人工股関節のち晴れ、時々バセドウ病

applecider's diary (ブログタイトルを変更いたしました!)

宮部みゆきワールド2 「孤宿の人」

2006年04月10日 | ふと思った事
図書館から借りていた宮部みゆきの「孤宿の人」を読み終わりました。
この本の前に呼んだ「日暮らし」がわくわくしながら楽しく読んでいったのとは逆で、「孤宿の人」は登場人物の行く末が気になって気になって仕方がなく、でも結果を知ってしまうのがちょっと怖いような、先を読みたいのに読みたくない・・・そんな感じでした。

丸海藩、西番小屋の引手見習いで、お医者の啓一郎様に淡い恋心を持っている「宇佐」、「おまえは阿呆だから、ほうという名前なんだ!」と、幼い頃からいじめられ、自分でも「私は阿呆のほう」と思い込んでしまっているかわいそうな「ほう」、お医者の啓一郎さまの妹で「ほう」にやさしくせっしてくれる「琴江さま」・・・・・・・。

他にもたくさん、素敵な人が出てくるのですが、いろいろな陰謀やたくらみが彼らを苦しめます。せつないけど、人の優しさを感じられる小説でした。



孤宿の人(上)  孤宿の人(下)

ぼんくら

日暮らし(上)  日暮らし(下)

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