤膚山」「木白」とありますが、とても木白の作品とは見ることが出来ないし、作られた時期もかなり新しいと思われます。当時の赤膚焼の窯元が作ったか?それとも別の土地で作られたか・・・。明治中期以降赤膚焼はかなり厳しかったようですね・・。木白の作品の需要がこのような作品を生む土壌になったようです。


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