以心伝心 from Bolivia

青年海外協力隊として2年間、ボリビアの小学校で活動。

みんなはひとりのために

2011年09月13日 | 日記
夜の20時まで職員会議。

うちのエバ校長先生はいまガンと闘っている。

まだ52歳。

医者に手の施しようがないと言われ、アルゼンチンの病院からボリビアの自宅

へ帰ってきた。

みんなで話し合った結果、お金を出し合って指輪を贈ることにした。

指輪の裏側には、バレンティンアベシア小学校の名前を彫って。

学校のことが気になってしょうがないと言っていたという。

痩せてものすごく小さくなっていたという。

先生たちが泣き出した。

みんな校長先生のことが、大好きだったから。

校長先生がいなくても、もう一度みんなで頑張ろうと約束した。

去年の7月。

スクレに着いたとき、空港まで迎えに来てくれたのがエバ校長先生だった。

「あら思ったよりスペイン語上手じゃない?」と上手じゃないのに誉めてくれ

た。

私が言いたいことをすぐに察知し、何度も先生たちへ伝えてくれた。

若い先生たちを育てるために、算数勉強会を一緒に立ち上げてくれた。

田舎にいる若い先生が集まれるようになった。

午前中、1年生の担任をしている姿はいきいきしていた。

去年の卒業式、夜の打ち上げで「この学校は先生たちのおかげで成り立って

います」と、涙していう校長先生に心が打たれた。

ボリビア人でもなく日本人でもなく、そう涙する校長先生が大好きだった。

校長先生がボランティアの要請をしたから、わたしはいまここにいる。

わたしも校長先生のために頑張る。

手紙を書こう。