クローズアップ現代(インプラント)
1月18日(水)午後7時30分に放送されたクローズアップ現代にインプラントが取り上げられた。
私もインプラントを取り入れて30年になる。
インプラントの歴史を振り返ると予想以上に進化してきた。
今から思えば、当初はまるでオモチャであった。
それだけに研修に研修を重ね、先輩の医院で何度も見学を重ね、やっと自分で手術を施した。しばらくは自信が無かったので友人等に無料でやらせていただき研鑽した。
そして、一時は年間で関東地区で一番取引が多いとも業者に言われたこともあった。
しかし、何度やっても定着しない症例も経験した!その辺から、インプラントの奥深さを感じるようになった。
当時は現在のように「むし歯」や「歯周病」等が全身の不調から発症するという考えを持ち合わせてない時代でしたので!
従いまして、近年は患者さんからインプラントを希望されても安易に応じず、あるゆる全身状態を把握して判断するようになった。
冷静に分析すると元々歯周病等で歯を失った患者さんばかりなのである。
土台が歯周病菌の活躍しやすい患者さんなのである。
しかも通常の歯科医師は口腔内だけで対応しているのである。例えば、口腔清掃が十分にできているから問題ないとか!
本当にそうだろうか?
実際にブラッシングは完璧でも歯周病が一向に改善しないケースは多々存在する。
元々当医院は歯周病専門医がどうしても治癒しないケースを私のところに紹介してくることが多いのである。
すなわち全身の不調から歯周病を発症しているのである。
しかも、歯周病が治らないから抜歯してインプラントにするしかないとまで説明するものもいるとのこと!
確かに抜歯をすれば歯周病はなくなりますが、身体の環境は全く変わってないのである。
こうした私の提唱している歯科における内科知識を身につけてインプラントを施して欲しい。