

政治屋や歌舞伎役者等芸事の家に生まれれば、よほどのバカでも先代を襲名出来ます。

フツーの芸能人はそうはいかない。
もちろんデビュー時のアドバンテージはあるにせよ、結局は実力次第です。
ド腐れの芸能界ですが、この辺だけはいつもリベラルだなぁ、と感じるトコ。
一方、血縁関係がなくても先代を襲名するケースもままあります。
奇術師・引田天功とか津軽三味線奏者・高橋竹山とか俳優・加勢大周とか…。
さて、最近そんな『血縁関係がないのに二代目を襲名した』ネタに接触しました。
それは【悠木千帆】。
お若い方はご存知ない名前でしょうねぇ。

今の樹木希林です。

そう、バカ旦那よりずっとロックンロールなあのヒト。

なんでも1977年にオークション番組に呼ばれた際『ワタシには売るモノがない』って事で【悠木千帆】名を22,000円で売却したとか。
売却先は飲食店を経営してる知人。
やがて、時は経ち2004年にその知人が、とある女優さんに無償で譲渡し、二代目悠木千帆が誕生したとの事。
やっぱ樹木希林って変わってるよなぁ、と思えるエピソードでありましょう。

二代目と言えば【二代目はクリスチャン】。
同じ角川映画の製作で、ヤクザ社会と何の関係もない女性が二代目組長を襲名する、というプロットで有名なのは圧倒的に【セーラー服と機関銃】ですが、僕は【二代目~】を推します。
いやホント、名作。
もちろん、マイ・フェイバリット・ムービーズ日本編【珠玉の10本】にランクインを果たしております。
本編では岩城滉一は途中で死んじゃうんで、ラストの殴り込みには行けないんですが、予告編では登場してました。

ポスターには岩城滉一がいる矛盾は昔っから言われてましたね。




本編ラスト。
子分をブっ殺された志穂美の悦ちゃんが、黒岩会に殴り込んだ際の啖呵がコレ。
『手前ぇら


様々な映画レビューを眺めていますと、どーも皆さんこの啖呵がビミョーに間違っているんですね。
こういう、細かい事が気になってしまうのが、僕の悪い癖。
みんなも観てみようず

『日本の“二代目”政治家には強靭さが足りない』周牧之(中国の学者・1963~)