〝モンスター〟と言っても〝怪物〟と言うわけではない。カンブリア初期に一斉に生物の体制が出そろったことをカンブリア爆発と言う。その時期の化石記録によると生物の体制の種類がそれこそ爆発的に増加したようにみえるので〝爆発〟と言う表現を使っている。(しかし化石記録の爆発的多様化であり、必ずしも進化的な爆発を意味しているわけではない。実際には化石として残らなかった生物が実はいたのかもしれない...のだから。)そんなカンブリア大爆発期に、奇妙な形のそれこそ〝モンスター〟のような生物種がおびただしく登場した。そのほとんどは滅んび、現在の地球上には生きている影も形もない。しかしそれらのうちのほんのいくつかが生き残り、命をつなぎ現在の生物種のメインストリームを形成した。ホープフルモンスターとは『今は奇妙な怪物だけれども、そのうちメインストリームになるかも知れないと希望を抱いている生物』のこと。
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