
ドックベストの根充法
ドックベストセメントの根充タイプがあります。
名前は「Doc's Best Pulp Canal Sealer」というものです。
しかし、このパッケージには液が入っておりません!
そこで本来のドックベストの液で練ると硬化が早く、操作時間が極端に短く難しいです。
そこで液体はネオダインの液(ユージノール)を使用します。
これにより、簡単に練れ根充が可能になります。
通法とおり、超音波ファイル等で根管内をしっかり洗浄してください。
そして。ドックベストの粉末とコーパライトで根管内を満たしてください。
最近の歯科用セメントは練和ではなく、混和ですので練習をしてください。
ほど良い粘度になりましたら、メインポイントにつけてください。
そして根管内に挿入してください。その際に少しポンピングすると良いでしょう!
永続的な殺菌力があり、予後もたいへん良いと思います。
根管治療専門医で治療を受ける予定の者です。
根管治療からファイバーコア→義歯まで考えているのですが、ドックベストセメントの根充材があるなんて初めて知りました。
素人なんでいくつか質問させてください。
・ファイバーコアの築造に問題ありますか?
・その場合、歯根破折の耐久性が落ちる可能性はありますか?
・ドックセメントが隣の歯根に悪影響を及ぼす可能性はありますか?
・再治療は可能ですか?
ファイバーコアにはダメです。
基本的に歯は神経を抜いたら、もう寿命が決まってしまいます。破折したり、歯周病になったり、再発したり保たないないです。
ドックベストは歯の中の象牙細管内を無菌化させますので根管治療には必須です。
さすがに一般的治療では顕微鏡を使っても象牙細管の無菌化は不可能かと思います。
隣在歯には全く影響はありません!
逆に再治療の可能性は激減します。
大変参考になりました。
ファイバーコアが使えないとなると、歯質の少ない歯にはドックベストセメント根充材を使うのは無理そうですね。
お答えいただきありがとうございました。