以心伝心 from Bolivia

青年海外協力隊として2年間、ボリビアの小学校で活動。

残念だけどお疲れさま

2011年09月26日 | 日記
思いがけない出来事は、次から次へとである。

今週開催を予定していた「虹の架け橋」が延期になった。

延期だと信じたいが、中止も五分五分だという。



いまボリビア政府が進めているチリとブラジルを結ぶ道路建設に、インディヘ

ナ(先住民)の人たちが反対をしている。

道路がインディヘナの保護地域を通ることから、環境への影響を懸念して社会

闘争をしているのだ。

しかし政府側としては、ブラジルから多額の資金を援助してもらっていること

もあり、引くに引けない状態なのだ。

つい最近、インディヘナとの対話に赴いたボリビアの外相が一時人質にされ

た。

そして今日は、警察がデモをしているインディヘナを強制排除に踏み切った。

暴力的なやり方で、子どもたちも多く亡くなったという。

今週の水曜日は、反対する先住民デモ隊への警察による弾圧に抗議して、ボリ

ビア労働総同盟が全国規模でストライキや道路封鎖をするという。

あぁ。

もう。

この社会情勢に、日本人としてのわたしたちはただじっと見守るしかない。

でも「虹の架け橋」で歌う予定だった「We are the world」と「imagin」の歌

詞は、私たちの願いであったし、今もその願いはここにある。



私も微力ながら実行委員として、ステージの企画を考えていた。

スペイン語の司会にどきまぎしながらも、ひそかにNHKのど自慢的なアット

ホームなステージを目指し、思い描いていたわけで…。

他の実行委員も、会場交渉や会計、ポスター作りとわたしと比べものにならな

いほど駆け回っていた。

本当にここまでお疲れ様でしたと言いたい。



発展途上国にいるという現実。

移動禁止令が出ているので、任地でじっと自分と向き合うしかない。

まず自分が事故に巻き込まれることなく、健康に暮らすこと。

そして今の自分の立ち位置で人のために行動すること。

これ以上の死者がでないことを、平和を願うこと。