おいちゃんの田舎暮らし日記

定年になって田舎で小さな小屋を作りながら暮らしています

エンジン発電機ヤマハEF900FW修理

2025-02-28 12:01:40 | 日記
本日愛知方面は曇り




寒さもやっとやわらぎ始めました

寒いと行動力も劣り何もしたくなくなるのですが暇なので少しガラクタ機械いじりを、

ヤマハのエンジン発電機EF900FW エンジンがかかりません、というのを安く入手したので

いじって遊んでいます

大分ポンコツです


タンクにガソリンが入っていたのでリコイルを引いてみたがエンジンはかかりません

燃料タンクを外してみると配線がゴチャゴチャ被覆がはがれていたり繋ぎなおしていたり~



配線をチェックしながら繋ぎなおして整理



プラグの点火を確認したらやはり点火していません、

まずはエンジンストップスイッチを確認、スイッチは1次コイルをGNDして止めるように

なっているのでONの時はスイッチは切れてないといけません、

このスイッチは切れた状態で壊れていました

あとはオイルが減った時はエンジンがストップするようにオイルタンクにフロートスイッチが

付いています

これをチェックするとGND状態(エンジンストップ)になっていました、

オイルレベルをチェックすると少ないようなので新しいオイルに交換して規定レベルまで

入れるとフロートスイッチはオフとなりました(正常)

点火プラグも正規の物でなかったので指定のNGKのBPR6HS(取り付けたのはBP6HS)に

交換して、点火状態を確認

CDI点火方式なんですが歳のせいかプラグの点火が目視しずらい、ので以前に買った

プラグテスターを繫いで点火を確認するとパチパチと火花を確認


プラグでも何とか点火していることを確認で、一安心

ポンコツエンジンはまずプラグの点火が重要ですがこのエンジンの点火系統は

クランクシャフトのローター内のコイルとここに繋がっているイグニッションコイルASSY

で構成されている、もし点火系統が不良の場合で一番故障するのはイグニッションコイルが

確率が高いと思います、ちなみにこのコイルは5000円ほどでモノタロで売っています





あと、キャブレターを分解点検

全体的にそれほどの汚れはなかったが下図にある

ジェットパイロット、メインジェット、メインノズルの3点が重要だと思うので

キャブクリーナーを使って清掃しました、ノズルを当てて噴射して細かい穴から

液が噴出するのを確認した



フロートチャンバーボデー(タンク)のシールが不良で交換(正規品650円と高い)

チャンバーを取り付けネジ部のパッキンも悪いのでゴムワッシャーで代用

その他キャブとシリンダー取り付け部のガスケットがボロボロだったので手持ちの

シートをカット制作して取り付ける



タンクの古いガソリンを交換して組み立てて、いざ!!

みごとエンジンはかかりました、吹き上がりも十分良かった良かったと思い

テスターで発電をチェックするも、え!AC100V系もDC12V系も発電してない

ということでフロントパネルを外して、ステーター側からコイルの抵抗をチェックするも

断線している様子もない

この発電機は自己励磁式というタイプらしくスリップリングとか電子的に制御しているとかは

なくて単純な回路になってるようだ



ステーター側はコイルだけで(一部コンデンサーが絡んでいる)単純なんで、

問題があるとすればローター側か?

ローター側も自励式なんで鉄心とコイルだけのようだがレクチファイヤー

(ダイオードブリッジ)が2個利用されてるようで故障するとすればこのパーツかも?

もうここで諦めようかとも思ったが今後の参考のためにローターを

取り外すことにした

まずは、3本のスタッドボルトM6を取り外すとハウジングが外れます



ローターシャフトはクランクシャフトに長いボルトで取り付けられています

このボルトを外しても簡単にローターは外れません

どうしたら良いか?よく見ているとローターシャフトのセンターにメスネジが切られています

このネジはM10ですがネジピッチが1.25と細ネジタイプです

このネジにボルトを入れてハンマーなどで外側にたたいて外れました

クランクシャフトとローターシャフトはテーパー勘合でセンターをボルトで

止めてあります

外れました



なんと、ローターとハウジングの間にゴミがぎっしりと詰まっていました

(ローターのクーリングファンから吸い込んだゴミが後方のハウジングに溜る?)

ローターのレクチファイヤーのハンダ部分がこのゴミと接触しています

ステーター



ローター



ローターをシャフト側から見ると、レクチファイヤーが見えます



レクチファイヤー(ダイオードブリッジ)はKBJ610という物で1000V6Ampタイプでした

これは単純にダイオードとして使っているようです、テスターで単純に当たってみても

両方とも800Ω前後の抵抗値(多分コイル)で故障とかはないのでは?と思ったが

型名が分かったので取り急ぎアマゾンで注文10個で約1000円

このまま付着しているごみを掃除して再度組み立てて、

いざエンジン始動

テスターで出力をチェック、結果数ボルト出力電圧が出るようになってました

(作動してない時は全く出力電圧は出ていなかった)

キャブのスロットルで強制的に回転を上げるとだんだん出力電圧が上がり

100Vが出るようになりました

エンジンの回転数(または周波数)を調整するガバナーアームをフロントパネルの

ゴムキャップを外してプラスドライバーで行うようになっているのですが

ガバナー調整アームが固着してうまく調整できないのでカバーを外して

ネジ留めを調整した

これでエンジンをスタートすると回転は3600RPMとなり電圧はAC100Vが

出力されるようになります

自励式ということなのでエンジンの回転数がそのまま出力電圧に反映されるのでしょう

ローターは2極なので3600回転で60HZ出力となるはずです

エンジン発電機をあまりいじったことは無いのですが、この発電機は

自励式ということで構造はすごくシンプルにできていて故障も少ないと思います

このタイプはエンジンが調子よく働いて回転ガバナーがスムーズに動作

すると云うことがkeyでしょうか

まだ問題も残っているかも知れませんがとりあえず動くようになりました

写真の図はモノタローのパーツリストからコピーしました、

モノタロからでもパーツは入手可能のようです

・本体 4000円
・フロートチャンバーシール、モノタロ 649円
・フロートチャンバー取り付けパッキン(ゴムワッシャーで代用)100円
・ガスケットキャブレター、モノタロ129円
・マニーホールドガスケット注文したが189円(まだ届かないので自作)
・エンジンストップスイッチHCで購入 350円
・ローターレクチファイヤー10個1000円アマゾン(使用せず)
・エンジンオイル0.4L
・その他キャブクリーナー、エンジンクリーナーなど消耗品

以上、暇つぶしでした






















最新の画像もっと見る

コメントを投稿